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スカウトメールのフォローアップの最適解である「Scout Portal Book」について

「山根さん、スカウトメールに参考情報として添付するURLは、Entrance Bookで良いですかね?」

そんな質問をいただき始めたのは2021年春頃でした。

この質問をしてくださる企業様は採用レベルが高く、僕としてもはっとさせられた質問でした。

2020年春頃から採用市場において各社作成し始めている「Entrance Book」ですが、当社ポテンシャライトがノウハウとしてアウトプットしたものになります。多くの企業様に作成していただき、嬉しく思っています。

ただ、ポテンシャライトが想定しているEntrance Bookの「使うタイミング」「内容」と市場が認知している使い方が異なっています。とはいえ、「Entrance Book」の内容や使い方に特にルールはございませんので、自由に使っていただいて問題はありません。しかしEntrance Bookは、活用方法によって提供価値が異なってくるため、その辺りを本ブログではお話ししたいと思います。

そして、本ブログのタイトルにある「Scout Portal Book」は、ある問題を解決するために生まれたブックであり、皆さんも採用活動にこだわるのであれば作っていただいた方が良いのではないか、と感じています。

では、具体的な話を進めていきましょう。

0. Entrance Bookとは?

Entrance Bookとは、御社の採用コンテンツを整理して取りまとめて1つのブックにしたものです。

2016年頃から採用広報がトレンドとなり、各社様々な採用コンテンツ(採用広報コンテンツ)が世に出されたかと思います。ただ、企業様によってはとんでもないような数の採用広報が生まれ、作成したときによってはその内容が古い、新しいなどの問題点が生まれてしまい、採用コンテンツ「過多」になってしまう、と言う事象が発生していました。これはUX(User eXperience)としては良くなく、整理する必要がありました。

そこで「Entrance Book」と言う、これまでの採用コンテンツを整理し、抜粋し、掲載をする、つまり、「Entrance Bookだけ見ていただければ、ある程度自社の事は把握できる」と言う使い方として生まれたものがEntrance Bookでした。

1. Entrance Bookの2つの問題点

Entrance Bookの運用を始めてから早1年が経過し、当社ポテンシャライトの採用活動でも運用しており、候補者様には一定のご満足を頂戴しておりました。

ただ、ここで2つの問題点が発生してしまいました。

 1-1. Entrance Bookに掲載がある採用コンテンツのみしか見ていただけないこと

Entrance Bookをきちんと作成している場合、その内容だけでも十分に候補者様のニーズを満たしており、Entrance Bookだけで情報収集を完結する事は可能です。
ただ、Entrance Bookが情報「過多」になってしまっても良くないため、あくまで「抜粋」して掲載するものなのですが、抜粋をしたが故に、Entrance Bookに掲載している内容「以外」のコンテンツを、候補者様が見る事はほぼなくなりました。ただ、ポテンシャライト側としては、Entrance Bookに掲載していない内容ももちろん見ていただきたいです。こんな問題が発生してしまっておりました。

 1-2. 候補者様のテンションによっては情報過多になってしまう

前項で話をした内容とやや矛盾してしまうのですが、御社の採用コンテンツを「抜粋」して作成したEntrance Bookの内容量であっても、候補者様にとっては情報「過多」になってしまうことがあります。

何故かと言うと、候補者様にとっての御社への興味度合いの「テンション」が起因しています。

皆さん、イメージしてみてください。

名前も知らない企業から仮にスカウトメールを受信した場合、つまりあなたはその企業のことを「認知」していない状態になります。認知をしていない状態にもかかわらず、Entrance BookのURLを送られてきても、情報「過多」になると思いませんか?

下記をご覧ください。

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企業の選考に 進む前/選考中 に関わらず、候補者様のフェーズは上記に分けられます。ポテンシャライトが提唱しているEntrance Bookの、最も効果が発揮できるフェーズは「カジュアル面談前」と定義しています。そのため、面談に進むことが決定しており、一定の「興味」持っている状態なのです。

ただ、スカウトメールを受信したタイミングですと、御社に「興味」を持たれているかは極めて微妙な状態です。その状態にEntrance BookのURLが添付されていたら、皆さんEntrance Bookを見られますでしょうか? 

答えは、完全に「No」と言うわけではないかもしれませんが「最適」とは言い難いのではないでしょうか。そこでポテンシャライトが考えているのは「Scout Portal Book」の活用です。

2. Scout Portal Bookとは

Scout Portal Bookは、スカウトメールを受信したフェーズに入る候補者様が知りたい情報を取りまとめてブックにしたものです。

前述した通り、「カジュアル面談前」と「スカウトメールを受信した状態」では、候補者様のテンションが異なります。もちろん「スカウトメールを受信したタイミングでその企業を知っていた(認知)」と言う状態であれば良いかもしれませんが、その偶発性を期待すると成果が最大化しません。

では、スカウトメールを受信したフェーズの候補者様はどのようなテンションで、どのようなニーズなのか、そしてどのような内容を提示すると良いのかを記載いたします。

 2-1. ●分でわかるポテンシャライト

先に結論を記載してしまいましたが、ポテンシャライトでは「1分」「3分」「5分」「10分」「20分」、この5つの時間で読むことができる会社紹介資料(採用ピッチ資料)を準備しています。

皆さん、イメージしてみてください。

少しだけ興味がわいた事に対して情報収集に「5分」の時間を使いますでしょうか。また、とてつもなく興味があり「今週の週末はこれに時間を使おう」と言うテンションの際には「20分以上」時間を割くのではないでしょうか?

つまり、「興味/関心」の度合いによってその事柄(採用企業)について調べる「時間」は異なるはずです。

話を戻して、スカウトメールを受信したフェーズの候補者様は、正直御社に対してのニーズ(テンション)は予想できません。もしかしたら事前に御社を認知していたかもしれませんし、第三者から御社のことを聞いており既に興味がある段階かもしれない。それは予想できないため、先程の5つの時間で御社を紹介する資料を添付していた方がすべてのニーズに当てはまるのではないか、そうポテンシャライトは思っています。

※本ブログの下段のほうに「●分でわかるポテンシャライト」は掲載しております。

 2-2. 候補者様が興味を持っている「項目」にダイレクトにリーチできる

前項は候補者様の「テンション」の度合いに分けてコンテンツを整理しましたが、本項は候補者様が興味を持っている「項目」に分けてコンテンツを整理します。

まず下記をご覧ください。

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こちらはポテンシャライトが定義をしている「会社の魅力」を8つに分類したスライドです。具体的には下記の通りです。

 - philosophy  ミッション/ビジョンなどの思想
 - product    事業内容/事業戦略/サービス内容
 - profession   職務内容
 - person    働くメンバー(人)
 - privilege    福利厚生/働き方
 - culture    カルチャー(社風)
 - growth    成長
 - market    市場

この8つに候補者様の興味/関心は分かれております。また、この8つのいずれかがフックとなり入社/退職の決定する、というものです。

スカウトメールを受信したときに、その企業に対して具体的に「何を」知りたいのかは、候補者様の「転職活動の軸」に起因するかと思っています。スカウトメールを受信したタイミングで、その候補者様が「何の」項目に興味/関心があるかを予想する事は難しいです。であれば各候補者様が興味/関心がある項目のコンテンツを取り出しやすいようなフォーマットにしておけば、UX(User eXperience)的にも良いのではないか、と考えています。

3. Scout Portal Bookの1部をご紹介

では、具体的にScout Portal Bookはどのようなものなのかを下記いたします。ご覧ください。

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こんな感じです。
また、●分でわかるポテンシャライトについては2つ事例を貼り付けておきますので、ご参考までにご覧ください。

ちなみに、●分でわかるポテンシャライトは充実した採用ピッチ資料をお持ちの企業様であれば、その資料を軸に作成することができるため、そこまで難しくはありません。ポテンシャライトの場合は下記のような表を作って、各資料ごとにコンテンツを整理していました。

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最後に補足(重要)

お察しが良い方であればお気づきかもしれませんが、本ブログの本質論としては、「適切な選考フェーズで、候補者様のニーズによって適切なコンテンツを伝える」と言うことです。今回のScout Portal Bookは、「スカウトメール送信時」のフェーズにおいて最適なブック。そしてEntrance Bookは「カジュアル面談前」のフェーズにおいて最適なブック。と定義しています。

という事は、「一次面接前」「二次面接前」「内定」のフェーズにおいて適切なコンテンツがあるはずだ。そんな気づきを得た方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ポテンシャライトでは「各選考フェーズ」において適切なコンテンツは認識しており、全選考フェーズにおいてどのようなブックの提供すれば良いかも整理でき始めています。

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後々、ブログを通して皆さんにアウトプットできればと思いますが、突き詰めると採用コンテンツは更に進化を遂げることができますのでご期待ください。

最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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