お嬢様の恍惚 第1-3話「奇妙な二人組」(未完結)

//////////注意!!!///////本作はD&Dシナリオ「ファンデルヴァーの失われた鉱山」を基にしたリプレイです。ネタバレを含みます。→第一話

ハーフエルフのバードは歌っている。素晴らしい歌声だ
ハープの腕もかなりのもの。パトロンがまだついてないなら推したいところだ
おもわずおひねりを投げる。歌っているので目線だけでお礼をくれる
同性でもドキっとするような、妖艶な笑顔だ
なんだこの感情は...

傍らには彼女を守るようにフードローブの魔導士がいる
これで魔導士じゃなければ詐欺だというほどに様々なアイテムが盛られている
なかでもドクロの首飾りはさぞかし手のかかった価値のあるものだろう
魔術の触媒であろうオーブを丁寧に磨いている
相当な実力者だろう。相方に何かあれば黙っちゃいないはずだ
纏っている雰囲気だけで周囲をけん制している
フードの中身は知るべくもないが、目があったような気がする
見えない目線だけで威嚇するのをやめてほしい。怖い
別に手をだしたりしないから安心してほしい
まぁ両想いならその限りではないけど、と考えただけでギロっとにらまれた気がする。やめて
...いや視線の先はこちらのポケットだ
見えているのか?

シルダーが二人に話しかける
ラジャはおずおずとついていく
「おひねりならここだよ!」にっこりとするバード
演奏を中断することなく、うまいこと間奏でおねだりする
さきほどとは違って少女のようなかわいらしい笑顔だ
これを断れる男は、いや生物はいないだろう
シルダーがコインを投げ入れる
「ありがと!じゃあたくさん歌っちゃおうかな?」
やめてくれ!!これ以上はみんなほれてしまう!

「すばらしい技術だ。バードとお見受けする。君は魔法の歌を奏でられるのではないか?」とシルダー
「そうだね、簡単なものならね」と応じるバード
「そちらの方は魔法使いとお見受けする」
「いかにも、なにか用かな?人間」
声でようやく分かったが、フードローブの中身はおそらくハイエルフだ
気難しい彼(彼女かもしれない)らの手を借りなければならないほどの案件なのか
ウィザードは難色をしめしたものの、バードは金がになるならとやぶさかではないようだ
「重いものはボクが持つよ」とラジャが申し出る
「彼の作る料理は絶品だぞ」とシルダーがダメ押し
料理!?これはますます参加せねばなるまい
バードは「エンナ」、ウィザードは「イヴェル」とそれぞれ名乗った。よい名前だ
結局、二人して承諾したようだ。まずいぞ枠が埋まってしまうではないか
はやく...はやくアピールしないと...(チラッチラッ)

しかしシルダーはクレリックに話しかける...どうして...

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