パワースポットのカラーコーディネート
神社の鳥居と聞くと、皆さんはどのようなものをイメージするでしょうか?
一口に鳥居と言っても様々なデザインがあり、その違いを見るだけでも歴史の深さを感じさせてくれます。
ただ、多くの方がイメージされるのは、朱色や赤色の鳥居ではないでしょうか。
例えば、稲荷神社に行くと朱色の鳥居が連なっており、神様が祀られているところまで私たちを案内してくれます↓
朱色や赤色については様々な宗教的な意味づけがありますが、
心理学の視点で見てみても、色が私たちの心理に与える影響は様々なものがあります。
赤色は、膨張色や進出色と呼ばれており、実際よりも大きく見え、かつ近く感じるという、人の見え方に影響します。
また、興奮色とも呼ばれており、高揚感・興奮感を与える色とも呼ばれております。
このように、朱色や赤色を見ることで、他の色よりも、より大きく、より近く、その存在を見たものに示すことが出来るため、神社仏閣の入口である鳥居に注目させやすいと言えます。
緊急性・重要度の高いもの(標識や信号、消防車、AEDなど)に赤色が使われるのも、多少気が逸れても目につきやすい色であるからです。
よく知られる鳥居⛩に用いられる赤色と黒色(笠木の部分)に関連して、こんな研究があります。
少し古い研究ですが、千々岩(1999)が世界20ヵ国の美術・デザイン・建築を専攻する大学生5375名を対象に好きな色を3色選ばせる調査を行いました。
その結果、全体では以下のようになりました。
「さえた」というのはビビッドなトーンを指す言葉です。
ちなみに日本では、以下の通りとなりました。
さえた赤色と黒は国内外問わず、広く好まれる色のようです。
好まれる色には多くの人が関心を向けますので、
入口である鳥居に意識を向けさせるにはよい配色であると言えますね。
ちょっとした小話でした。
写真:#鴨稲荷大明神
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