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第1回 ハロプロのエース宮本佳林の後継者は誰だ選手権

ハロプロもGWまでの予定が全て中止となり、ライブもないイベントもない毎日だけど、こんな時だからこそ、未来のことを空想して楽しむ時間って大切だと思う今日この頃。

エースってなんだろう?

そんな疑問を持つことがある。以前、なにかの番組で誰かも言っていたが、ハロプロってAKBや坂道みたく【センター】というよりも【エース】という言葉が似あう集団だと思っている。

何が違うのか? 結構微妙なニュアンスという気がするけど、「真ん中にいること、中央で君臨することが全てではなく、どこにいても、もしくはその場にいなくても存在が説得力を持っている人」とでも言ったら良いのだろうか。

ハロプロには歴代そういう人たちがいた。

モーニング娘。初代エースにしてレジェンド、絶対的な大天使・安倍なつみ。元祖アイドルサイボーグ・松浦亜弥。伝説のカリスマ・後藤真希。プラチナ期の支柱・高橋愛。いまだに成仏しきれていないヲタが彷徨うスマイレージ・前田憂佳。アイドルが憧れる存在・鈴木愛理。天才的なダンススキルと漂うオーラと憎めないポンコツさのギャップ・鞘師里保

そして、現在のハロプロのエースといえばJuice=Juiceの宮本佳林で文句はなかろう。

デビュー前から松浦亜弥以来のアイドルサイボーグと言われ、嗣永桃子にも匹敵するプロ意識と高橋愛や鈴木愛理にも負けない圧倒的なパフォーマンス能力を兼ね備え、典型的ハロプロ顔でビジュアル的にも完璧。なのに喋ると空気を凍らせる変な子。

まあ、ハロプロのエースとしての条件がすべて満たされている。

知らない人には是非とも発売したばかりのソロライブを観てもらいたい。

このライブには宮本佳林のすべてが詰まっている。当日の会場の空気は以前のnoteでも書いたけど、歴史の1ページに立ち会っているような特別感に満ち溢れていた。

そんな彼女が6月でJuice=Juiceとハロプロを卒業する。ハロプロからエースが不在となる。いや、待てよ。次世代エースはいるんじゃないか?

しかも何人もいるじゃないか。

ということで前段が長くなったけど、僕の考える宮本佳林の次を担うハロプロのエース候補を何人か紹介したい。こんなん、ヲタ100人居たら100通りの候補があると思うけど、まあ今後のハロプロを観る上で、今からハロプロの沼に嵌っていく上で押さえておくポイントとしての何人かだと思ってほしい。

それでは僕の考えるハロプロ次世代エースをご精査ください。

■上國料萌衣(アンジュルム)

いまは何かとバタバタしてしまっているアンジュルムではあるけれど、そんな状態でひとり気を吐いているのが“かみこ”こと上國料萌衣である。

きっかけは定かじゃないんだが、去年から突然、数多のファッション誌からオファーを受けるようになった。まずファッション業界が彼女の存在に気付いた。

11月からは『bis』の専属モデルにも抜擢され、編集長の青木氏も大絶賛である。

しかも『Ray』や『ViVi』といった大手女性向けファッション誌にも次々続々と登場するようになってきた。

ファッション誌だけではない。

老舗化粧品メーカーであるクラブコスメチックスのイメージキャラクターに大抜擢され、公式サイト含めてかみこ一色になっている。しかも、かみこ起用に至る経緯まで公式ブログで紹介してプッシュする熱の入れようである。

更に今年はマクドナルドのCMにもソロで出演した。ハロプロとも縁の深いピザーラのCMにアンジュルムメンバーとして出演はあったけど、グループ在籍中に完全ソロでのCM出演は異例である。

と、まあビジュアルイメージが先行したが、上國料萌衣の本領はその歌声にある。ハロヲタからは「クリスタルボイス」と異名される彼女の歌声は、ハロプロ独特のクセの強さが無い、ストレートにパーンと弾ける高音が特徴的で、アンジュルムの楽曲でも大切な最初のパートだったり、落ちサビの印象的なパートを多く担っている。

百聞は一見に如かず。とにかく動画で集められたパートを観て貰えれば納得できるだろう。主軸が完全に入れ替わる過渡期のアンジュルムにおいて、彼女の声やビジュアル、存在感そのものが生命線になりつつある。

これだけ兼ね備えているのに彼女にはまだ自信が足りない。もう過信するくらい調子に乗ってくれても良いくらいの才能なんだから、本気の覚醒をしたら怖いものなしのエースになると思うのだ。

■佐藤優樹(モーニング娘。'20)

モーニング娘。のエースって今は誰になるんだろう? リーダーのふくちゃんが兼ねているのか? 小田さんはエースというより歌姫という方がしっくりくる。真莉愛は昔の梨華ちゃんポジションだと思うし、ちぃちゃんはエースというほどの存在にはなれていない(個人的にはなって欲しい)。

となるとだ、やはり佐藤優樹だろう。

だが、まだエースじゃない。令和2年現在の佐藤優樹はトリックスターとかジョーカーという異名の方が似合うと思う。変幻自在で神出鬼没。フラフラと消えていると思えば、おいしいところで一瞬にして全部持っていくハロプロのメッシみたいだといつも思って観ている。

指原莉乃、松岡茉優、伊藤沙莉、BiSHのリンリンやファーストサマーウイカ、フィロソフィーのダンス奥津マリリなどなど名だたる有名アイドル、女優が推している。番組などで関わってもベッキーや明石家さんまのように優樹ワールドの虜になって弄りたくなる。

彼女には「天性の人たらし」という才能がある。ただ、傍から見ていても気分屋な面があり、モチベーションにムラを感じることも多々ある。そこを批判されてしまうのも見かけるが、それでも推したいのはつんく♂の言葉があるからかもしれない。

「佐藤は特別扱いしてあげてください」
「アイツの勝負は22歳やな」

まだ加入2年目くらいの時に『つん倶楽部』というハロコンのVTRコーナーで、つんく♂がほかのハロメン(とヲタ)にそう言った。これは後に『女子かしまし物語』の歌詞でも「22歳まであと何年?」というように出てくる。それほど、つんく♂も彼女の才能と可能性を10年近く前から見守っている。

現在、佐藤優樹は20歳。あと2年でシン・佐藤優樹が観られることになる。

はずだ。

はずだが、気分屋でトリッキーな思考回路を持つ彼女だし、前々から公言している「モーニング娘。のプロデューサーになりたい」という願望を叶える為に、ある日フッと姿を消す可能性もある。彼女自身が「卒業とかじゃなくフッと突然いなくなりたい」とも言っていた。

2年あったら、もうこれはどうなっているかなんて分からない。だが、どこかで律儀な真面目さも持っている彼女だから22歳までは続けてくれるような気がしないではない。そして、そうだったとしたら彼女はハロプロのエースに相応しい存在に進化しているんじゃないだろうか。

期待と不安を楽しめる佐藤優樹は今後も面白い。

■段原瑠々(Juice=Juice)

宮本佳林卒業後のJuice=Juiceは彼女が担っていく。これは井上玲音が加入して来ようと揺るがない。僕は成仏しきれない鞘師ヲタでもあるので、鞘師と同郷で同じASH(アクターズスクール広島)出身であり、鞘師を敬愛して止まない段原瑠々という子に並々ならぬ思い入れがある。

苦節4年、とうとうデビューを勝ち取ったが、まさかの加入先がJuice=Juiceということで当時5人グループとして完璧に洗練されていたJuiceヲタは勿論、ハロヲタ全体が賛否両論の喧々諤々状態となった。

だが、彼女は加入最初のライブで披露した新曲『Fiesta! Fiesta!』の「情熱を解き放とう!」ただ一言で全ハロヲタを納得させ、大絶賛させた。

この辺、アップフロントはスマイレージからアンジュルムへの移行の時、賛否両論(ほぼ否)を『大器晩成』の一曲と新メンバー室田瑞希、佐々木莉佳子の躍動で捻じ伏せた実績と経験を完璧に応用してきた戦略的な上手さもある。

しかし、それも段原瑠々という逸材がいたからこそ出来たわけで、以来彼女は歴戦のオリジナルメンバーに負けない、いやむしろ引っ張るくらいのパフォーマンスを見せている。

抜群のスタイルの良さ、手足の長さも相まってお洒落でセクシーな現在のJuice=Juiceをビジュアル面でも植村あかりと共に牽引しているんじゃないだろうか。Juice=Juiceのイメージに「強さ」というキーワードが加わったのは彼女の功績だ。

ひとりでプロ野球の国歌斉唱をしたこともある。この大観衆の中で完璧に独唱をする度胸も彼女の持ち味だ。こんなの普通の人間ムリよ。しかもこの時、17歳とかでしょ。すごい。

■井上玲音(Juice=Juice)

こぶしファクトリー解散後に唯一ハロプロに残留したのも、まだ納得していないからという理由。先を見ることも大切だし、先に進むことも人生だけど、留まることの難しさを敢えて選んだ彼女は活躍の場をJuice=Juiceへと移行させることとなった。

はっきり言ってアンジュルムヲタとしてはドラフトかFA宣言した有望選手を掻っ攫われたという気持ちでいっぱいだ。今のアンジュルムにこそ、れいれいは必要だった。これではJuiceが最強を更新してしまうじゃないか。

悔しかったが、アップフロントってこういうことしがち。上り調子のグループに畳みかけるようにカンフル剤を投入して飛躍させようとしがち。全然正しい。全然間違っていない。

ただただ、アンジュルムに井上玲音が欲しかった。

宮本佳林卒業後のJuice=Juiceは段原瑠々が担うと言ったが、おそらく井上玲音も双頭の龍の如く、いやもしかしたら稲場愛香を真ん中に置きキングギドラのように進化してしまう気がする。両翼に植村あかり、高木紗友希。胴体はリーダー金澤朋子。両足を新メンバーの松永里愛、工藤由愛が担うキングギドラ。

Juice=Juiceは銀河系最強怪獣になってしまう。

井上玲音のJuice加入はそれほど即効性のあるカンフル剤だ。ボイスパーカッションが出来て歌がうまくてビジュアルも良いし、野心もある。今後数年のうちにJuiceも世代交代をしていくだろう。

その時に段原、井上の二大体制と松永、工藤の若い力があれば盤石だ。井上玲音の紹介というよりJuiceの今後になってしまったが、それくらい彼女の加入は衝撃的だった。

ところでこの「マジ グッドチャンス サマー」は最高だと思う。こぶしは良いグループだった。解散ライブで彼女は「こぶしが何時でも再結成して良いように私が居場所を作っておきます」と言い切った。

そういう強い気持ちがあるからこそ、彼女もまたエースの風格を持っていくひとりだと思うのだ。

■山﨑夢羽(BEYOOOOONDS)

今回紹介する中では一番若いグループに所属する一番若い子。だが、その実力は誰にも負けていないし、伸びしろ、秘めたポテンシャルは底が見えない。お笑い芸人風にいうと第7世代筆頭の霜降り明星やEXITくらい勢いがある。

彼女の魅力も勿論、歌唱力だ。伸びやかで的確に音を当ててくる素直な歌い方で今までにソロパートでミスをしたのを見たことがない。ここに一個クセが乗っかると顔の印象とも相まって完全に松浦亜弥になる。

そう、夢羽は松浦亜弥にそっくりなのだ。

歌がうまくてビジュアル松浦亜弥なんて、ハロプロでアイドルになる星の下に生まれてきたようなものじゃないか。

個性派集団でクセの強いBEYOOOOONDSの中では正統派なタイプだから普通にしてると埋もれがちなんだけど、パフォーマンスになると一気に光り輝くのも凄いところ。エースカラー赤を任されるだけある。

モノマネも上手い。この宮本佳林の歌マネなんて完璧だと思う。人の特徴を捉えることが出来る子は伸びる。小田さくらがそうだった。

ドラえもんが大好きなのに猫が苦手という矛盾も含めて愛らしい。

■まとめ(ちょっとだけ浅倉樹々)

さて、各グループから5人を選んでみた。おいおい、つばきはどうした? 浅倉樹々ちゃんを忘れてるぞ! と言われそうだ。当然、樹々ちゃんはつばきファクトリーのエースだと思う。

彼女が真ん中にいるだけで芯が通る印象もある。顔も高橋愛に似てるトコとかも含めてエース感は強いよね。わかる。ただ個人的には次点になの。

まあこんな感じで言い出したら次から次へと逸材は出てくる。近年、卒業や解散なども多いハロプロだけど、それでも新たな光が育成されているのは組織として健全に新陳代謝ができている証拠だと思う。

今回はエースの系譜という括りで紹介したが、エースじゃないけど重要なファクトになっている子も沢山いる。今後はそういう子の紹介もしたいと思うのだ。小林萌花とかね。

■P.S. 弘中アナがJuiceにハマる

前からテレ朝の弘中アナがJuice=Juice宮本佳林きっかけでハロプロにどっぷりハマったのをインタビューかなんかで見た。ハロコンに行ったらしいのも見た。だが、こんなにも完全にヲタ化しているとは思わなかった。

弘中アナ「人生が豊かになった」と言っているが、推しをみつけて応援するって本当に生活にハリが出る。特にこんなご時世、こんな状況で暗くなりがちな世界だからこそ、ハロプロなんかどうでしょうか?

自宅待機で暇だとかいうのも言えなくなるくらい沢山の動画がYouTubeだけでもありますよ。20年以上の歴史を感じるのも良いんじゃないでしょうか。


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