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流れ星はないけど「転生したらアンジュルムに入りたい」と願ってみた

さて、何から書こう。

2019年6月18日、アンジュルムのリーダー和田彩花が卒業した。本当にしたのか?いまだに実感がない。確かに僕は武道館にいた。そして確かにあやちょの卒業コンサートが行われ、大いに笑って身体中の水分が搾り取られるほど泣いた。なのにまだフワフワしてる。

【まろ】こと福田花音大先生が恒例のアンジュルム武道館後の感想ブログを更新していた。

これ読んだら、もうヲタが書く感想なんて陳腐でしか無い気になる。

アンジュルムの武道館卒コンは毎回、本当に素晴らしい。歴代「福田花音・田村芽実・和田彩花」と続いた武道館での卒コンだが、それぞれの意思や表現したいことが明確に反映された内容になっていて、ハロプロの予定調和じゃない感動を見せてくれている。めいめい卒コンは、なんだかコンサートというより壮大なミュージカルを観劇しているような気分になった。まろ卒コンでは、彼女自身の自己プロデュース能力の高さをまざまざと見せつけられて、それ以来ずっと僕は常に福田花音にアンジュルムのプロデューサー就任を望んでいるくらいだ。

そして、和田彩花卒業コンサートである。

本当に、記憶が飛んだ。何度か、ポーンと。

昼間アンジュルムックFSK買うために2時間近く並んで、買えた買えたと神保町のブックカフェで写真撮ってた浮かれ野郎は、開始1秒で落涙でしたよ。

開演の1秒前までは卒業コンサートだという実感が微塵も無かったんだけど、暗転して武道館全体が真っ赤なペンライトで染まった光景見た瞬間に、最初のポーンが起こった。ポーンと後頭部から何かが飛んでって、同時に涙が出てきた。一瞬で実感した。ああ、あやちょ卒業するんだ。

そこから記憶が断片的になってる。

舞美が出てきて「ああ、バイバイ手紙さんだ。久しぶりだ」「舞美が来ると、あやちょって急に年下な表情になるよなぁ」「そういえばホールコンよりセットリストかなり序盤から変えてるな」なんて思ってたら『帰りたくないな。』のイントロが流れ出した。

直前で発売したアルバムで唯一つんく♂が書き下ろした曲だ。あやちょ自身も最近の曲で一番、自分の気持ちに近くて心に来るとリリイベでも言っていた。12人で行ったディズニーランドのブログで書いていた事、その心情がそのまま形になったような曲だ。

僕も、久しぶりに「可愛い女子つんく♂」の曲でアルバムでもお気に入りなんだが、まさか武道館で歌うとは思ってなかった。準備してなかった。だから、頭ポーンですよ。

放心してたら、今度は新メンバー太田遥香、伊勢鈴蘭と一緒にあやちょがスマイレージ風の衣装に包まれて『スキちゃん』歌いだした。あの衣装も武道館だけだよね、確か。ホールの時は無かったはず。

もう、スマイレージだった。まだまだ初々しい2人と一緒に歌うあやちょが、あの頃のあやちょみたいに笑ってて、それでまたポーンですよ。「れいらがスキちゃん!」「はーちゃんスキちゃん!」とか言ってる余裕もなかった。そのまま続けて上國料萌衣、笠原桃奈、船木結、川村文乃の【ゆめ組】で『私、ちょいとカワイイ裏番長』を歌っている姿、それ見ても「ああ、このスマイレージも最高だな」と泣いてるし。

しかし次の3期が『嗚呼 すすきの』を歌いだした時は、スッと現実に戻れた。なぜ、急にそのチョイス。いや、でも2人して凄い良いな。なんて思いながら見て、更に2期による『私の心』に酔いしれて、少し気持ちがクールダウンして落ち着いたと思ったらセンターステージにあやちょが一人。そして、足元にレーザーの流れ星が。

『シューティングスター』だ。

そう思った瞬間に、イントロが流れ出して何度目かのポーン。それもこの日一番のポーンだった。

『シューティングスター』はスマイレージ曲で一番好き、いやもしかしたら歴代ハロプロ全曲の中でもベストかもしれないくらい好きな曲だ。僕がアンジュルムの事を本気で好きになった切っ掛けが2015年のアンジュルム初武道館で、当時加入間もない3期メン相川茉穂とあやちょが2人でこの曲を歌って、その時の何とも言えない幸せな空間、ベタだけど「これが多幸感というものか」と思った時から一番好きな曲になった。本当に、本当に大好きな曲で、だから最後に歌ってくれてる事が信じられなくて意識を保つのが大変だった。僕が女子だったら過呼吸になってただろう。もう、でもギリよ。ギリギリ正気を保って見てた。

そこからまた、あまり覚えてない。莉佳子が何時もの武道館仕様の目で殺すモード全開で「ああ、また何人の女子が射抜かれてるだろう」とか、桃奈が瞬間瞬間でリトルあやちょに見えて、それがたまらなく微笑ましくて、そして予想はしてたけどやっぱり、りなぷーが最初に泣いたわと笑ったり。断片的な記憶は残っている。ただ、ずっとフワフワしてた。

気付いたらMCで船木結が何言ってるのか分からないガサガサ声で泣いていた。桃奈の「なんでですか!」が面白くて泣けた。莉佳子、久しぶりに子供莉佳子になってて大笑いしながら泣いた。タケ、不安でしょうがないんだな。でも、タケなら大丈夫だよ。タケはタケらしく、そんなタケに僕らもついていくよ。

昨日今日でメンバーが続々とブログを更新している。それを読んでは泣いている。

特に良かった4人のブログ。読めば読むほど、みんな和田彩花という人間が大好きで、和田彩花という生き方を尊敬している事がわかる。まだみんな10代の若さ(タケは違うが)で、そんな尊敬出来る人に出会えた事が僕は羨ましいし、まだ24歳という若さで他人の人生観を変えてしまうだけのパワーを持っている和田彩花という人が、単純に尊敬に値する。

人間として尊敬するのに年齢や性別なんて関係ない。僕も和田彩花という存在が、その考え方や少し不器用な生き方が、人間として大好きだ。

だから、アンジュルムのメンバーの子達が本当に羨ましい。もし、僕が転生してハロプロに入れるだけの容姿と何かを持っていたら、その世界線のアンジュルムで和田彩花リーダーの薫陶を大いに受けて育ちたい。辛い事も悲しい事も、そして楽しい事、嬉しい事、沢山の事を一緒に経験したい。色んな涙を和田彩花リーダーと共にしたい。そして時に「わだちょ、めんどくせぇ」と悪態つきたい。

半分、本気でそう思っている。

あの日、武道館を出て見上げた空に流れ星はなかったけれど、僕は3つ数えてみた。

転生したらアンジュルムに入れますように。


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