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仕組みを変えろ!


今日は「問題を解決するときに仕組みやルールに注目すると楽ですよ」という話。

バスケの指導をしていてこんな風に思ったことはないだろうか?

5on5のオフェンスが淡白だ。
ボールを持った選手がすぐにドライブしてタフショットになる。
パスがあまり回らず、オフェンスがグダグダしてる。

私のチームはまさにこんな感じだった。
ガードが運んでくるものの、ガードが無理矢理1on1をしたり、ウイングでつないだとしてもドライブをして止められた後の動きがなくターンオーバー。

そこで、ボールを全員で回そうとガードに話したり、ミーティングで全員にパスやスペーシングを教えたり、ドリルにスペーシングとパスのドリルをやってみた。しかし、5on5になるとなかなかうまくいかない。ガードが持ちすぎてしまうのだ。

なぜか。ガードの意識が改善されていないからだ。ボールを他の人に預けるとミスが生じるのでは、と考え、それなら自分が持てばいいとなる。
この考えは別に間違いではない。是非は別だが。

私が伝えたいのは人を変えるのにはとても手間と時間がかかるということだ。だから、仕組みを変える。

例えば、5on5をするときに「パスを5回してからでないとシュートしてはダメ」というルールを設定する。実際に今日やってみたが、自然とボールが回るようになり、合わせのシュートやキックアウトからのドライブが何度も生まれた。

失敗の原因を人ではなくシステムに求めるという考え方は常に持っておいた方がいい。

ダラダラ練習してしまうという問題があるとする。
そのときに怒鳴ってやらせるというのは人を変えようとするやり方だ。それももちろん効果はあるが、よほどカリスマ性がある指導者でないと難しいだろう。少なくとも私にそんなカリスマ性はない。

だから、回数などの目標設定をさせたり競争させたりして自然と必死に練習するように仕向ける。

こういう風にルールを変えるのは指導するときにとても役に立つとおもう。

ちなみに、オフェンスに制限を加えるルールとしては今回やった「5回パス」の他に次のようなものがある。
「ドライブ優先」
「ポストプレー優先」
「2人サイド優先」
「サイドチェンジしてからオフェンススタート」
「2ドリブル以上しない」
など。おすすめはサイドチェンジ。うまく展開できればクローズアウトが発生するのでドライブしやすい。

ただ、ルールはときに破られる。パス5回というルールがあったとしても、フリーならシュートやレイアップはしなければならない。このさじ加減がとても難しそうだ。


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