失敗する自由、失敗から学ぶ権利

最近、自分の学び直しのためとあるコーチングプログラムに申し込んだ。

そこで自分が最初に感動したことは、「失敗や挫折に『おめでとう!得難い気づきを得たね‼️』」と声をかけるコーチの姿勢だ。

世の中の自己啓発本にはそう書かれた内容は多いが、これまで腹落ちレベルで体感できなかった。
それがどうだろう。他者から具体的に言葉で示されたときの効力の大きさに驚いた。

併せて、今読書中の本、稲田豊史氏著「映画を早送りで観る人たち-ファスト映画・ネタバレーコンテンツ消費の現在形」のなかで最近の消費者傾向に関する記述に冷や汗をかいた。効率と正解を求める人々へのインタビューを読み、頭を抱えた。

私は、息子に効率と正解を求め過ぎていないだろうか?

効率は大事だし、遠回りせずに正解を導き出せればそれに越したことはない。それでも思いもよらないことで失敗は起きる。避けるばかりでなく、失敗を挽回する方法や立ち直り方を学ぶのも、効率や正解と同じくらい重要じゃないのか?そもそも失敗したから生まれる成功だってあるじゃないか。なんでそんなことを許容できないような余裕しかないんだろう。

「何でできないの?いい加減覚えて」
「早くしなさい」

最近の口癖が頭をよぎる。
そこにあるのはなるべく無駄なく、できることや得意なことを増やして楽しく過ごして欲しいという願いだが(少なくとも半分くらいは)それによって子どもの失敗から学ぶ権利を奪っていないか。

自分は失敗からしかものを学べないタイプだと開き直り、たくさんの浪費や失敗をしてきたけれど、息子にその自由を渡してやれているだろうか?いや、確実にできてない。反省しきりである。

まずは自分で定めた目標に向かって地道に頭と体を使う。子どもに背中で示す。そしてコーチを真似て子どもにとっての伴走者になれるよう、導き手のノウハウを盗む。

私に余裕がないばかりに、子どもには申し訳ない。
ずっとそう思って自分を責めるフェーズはもうおしまい。自分の失敗も許して、改善方法を分析して、とにかく行動。それが習慣化するまで自分のなかに叩き込もう。

子どもに失敗して、立て直す余裕を作ってあげられる母ちゃんになる。そのために知恵も忍耐も体力も余裕も捻り出さなきゃいけない。

やるしかない。

四十路目前。母や義母が逝った年まで、あと数年しかない。残された時間は少ない。
一方で、下手したらまだ60年生きなきゃならない。働く時間で考えたら、折り返し地点にすら経ってない。

さて、どこまでできるか。
この半年は勝負の6ヶ月だ。

#学び直し #子育て #自己啓発 #失敗する

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