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プレゼンの研修でスライドを褒められなかった話

タイトルだけを読むとすごくネガティブな話のようですが、僕にとってポジティブな出来事でとても嬉しかったので、noteに書いてみたいと思います。

大学でのプレゼン研修

先日、とある大学さんで3時間ほどプレゼンの研修をさせていただくことになりました(講義1時間・実践2時間)。詳しい内容は、ここではお伝えしませんが学生さんに向けて、主に「プレゼンを作るときに重要なこと」というテーマでお話ししました。

研修後に受講の感想のアンケートをいただいたのですが、その回答内容が僕にはとても衝撃でした。

アンケートの結果は・・・

参加した学生のアンケートを参加した全員から回収することができました。
5点満点での採点の平均点は全項目で4.9点。でも、僕自身もだいたいこういう時は5点をつけるので、参考程度だと思っています。

それよりも、とても嬉しかったのが、自由記述欄です。

「授業で特によかったこと」の項目において少ない人でも70文字、多い人で200文字以上の感想を書いてくださいましたが、その中に一つもスライドのビジュアルに対する言及がなかったんです。

僕は、プレゼンの研修でスライドを褒められませんでした。

スライドに対する言及がないということ

今回の研修のスライドは、Preziという普段学生が見慣れなれていないツールを使って、グラフィックもレイアウトもかなり斬新でインパクトのあるものを用意しました。僕が自分で言うものなんですが、学生からしたらかなり印象が残るビジュアルだと思っています。実際に、研修内では、「すごい」という声もいただいていました。

研修で使用したスライド(Prezi)の一部

でも、アンケートの回答にはスライドに対する言及が一つもなかったんです。「スライドがかっこよかったです!」とか、「見ていて飽きませんでした」とかそういった感想が。

みなさん、全員が研修の内容に対して、よかった点を書いてくださったんですよね。しかも、僕が伝えたかった内容についてドンピシャの言葉を。

以前、こういうツイートをしましたが、まさにこれを実現できた研修になったなと思います。

スライド制作に時間かける必要あったの?

じゃあ、別にスライドづくりにそんなに時間かける必要あった?と言われそうですが、これは違います。

スライドはあくまで内容を伝えるための脇役に過ぎない。これは、ビジュアル面に普通の人の何倍も時間をかけている僕であってもその通りだと思っています。

僕の投稿を見て、デザインそんな凝る必要ないやろ。と思った方も多いと思います。その通り!とも思いますが(ツイートは遊びの部分も大きいです。)、ビジュアル面に時間をかけたからこそ、受講生の印象に残りやすくなったと思いますし、将来的にまた僕のことを思い出して連絡をしてくれる可能性も高くなったと思っています。(実証されていませんが。)これが、普通のきれいなスライドだったら多分将来的に思い出されないと思います。

僕はビジュアル面を凝るとより自信をもって話せるというタイプでもあるのも大きい要因でもありますので、誰もがビジュアルを凝るべきだと思っていません。ただ、僕個人としてはプレゼンにおけるビジュアル面の重要性はもっと多くの人が認識して良いとも感じています。

僕がプレゼンを作るときは、プレゼンの内容とビジュアルは別々に考えておらず、最終的な受講者の満足度や理解している姿を想像し、そこから逆算して総合的につくっています。この方法というか、僕のプレゼン制作の際の思考については、プレゼンテーションデザイナーとしての個性の核となる部分でもありますので、また別記事で言語化してみたいと思います。



慢心せずに、これからもよりよい研修ができるように努めたいと思います。なにより、受講生のメッセージが僕のハートに火をつけてくださったことに感謝をして、終わりにしたいと思います。

PowerPointにちょっと一工夫するだけで、ぐっと魅力的になりますよね!