見出し画像

模擬○○○ゲーム

そのゲームをしたのは、大学の講義中でした。

ルールは簡単で、まず2人一組になり、ジャンケンをします。負けた人は勝った人の後ろに行き、両手を勝った人の両肩に乗せます。

これを繰り返して、2人が4人になり、4人が8人になったところでジャンケンは終わります。

列の最後にいた1人を除いた7人は、手をつないで輪を作ります。

列の最後にいた1人は、どうにかしてその輪に入ろうとします。

手をつないだ7人は、身体をくっつけたり隙間を塞いで、入ってくるのを防ぎます(3分間くらい)。

輪に入ることを8人全員したところで、このゲームは終わります。


終わった後に、司会役が質問します。

「みんなで輪になって、入ってくるのを防いでいるときの気持ちはどうでしたか?」

多くの学生が「楽しかった」「絶対に入れてやるもんかと思いました」と笑いながら答えます。

続いて、司会役が質問します。

「では反対に1人の時に、輪に入れてもらえないときはどんな気持ちでしたか?」

これには笑いがなく、「嫌になった」「嫌われているのかと思いました」という感想が多かったです。


すでにおわかりになった方もおられるかもしれませんが…

これは「模擬いじめゲーム」でした。

もちろん大学生に「いじめはいけないよ」と教えるのではありません。

社会福祉学科の学生なので、子どもに関わる仕事をしたときのために「『いじめ』を体験するゲーム」を伝えるのが目的だったようです。


僕は卒業からずっと高齢者福祉の仕事をしているので、このゲームを実際に子どもたちにしたことはありません。

「いじめはダメ」ということは、なるべく早く伝えたほうが良いと思います。

ただ、このゲームをもし小学生にした場合、

「仲間はずれにされる寂しさ、つらさ」よりも、「みんなで仲間はずれにする楽しさ」が上回ったら…

と思うと、ちょっと不安です😣

ゲームをした後に、「仲間はずれにされると嫌だよね」ということをしっかり子どもたちに考えてもらわないといけませんね。

かといって、中学生になればこのゲームを素直にしてくれるとは思えませんし…😥

高校生にすれば、「ウザい」とか言われそうだし…😖


「いじめはダメ!」

「人が嫌がることはしない!」

って伝えているはずなのに、なくならないいじめ。

いじめをしなくなるようなワクチンができれば、1年に2回くらい接種しても良いのにな…と思う今日この頃です🙁

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


#ゲームで学んだこと

この記事が参加している募集