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えんとつ町のプペルをみて


昨日、えんとつ町のプペルの映画を観てきた。

色々と期待していた映画だったが、その期待を良い意味で裏切られた。めちゃくちゃ良い映画だった。

1人でレイトショーで観に行って正解だった。
なぜなら、大泣きしてしまったからだ。25歳の大泣きは周りからしたらきつい。笑
泣いたせいもあるが、観終わった後は軽い放心状態だった。一晩寝て感想を改めてまとめようと思う。

注目すべき点はいくつかあるが、私が1番印象に残っているのは、アントニオの台詞だ。

ここから先はネタバレを含むので注意。


えんとつ町のプペルという話は簡単に言ってしまえば、星の存在を忘れさせられた街の話。星とは夢とか希望の象徴として描かれている。街の統治者は煙突から出る煙で厚い雲を作り、星の存在を隠した。海には化け物がいると教え、国外に出ることを禁じた。つまり、希望を与えなければ夢を見なければ、ある程度は幸せに生きられるということだ。

アントニオは幼い頃、星を雲の切れ間から一度だけ見ていた。しかし、周りに合わせてしまい星なんてないと自分自身を信じ込ませていた。

そんなアントニオが星を探しに行くプペルに行った台詞が、
「今まで自分は何をやってたのか分からなくなるだろうが!」
というものだ。

誰に笑われても自分の信念を貫こうとするルビッチ。その姿はアントニオにしてみれば、憧れであり嫉妬の対象でもある。

夢を見るのを諦めたのは自分自身。でも、心のどこかでは馬鹿げた夢に向かって本気で頑張ってみたいと思っているアントニオ。もう遅いかもしれないが
自分のやりたいことをやってみようと考え行動するアントニオ。その姿に何故かグッときた。

おそらく自分自身や周りの人に当てはまったからだろう。強く共感したからだろう。

誰の批判にも耳を貸さず、自分の信念を貫く。
文字にするのは簡単だが、実現させるのはとても難しい。だから、信念を貫く人は魅力的なのだろう。
そして、人を惹きつけるのだろう。

えんとつ町のプペルの主人公はもしかしたらアントニオなのかもしれない。アントニオのサイドストーリーとかあれば是非観てみたい。

この映画は本当におすすめ。
言語化できない部分が多いが、観て後悔はしないはず。是非劇場で観てほしい。

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