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自分軸をみつける5つのポイント

自分軸は「頭」で考えるものではなく、「身体・感情」に刻み付けられたもの。自分軸を頭で考えるだけでは、深い意味を持つものにはなりません。それは、抽象的で一般的な考え方にすぎず、具体的な行動には結びつかないからです。自分軸として機能するには、身体と感情によって刻み付けられたものでなければなりません。つまり、内面から出てくるような個別的で具体的なものでなければ、自分軸にはなりません。

今日は、平本相武さんの「成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方」の本の中に書かれていたことがとてもいいと思ったのでご紹介します。

どうしたら自分軸が見つかるのか

自分軸を見つけるには5つのポイントがあります。

1,自分にとって無理なくできるものから入る
2,時間軸と空間軸を使う
3,具体的なエピソードから引き出す
4,それぞれのエピソードは自分にとって「いい」か「嫌」かを探る
5,世界でたった一つの自分の意味づけを見逃さない

自分軸を見つけることは、自分自身の人生において何を大切にし、何を目指すかを明確にするために非常に重要なことです。しかし、自分軸を見つけることは容易なことではありません。以下に、自分軸を見つけるための5つのステップを紹介します。

1,自分にとって無理なくできるものから入る

自分軸を見つけるためには、まず自分自身が得意なことや興味を持っていることから始めることが重要です。価値観型なら過去の出来事からの方が思い出しやすい、ビジョン型なら未来に実現したいコトの方が思い浮かべやすい。自分にとって無理なくできることから始めることで、自信をつけることができ、次のステップに進みやすくなります。

2,時間軸と空間軸を使う

自分軸を見つけるためには、時間軸と空間軸を使って自分自身が過去、現在、未来において何を大切にしているかを考えることが重要です。「ビジネスとプライぺート」「他人と自分」「人間関係と課題」など自分自身がどのように成長してきたか、現在何をしているか、そして将来どのような人生を送りたいのかを考えることで、自分自身が何を大切にしているかを見出すことができます。

3,具体的なエピソードから引き出す

自分軸を見つけるためには、具体的なエピソードを振り返り、その中で何を感じたかを考えることが重要です。ある日、ある場所、ある場面という具体的な出来事で、何らかの感情が伴っているものです。自分自身が過去に経験した出来事から、何を学んだか、何を大切に思ったかを振り返ることで、自分自身が何を求めているかを見出すことができます。

4,それぞれのエピソードは自分にとって「いい」か「嫌」かを探る

具体的なエピソードから、自分自身が「いい」と感じたもの、「嫌」と感じたものを探すことが重要です。万人にとってポジティブな出来事、ネガティブな出来事というのは存在しません。自分にとってその出来事が「いい」か「嫌」かがあるだけです。自分自身が何を望んでいるか、何を避けたいのかを明確にすることで、自分軸を見つけることができます。

5,世界でたった一つの自分の意味づけを見逃さない

最後に、今までの意味づけの積み重ね、今まで生きてきて根底に流れているものがまさに自分軸です。意味づけには、自分にとって何が大事、本当はどうなりたいかのヒントがふんだんに含まれています。自分自身が持つ独自の意味づけを見つけることで、自分軸を見つけることができます。


「時間軸」

上記2の時間軸について詳しく解説します。
時間軸には、過去、現在、未来、それぞれに糸口があります。

「過去」から自分軸を探る

以下の4つの体験から自分軸を探ります。

1,充実体験
充実を感じた出来事や好きな人、尊敬する人、あこがれの人、好きな場所、好きな感覚などを振り返ります。これらの要素が自分にとって何を意味するのか、どのような気持ちを起こさせるのか、自分がどのような存在であるかを考えます。自分が何を好み、何に向かっているのか、自分自身についてより深く理解することができます。

2,至福体験
今までの人生で一番楽しかった瞬間を振り返ります。その瞬間がどのような状況であったか、何をしていたか、どのような感情を抱いたかを思い出します。そのような状況をもう一度体験したいと思う気持ちは、自分が何を求めているか、何に価値を置いているかを示しています。

3,成功体験
今までに達成したこと、うまくいったこと、困難を乗り越えたこと、何かを克服したことを振り返ります。それらの成功体験から、自分がどのような強みや能力を持っているか、どのような価値観を持っているかを発見することができます。成功した経験から自信を得ることができ、今後の自分の目標や方向性を見いだすことができます。

4,人生を変えた出来事・出会い
物の見方や考え方、価値観を変えた出来事や出会いを振り返ります。そのような出来事や出会いが、自分にとってどのような影響を与えたのか、自分がどのように成長したのか、自分自身についての新たな発見をすることができます。

過去に関しては、できるだけたくさん、楽しかったことやワクワクしたこと、うまくいったことを思い出していきましょう。

「現在」から自分軸を探る

以下の3つから自分軸を探ります。

1,現在の充実を見つめる
まずは、自分が今現在、どのようなことに充実を感じているかを見つめます。好きなものやワクワクすること、至福のひととき、うまくいっていることなど、自分が今一番大切にしていることを振り返ります。この充実した状態に注目することで、自分が何を大切にしているか、どのような価値観を持っているかを知ることができます。また、この充実した状態をより多く経験するためには、どのようなことをすればよいかを考えることもできます。

2,不満に裏返しを見つめる
次に、今の生活の中で不満に思っていることをリストアップし、本当はどうなればいいか、その裏返しを探ります。たとえば、「仕事がつまらない」という不満を抱えている場合、その裏返しは「自分がやりたいことに没頭できる仕事をしたい」ということになるかもしれません。このように、不満に思っていることを裏返して考えることで、自分が本当に求めているものを見つけることができます。

3,3週間後の死をイメージする
最後に、もし今日から3週間後に死ぬことが決まっていたら、あなたは残された21日間をどんな風に過ごすかをスケジュールに立てます。このスケジュールを眺めながら、本当はどんなことがしたいのか、どんなことに時間を費やしたいのかを考えます。この方法を使うことで、自分が今まで無視してきた本当に大切なことや、やりたかったことを見つけることができるかもしれません。また、この方法を使って、自分が今後どのような方向に進みたいのかを見つけることもできます。

「未来」から自分軸を探る

未来から自分軸を引き出す質問です。

何の制約もなかったら、〇年後、何を実現させたいですか?
いつ頃、どこにいて、誰と、何をしていますか?
周りを見渡すと何が見えていますか?
どんなふうに見えますか?
何がきこえますか?
身体には何を感じますか?
味やにおいは?

この質問は、未来の自分の理想像を描き出すために非常に有効なものです。以下は、質問に対する回答例です。

「何の制約もなかったら、10年後には自分の夢である世界中を旅して回り、文化や人々の生活に触れながら、自分自身の成長を促進する仕事をしていることが理想です。その時は、美しい景色を見ながら、自分の時間を大切に過ごしたいです。周りを見渡すと、美しい自然や歴史的な建造物、文化的なイベントがたくさん見えていると思います。そこで得たインスピレーションを、自分自身の仕事に生かすことができたら、とても幸せだと感じます。身体には、健康で充実したエネルギーを感じ、五感を通じて自然や食べ物の美味しさを感じ取れるようになっていると思います。味やにおいは、自然が育んだものであることを感じ取れる、素材の持つ本来の味わいが濃厚であると思います。」

「空間軸」

上記2の空間軸について詳しく解説します。

人生の8つの分野(ライフチャート)

人生を次の8つの分野に分けて、今現在の満足度を0~10の間で示します。

・楽しみ/娯楽
・生活環境
・健康
・仕事/他社への貢献
・お金
・友人/対人関係
・大事な人
・自己成長/学び

満足度を上げたい分野を決めて、どうなったら1点上がるか、具体的な行動をとっていきます。1つに絞ることで具体的な行動が見えてきます。また1点あげるだけなので無理せず小さな第一歩を踏むことができます。

自分らしさを表すもの

自分らしさを象徴するものを1つ用意します。
用意したら5つの質問をしてみてください。

1,それは何ですか?
2,どうしてそれが自分らしさを表しますか?
3,どんな意味がありますか?
4,自分にとって何が大事に感じますか?
5,その自分らしさを日常に活かすにはどうしますか?

やりたいこと洗い出し

ほしいもの(having)
やりたいこと(doing)
なりたいもの(being)

をできるだけたくさん書き出します。

できるかできないか、どうしたらできるかは一切考えない。仕事でもプライベートでも、遊びでも社会貢献でも、思いついたことは全部書き出します。行きたい場所、ほしいもの、会いたい人、やりたい趣味、体験したいコト、自然や都会、日本や海外、なりたい自分、なりたい職業など。

すべてを洗い出したら、何らかの関連のある者同士、共通項がある者同士、同じカテゴリに入りそうなもの同士、グループを作ります。どんなくくりでもいいので、自分が納得できるまで分けてください。そして、グループに名前を付けてください。そのタイトルやキーワードから自分らしさやありたい姿を引き出すヒントが見えてくるかもしれません。

以上が、自分軸を見つけるための5つのステップです。自分自身が何を大切にし、何を目指すかを明確にすることで、自分自身の人生においてより充実したものを送ることができるでしょう。自分軸を見つけるためには時間と努力が必要ですが、その結果得られるものは非常に価値があります。もっとより深く知りたい方は、平本相武さんの「成功するのに目標はいらない!―人生を劇的に変える「自分軸」の見つけ方」の本を手に取ってみてください。そして、ぜひ、自分自身の人生において自分軸を見つけるための努力を続けてください。

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