ソーシャルインパクトを生み出すプロダクトデザイン〜ロジックモデル〜
ポテックではヘルスケア領域に特化した新規事業立ち上げ支援を行っています。プロダクトデザインのプロセスの中で重視している1つの項目がロジックモデルの整理です。
ロジックモデルとは
ロジックモデルとは、ソーシャルインパクトや公衆衛生のプロジェクトの取り組み評価の観点で利用されているフレームワークで、事業や組織が最終的に目指す変化・効果の実現に向けた道筋を体系的に表現したものです。
下図のようなインプット、活動、アウトプット、活動、アウトカムを矢印でつなげた形で表現され、ヘルスケア領域でもその取り組み内容を表現・整理するために用いられる機会が増えてきました。
事業や組織が生み出すことを目的としている変化・効果を「アウトカム」と呼んでおり、期間で区切った短期・中期・長期の各プロセスで設定します。
その変化・効果を生み出すために提供するモノ・サービスを「アウトプット」、モノ・サービスを提供 するために行う諸活動を「活動」、その諸活動を行うために使う資源を「インプット」と呼びます。
ポテックにおけるロジックモデルの活用事例
ポテックでは、健康に効用のあるプロダクトや社会にインパクトの与えられる事業を目指した整理のためにロジックモデルを活用しています。
ここでは、とある疾患領域の慢性疾患管理のためのモバイルアプリケーションの企画と製品開発のためのベンダー支援を実施した際に作成したロジックモデルの概要を紹介します。
本プロジェクトでは、将来的な治療用アプリへの展開も見据え、疾患管理効果(アウトカム)が期待できるような事業設計が必要となるため、ロジックモデルを活用しました。
このようにロジックモデルを活用することで、正しくアウトカムを意識した事業設計が可能となります。
ロジックモデルを検証し継続的なビジネス改善
ロジックモデルは1度作成して完了ではありません。初期のロジックモデルは「仮説」であり、実際の事業活動を行う中で検証し、定期的に見直しを行うことが重要です。
例えば、ロジックモデル作成時には成果に結びつくと考えていた活動も、実際にはアウトカムと紐づかない場合もあり、その場合には当該活動の削減・廃止を検討する必要があるかもしれません。
ポテックはソーシャルインパクトのあるプロダクトデザインをサポートします
ポテックでは、ロジックモデルなどを活用しながら、お客様の新規事業がユーザーの健康にとって効用があり、またソーシャルインパクトが与えられるようなプロダクトデザインをサポートします。
今回の記事の詳細な情報も含め、ヘルスケアの新規事業開発についてご相談がある方は下記の問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
※本記事の作成にあたり参考にさせて頂いたサイト
「社会的インパクト評価の普及促進に係る調査」社会的インパクト評価実践研修 ロジック・モデル作成の手引き|PWCあらた有限責任監査法人