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なぜ怒る?


何のために怒るのか。

今日は仕事で怒った先生が2人いた。
そのうちの1人は私に、もう1人は生徒に怒った。

私が怒られた原因は生徒指導をおろそかにしたことだが、その先生はかなりイラついていたと思う。
それでも、その怒りをグッと我慢して、私に「お前があんなことをして残念だ」と真剣な顔で言っていた。もしかすると、呆れて言っているだけかもしれないが、私は自分のためを思って言ってくれているんだろうな、と思った。

もう1人の先生は生徒に対して怒っていた。理由はその生徒がすれ違ったときにふざけた挨拶をしたからだそう。話を聞くと確かに、自分がされても腹が立つ内容だった。

しかし、その先生もかなり怒っていたんだろう。
その生徒の担任が気づいて、生徒を指導して謝罪にこさせても、会おうともしなかった。

さて、この2人の先生を比べると怒りのベクトルが違うことがよくわかる。
一方は他人を諭すため、他方は自分が侮辱されたことへの怒り。他人のためか、自分のためかというところだろう。

怒りという感情はあまり良い結果を導かない。
イライラしているときに何をしても上手くいかないのは誰でもわかるはずだ。
特に、指導をするときに本当に怒ってしまっては冷静な指導ができなくなってしまう気がする。

それでも事実として、本気で怒るということはとても大切だとされている。まぁ大人の本気を見せるという意味合いがあるらしい。

ただ、よく考えると気に食わないことがあるとすぐに態度に出てしまう大人を見て育った子どもは、おそらくすぐに感情を露わにする大人になるだろう。
そして、その大人をみた子どもが…。

ずっとこの繰り返しをするしかないのか?
もやもやするが、おそらく他人のために怒るという行為には「叱る」という言葉が当てはめられるべきだろう。
「怒る」というのは自身のプライドが傷つけられた反動で起こる感情だと言える。

誰のために行動するのか。
自分の身を守るため?
他人により良い影響を与えるため?

自分自身の行いをよく振り返らねば。

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