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部活の価値ってなんだ?
今日は下の記事を読んで考えたことを書こうと思います。記事の作者はとあるバスケットボールコーチで、私が密かに尊敬している人です。
考え方や言葉の選び方が上手だな、といつも参考にさせてもらっています。できれば、下の記事を読んでから続きを読んでもらえると幸いです。
この記事を読んで私は色々なことを考えさせられました。
勝つことの価値とは何か?
勝つための戦術を行ったら、どうなるか?
そもそも、バスケを通してどんなことを学んでほしいのか?
などなど、挙げ出すとキリがありません。しかし、色々考えたおかげで自分なりのバスケに対する考え方を整理することができました。以下にそれぞれまとめて書いていこうと思います。
①バスケの価値ってなに?
だいぶスタート地点は遠いですが、「バスケの価値とは何か」から考えさせてください。
私は部活でバスケを教えていますが、バスケ未経験です。ただ、バスケの魅力に取り憑かれてしまったので、なんやかんや勉強したりして、チームをもっと良くしたいと思っているところです。
そんな私が考えるバスケの価値は「興奮」です。これはスポーツ全般にも同じようなことが言えますが、バスケってやってても観ていてもめちゃくちゃ興奮しませんか?
3pシュートが綺麗に決まったとき。
DFから華麗な速攻が決まったとき。
激しいDFで相手を苦しめているとき。
なんか「おおぉ!」ってなるんです。私は。それを興奮と表現しただけです。言い換えれば、感動とか熱狂とかそんな言葉になるかもしれません。
また、接戦でシュートが決まるたびにベンチや観客含めて「うわぁ!」と盛り上がるあの感じ。まさに興奮!って感じではありませんか。
あの瞬間が最高なんです。あの感覚をもっと味わいたいと思うんです。
この興奮をバスケを通じて感じてもらいたい、そして、その興奮を仲間と共有してほしい。
これが、私が感じるバスケの価値であり、指導の目的になっていると思います。
②「興奮」を味わえるのはどんな時?
バスケの価値は「興奮できること」にある。
なら、どんな時にそれを味わえるのか。
色々あると思いますが、その代表的なものが「試合で勝ったとき」になるのです。
特に、逆転勝ちやアップセットは言葉にできない興奮が押し寄せてきます。逆に、逆転負けや相手に足元をすくわれた負けはびっくりするくらい悔しく、心に影を落とします。
つまり、試合で勝つことがバスケの価値を感じることにつながるのです。
そして、試合ともう一つ挙げるなら「自分やチームの成長を実感できたとき」です。
今まで出来なかったプレーができるようになった!
今まで負けていたチームに勝てるようになった!
こういうときに、選手は「バスケって最高だ!」とか「もっとバスケをしたい!」と感じるはずです。
だから、バスケの価値を感じることができるのは「試合」と「成長を実感したとき」であると言えるでしょう。
③どうやって勝つか、どうやって成長を実感させるか。
ここにきてようやくRyotaさんの記事に関わってきます。笑
勝つための戦術はときに残酷です。
圧倒的な能力を持ったガードのアイソ。
能力の低いDFに徹底的に仕掛ける1on1 。
下手な選手へのトラップ。
挙げ出せば何個も出てきます。
このような戦術を否定するつもりはありません。さらに、勝つことでバスケの価値を実感できるならむしろ積極的に採用すべきです。
しかし、忘れてはいけないのは「上手ではなく活躍できない選手の存在」です。
私に初めてバスケを教えてくださった先生が言っていた言葉があります。
「オフェンスでスクリーンだけかけたり、パスだけつないだり、キックアウトのシュートだけ打つのって何か虚しいよね。」
ロールプレーヤーが価値がないと言いたいのではありませんが、一理ある発言だと思います。
例えば、バスケを中学から初めてやった試合に出られるようになった選手がいるとします。しかし、試合出ても特定の子の1on1 のスペースを作る動きをするだけ。ほとんどボールは回ってこない。これで「バスケって最高だ!」となるか疑問です。バスケの価値を感じてもらえるか怪しくなってきます。
つまり、試合で勝つことと活躍して成長を実感することは同時には起きないことがあるということです。
ここに矛盾があります。
試合には勝たないといけない。
勝ってもバスケの価値を感じない選手がいるかもしれない。
バスケの価値を感じることのできるはずの試合がただただ己の未熟さを実感する場にもなりうるのです。
ならば、どうするのか。
育てて勝つ。これが遠回りだけど、最善な気がします。
具体的には、大会は全力で勝ちにいく。しかし、練習試合や紅白戦では全員に機会を与え、活躍する場と成長を促す。
こんな感じで矛盾を抱えながら、やっていくしかないのかなと思っています。
やっぱりたくさん勝ちたいなら、1人か2人だけ上手いだけでは不十分です。せめて出ていてもミスをしない、最低限の働きはできる選手を育て、その上で勝ちに行くべきです。
まぁ結局コーチの手腕にチームの成否はかかっているということです。
ここまで長々と書きましたが、読んでくださってありがとうございました。
では、また。
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