君のいる景色 1
スマホのタイマーが鳴る。今日は10時から会議がある。遅刻して10時出社しようかな？ムリ、むり、無理……
景子はベッドから抜け出すと、そのままバスルームに向かいシャワーを浴びた。長い髪に入念にコンディショナーをなじませる。シャワーから出ると、全身にボディーローションをつける。肌の弱い景子は香りの強いものは合わない。なるべく香りの少いオーガニックローションを愛用している。
最近は肌の乾燥が気になるようになってきた。髪の痛みも肌の乾燥と関係あるのかな？化粧水ももっとしっとりするタイプに変えた方がいいのかな？ だんだん今までとは違うコンディションを感じるようになってきた。
簡単に朝食をすませ、いつものようにメイクする。景子はあまりメイクに時間をかけるほうではない。それでも最近は口紅の前にリップクリームくらいはつけるようになった。唇がガサガサしているのはみっともないし、その方が口紅の色持ちもいいのだ。
鏡に向かってメイクしながら今日一日の仕事の流れを考える。こうして景子は、毎朝自分を仕事モードに切り替えていくのだった。
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