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「同」 ポジションのスカウトではなく、キャリアアップ/キャリアシフトの選択肢を

「バックエンドエンジニアの方に対して、バックエンドエンジニアのポジションでスカウトメールを送信して、反応してくれるのかな?」

直近 社内でこの課題提起がありました。

どの企業も漏れなくエンジニア採用に苦戦をされていらっしゃるかと思います。今うまくいっている企業さまも、苦戦をするタイミングが訪れる可能性が高いです。

エンジニア採用をうまく進めるために多種多様な施策があるのですが、本ブログではエンジニアの「ポジション」にスポットを当てて、これまでとは異なった角度でお話できればと思っています。


0. そもそも、御社はその求職者さまを口説くことができるのか?

「山根さん、スーパーエンジニアをたくさん採用したいんだよね」

というご要望をいただくことがあるのですが、詳しくご状況を聞いてみないと うまくいくかわかりません。うまくいくかをジャッジたり、2つの要素があります。

1つは「企業さまの魅力」。求職者さまにとって、その企業さまはどの程度の魅力があるのかは非常に重要です。
もう1つは「求職者さまのターゲットレベル」。偏差値70のエンジニアをターゲットにするのと、偏差値50のエンジニアをターゲットにするのでは、成功率が大きく異なります。

この2つを相対的に鑑みた上で、「うまくいく」かをジャッジします。皆さん、何となくイメージできるかと思うのですが、

 (1) 企業の魅力度が「低くて」、求職者のターゲットレベルは「高い」
 (2) 企業の魅力度が「低くて」、求職者のターゲットレベルは「低い」
 (3) 企業の魅力度が「高くて」、求職者のターゲットレベルは「高い」
 (4) 企業の魅力度が「高くて」、求職者のターゲットレベルは「低い」

👆 こちらを下記にて解説いたします。

 (1):採用できる可能性は、非常に低い
 (2):採用できる可能性は、十分にある
 (3):採用できる可能性は、十分にある
 (4):採用できる可能性は、非常に高い

という内容になります。この2つの羅列(比較)は図にしたほうがわかりやすいかと思い、作成しました。

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ここでいう、(1) = (左上) は厳しいですが、(2) = (左下) と (3) = (右上) の状態においてもエンジニア採用は間違いなく苦戦をします。という背景もあり、(2)と(3)の状態において、どのような施策を打つと成功率が上がるのかを、本ブログでは「ポジション」に着目して解説します。


1. エンジニアの採用成功率を上げるためには

苦戦することが多いエンジニア採用において、やるべきことはたくさんあります。ポテンシャライトでは、エンジニア採用を開始した直後のレベルから、エンジニア採用の玄人クラスに至るまでの採用施策を多数準備しています。

繰り返しになりますが、本ブログは「ポジション」についてスポットを当てます。まず、下記のスライドをご覧ください。

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こちらのスライドは、エンジニアの「ポジション」を細かく分類して羅列しています。細かい話をすると、これ以外にも多数ポジションはあるかと思いますが、一旦こちらで話を進めたいと思います。

まず、「仮に」という話をしましょう。

◆事例①
もし仮に御社が「バックエンドエンジニア」を採用したいとします。
必然的に「バックエンドエンジニア経験者」にターゲットを定めて求人を作成し、スカウトメール送信を開始するかと思います。このアクション自体はまっとうであり、むしろベストプラクティスのように思えます。

そしてスカウト送信結果を検証し、PDCAを回しながらベストプラクティスを見つける、そんなアクションをする企業様がほとんどなのではないかなと思います(当たり前のアクションですよね)。

そこでふと気づいたのですが、「バックエンドエンジニアの方に対して、バックエンドエンジニアの求人でスカウトメールを送信して、反応していただけるのか?」という点。いやいや、即戦力のエンジニアが採用したいんだから、経験者に狙いを定めるのは当たり前だろ、そんなご指摘をいただいてしまいそうですが、1つ例え話をしたいと思います。

例え話。

◆事例②
仮に、あなたが人材紹介会社(エージェント)の「営業」をしていると仮定します。
そして現職にある不満を感じ、転職活動開始。求人サイトに登録をし、早速ある人材紹介会社から「営業」のポジションのスカウトメールが届く。現職と比較すると、規模感が少し大きく、カルチャーもやや異なりそう。ただ、取り組む「仕事内容」は変わらないため、現職に不満はあるが、転職をする意味があるのか?と感じ、スカウトメールを返信するのを躊躇している。

このような事象は、日本において毎日のように数千件以上起こっているかと思います。前述した事例では、スカウトメールを送信してきた人材紹介会社が、明らかに魅力溢れる企業さまであれば、スカウトの返信はするかもしれません。ただ、売り手市場の昨今の転職市場において、求職者さまが有利である状況です。そんな中「同じ仕事内容」だった場合、スカウト返信をしないかもしれません。

では、下記のようなパターンだといかがでしょうか?

◆事例③
上記事例②と同様に、あなたが人材紹介会社(エージェント)の「営業」をしていると仮定します。
すると、別の人材紹介会社からスカウトメールが届く。そのポジションは「事業企画」「営業マネージャー候補」のポジションであった。

事例② と 事例③の違いとしては、「ポジション」になります。事例②は「同じポジション」でスカウトをしたパターン。事例③は「異なる(キャリアアップした)ポジション」でスカウトをしたパターン。

もちろん、スカウトメールを受けた求職者さまの志向/価値観次第かと思いますが、事例③のほうが可能性はあるのではないかと思います。


2. バックエンドエンジニアにどのようなポジションを提案できるのか?

話を本題に進めます。

バックエンドエンジニアの方にどのようなポジションを提案できるのかを見てみたいと思います。下記スライドをご覧ください。

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これはバックエンドエンジニアの考えられるキャリアを作成したものです(もちろんこれ以外にもあるでしょうし、且つこの選択肢の中で実現難易度も異なることは認識した上で作成しています)。

バックエンドエンジニアの方が転職する際に、即戦力として活躍できるのは間違いなく「バックエンドエンジニア」でしょう。ただ、バックエンドエンジニアとして入社をして、実績も積んでいただいて、ある程度の期間が経過したら別の職種にチェンジいただくことは、採用企業側からしても可能性があることかと思います。

特に昨今のIT / Web業界において、エンジニアがスキルをスペシャリスト的に身につけるというよりも、ある程度幅広く様々な分野のスキルを積んでいることのほうが 是 としている企業様も増えているように思います。

という背景もあり、仮にバックエンドエンジニアの方が今後どのようなキャリアプラン / キャリアシフトがあるのかを下記(次項「3」)にまとめてみました。

こちらはあくまで可能性ベースの話にはなりますが、こんなキャリアプラン / キャリアシフトが考えられるはずです。そこで、具体的にバックエンドエンジニア以外のポジションにおいて、どのようなキャリアプラン/キャリアシフトが考えられるのかを整理してみました。


3. エンジニア関連の職種においてキャリアプランを整理してみる

前項と同様に、様々なエンジニア関連の職種において整理をしてみました。まず、下記の表をご覧ください。

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バックエンドエンジニアに加え、フロントエンドエンジニア、インフラエンジニア、SREなど様々な職種が並んでいます。職種ごとにスキルや役割が異なる事はもちろんございますが、割と近しい職種だったり、純粋にキャリア「アップ」した後に携われる職種などを整理しています。

繰り返しになりますが、この表は「転職をしてすぐに携わることができる」という内容ではなく「転職して携われる可能性がある」というニュアンスに近いです。今回の課題提起としては、現在の職種とスカウトメールにて提案された職種が同一であることを考えると、少し異なった角度での提案の方が魅力的に映るのではないか、と言うものでした。そのため上記のような表を作成しています。


4. エンジニア以外にも同じような表を作成してみる

同じ原理で、エンジニア以外の職種でも作成してみました。

 4-1. デザイナー

デザイナーにもあらゆる種類が存在しており、最近だとUI/UXデザイナーのニーズが高騰していますが、それ以外のデザイナー関連のポジションはもちろん存在しています。また、デザイナーがキャリアアップした後にどのようなポジションが想定されるのか、についても見解を示しています。下記の表をご覧ください。

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 4-2. 営業/CSなど

同じように営業/CSについても取りまとめてみました。

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こちらの表の7行目まではいわゆる「営業職」を分類し記載をしています。こちらに記載をした7種類の営業職種については、割と役割が重複する職種もございますが、ご了承ください。

また、営業職に加え昨今の採用市場で盛り上がっているCS(カスタマーサクセス職) に加え、営業企画/事業企画/経営企画なども入れています。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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