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初めての合コンでお持ち帰りしちゃった話

昨日の話、読み返したら暗すぎて引いた笑。

なので、ガラッと雰囲気変えてみる。


これは、本当にあった怖い話。


初めての合コン

あれは大学1年生の春。

私は初めて「合コン」という名の恋活パーティーに駆り出された。


私は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島で育ち、

高校は本州まで船で通学するという少し特殊な環境だった。

要は、ど田舎育ちの芋女子だったのだ。(今も芋だろとか言わないで)


初めての都会。(町田という、私にとっては大都会に住んでいた。)

初めての合コン。


最初に隣に座った男の子は、小柄ながらもガタイが良く、

目鼻立ちがくっきりしている「ウッディー」というニックネームの九州男児だった。

「いや、あなたどう見てもバズ・ライトイヤーでしょ。」

自己紹介された瞬間そう思ったが、

初対面でツッコむのもはばかられて グッと言葉を飲み込んだ。


そうして、何度か席替えもしながら

「部活は何をしていた」だとか「出身はどこだ」とか当たり障りのない会話をしたり

みんなで「山手線ゲーム」やったりした。気がする。

もう随分前のことで記憶が曖昧。


まあ「合コン」がどんなものであるかが理解できた。


私は人見知りなので初対面の人は苦手なんだけど、

その場限りの関係性だし、と思うと、

気軽に話せる場としてはいいんじゃないかと思った。(どんな感想w)


そして事件が起きる

「解散」となる直前に先程のウッディーが私の元にやってきた。

そして小声でこう言った。


「俺の家遠くてさ、終電ないんだ。泊めて欲しいんだけど。」


その時、22時くらい。


終電無いってホントかよ!嘘だろ!


と、今ならわかるのだが、思い出して欲しい。



私は電車のない島で育ち、最終の船は22時すぎという環境だった。


そう。当時の私は、終電が深夜まであることなどつゆ知らず

あっさりと信じたのだ(´⊙ω⊙`)www


そして、少し考えて言った。


「・・・いいよ。」



「いいよ。」の真意


私に詳しい人は、お気づきかもしれない。


以前書いた「私の「性」を解放させた出来事」で、

「小学生の頃に受けた暴力の影響で男性が怖かった」

と言っていたのに

「初対面の男を泊める」というのは矛盾していないか、と。



この時、私の脳内で起こっていたことを説明しよう。


仮にこの時、「泊めて」と言ってきたのが「女友達」だったらどうか。

私は即答で「いいよ!」と言っていただろう。


それが、「男友達」だったら断るということ、

それは即ち、「(あなたを男性として見ているから)嫌です。」ということだ。


すると、私の脳内に佇む「トラウマ氏」が 光の速度で私の意識を書き換える。

それは私にとって無意識となるくらいスムーズに。


「違う。目の前の人は「男性」ではない。大丈夫だ。彼は「男性」じゃなくて「人」だ。」と。


なので、先程の話に戻ると、

ウッディー「今日泊めてくんない?」

私「・・・(あなたのことは「人」として認識しているから)いいよ。」 となるのだ。


ちなみにこれが、仮に好きな人から「泊めて」と言われた場合は、

「(あなたのことは好きだから)いいよ!」 となる。


違いは、「返答時の私の温度感のみ」という難易度高すぎる読解問題。


要は、私は世間知らずだったのだ。



あとは、幼少期から兄に「ブス・鼻でかい・顎ですぎ・整形しろ・顔でかい・ブサイクで可哀想」とディスられまくって育ち、

しかも、身内を褒めるのもなんだけど従姉がめちゃくちゃ可愛いから、自分の顔面自己肯定感はゼロだった。むしろマイナス。


だから、「私に欲情する人なんておらん。いたら眼科行ったほうがいい。」

真剣にそう思っていた。


要は、世間知らずだったのだ(2回目w)。



そして伝説へ

家に到着したと同時に、一緒に合コンに参加していたKちゃんから着信。

Kちゃん「ゆかみ!今どこにいんの?」

私「いま家に着いたとこだよ〜。」

Kちゃん「ウッディーが泊まりに行ったって、(男性側の)みんなが心配して連絡くれたんだけど!」


私「(。・ω・。)?うん、なんか終電なくなって泊めてって言われたよ。」

Kちゃん「ちょwww。今から行くわ!」


そう言ってKちゃんが駆けつけてくれて、事なきを得た。

私もウッディーも、Kちゃんにめちゃくちゃ説教されながら3人で飲み直した。


そしてこの出来事は、その後もずっと話題に出される伝説となった。


田舎育ちのヘラヘラした芋女子の私が、

「初めての合コンでお持ち帰りをしちゃった」という

本当にあった怖い話((((;゚Д゚)))))))。


ご静聴ありがとうございました。

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