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「会社」の魅力と「職種」の魅力を分けることをおすすめします

「会社の魅力と、その会社が募集をしている職種の魅力は異なるものですよね?」

そんな意見が出始めたのは2020年頃でした。会社の魅力というのは、会社が主語になっている魅力。つまり、職種は問わずどの職種にも適用することができる魅力を指します。
一方で、職種の魅力は、その会社が募集をしているある特定の職種における魅力を指します。
結論としては、この「会社」の魅力と「職種」の魅力については、両方が明瞭になっていないと採用活動においては戦いにくいと感じています。その説明を本ブログで進めていきたいと思います。

「会社」の魅力とは?
当社のサービスにおいては、採用ブランディングが該当します。

採用ブランディングとは
会社の魅力を「発掘」「言語化」「整理」すること。
繰り返しになりますが、職種を問わず、どの職種も横断して発信することができる魅力を指します。代表的なフレームワークとしては下記があります。

6P+CGM+tech
会社の魅力を分類すると、こちらの10項目になると当社は結論を出しています。本内容についてはそこまで疑う余地もなく進めたいと思います。


1. 「職種」の魅力とは?

どのような企業様でも、「複数」の職種を募集することがあるのではないでしょうか。例えば、営業職とカスタマーサクセス職、エンジニア職と経理職などといった様々な職種が存在しています。

少しイメージしてみてください。
例えば、当社ポテンシャライトでHRコンサルタントとして働く魅力とポテンシャライトで経理職として働く魅力は異なるかと思います。
なぜならば、HRコンサルタントと経理では、仕事内容が大きく異なること、そして、当社におけるHRコンサルタントと経理の職種における完成度が異なるからです。完成度というのは「どの程度整っているのか」に近しいです。当社で言えば、HRコンサルタントは約6年弱の歴史があります。一方で、当社は現時点で経理の専任者は存在していません。税理士さんにフォローアップをいただきながら仕事を行っています。この2つの職種において、業務における完成度は異なりますし、当社における業務フェーズも異なります。
そのため職種における実態が異なるため、結果的に魅力が異なるわけです。


2. 「職種」の魅力はどのように抽出するのか?

ここで1つ皆さまに質問です。
「今皆さまがお勤めの会社で、今携わっている「職種」における魅力を教えてください」
というご質問をするとしたら、皆さまはどのように回答しますでしょうか?ここでの回答内容がすなわち魅力となるのですが、必ずしもそうではありません。なぜ「そうではないのか」を説明したいと思います。
結論としては、「職種」の魅力の抽出は、3つのアプローチ方法があります。それは3Cを用いると説明がしやすくなりますので、順を追って説明したいと思います。

 2-1. company観点

こちらは、すなわち「自社」がどのような魅力だと思っているのかを指します。シンプルに説明すると、「御社の〇〇職の魅力は何ですか」という質問への回答が本項になります。各社の採用活動に携わっている方々で「この職種の魅力って何かな」と魅力をブレストすることがあるかと思いますが、そこで得た魅力のイメージですね。

 2-2. customer観点

customer=「求職者」を指します。
求職者さまにどのような要望があるのか、それに合わせて自社の発信する魅力を作成する、そんなイメージです。
当社のサービスにおいては「TIM」が該当いたします。詳細な説明は割愛いたしますが、
- どのようなターゲットにするのか
- そのターゲットはどのようなインサイトなのか
- そのインサイトを擽るメッセージング(魅力)は何か
という概念になります。

 2-3. competitor観点

competitor=「競合企業」を指します。
前述した2つの観点で、職種の魅力をあぶり出したとしても、採用活動における「競合企業」と重複してしまう内容であれば、その職種の魅力は半減以下になります。

例えば、営業職を募集している企業が100あるとしましょう。そのうち95の企業がある魅力を打ち出していたら、その魅力の希少価値はありません。一方で、別の魅力は5つの企業のみ打ち出していたとしたら、その魅力は希少価値が高く、魅力の威力は高いと言えます。
この3つの観点によって「職種」の魅力を抽出することができます。


3. (補足)「職種」の魅力についてさらに細かい手法の解説

当社では「職種」の魅力については「TIM」を中心に設計しています。ただTIMには弱点があり、設定したらインサイトによって似通ったメッセージング(魅力)になってしまうことです。ただこれは一定致し方ないことであり、なぜならば、その職種における「インサイト」は共通していることが多く、結果としてメッセージング(魅力)が、他社様と被ってしまっても致し方ないかなという考えです。

ただ、直近で別の手法におけるアプローチも実施しています。それは「当社がこれまでエンジニア採用支援で携わってきた企業様における魅力の取りまとめ」をした結果を用いる手法です。当社はこれまでに200社以上のエンジニア採用の支援をして参りました。その際に、様々なエンジニア採用における魅力に触れて参りましたが、その統合を行ってみたところ面白い結果となりました。この内容については、全て公開する事はしないのですが、つまり「エンジニア採用するうえで打ち出す魅力の総和を把握できた」ということにはなります。その総和が記載されているシートをチェックボックスとして活用し、企業様のエンジニア採用における魅力を設計しています。


4. 「会社」の魅力と「職種」の魅力をどう使い分けるのか

本ブログの本題はここです。
本ブログでは「会社」と「職種」の魅力を分けた方が良いという提言をいたしました。それでは、この2つに分類された魅力をどのように使い分けるのかを見て参りましょう。

わかりやすい事例が良いかと思いますので、スカウトメールを事例にピックアップしてみたいと思います。
まずは下記をご覧ください。

上記は、あるスカウトメールのテンプレートです。
こちらのテンプレートをご覧いただければご理解いただけるかもしれないのですが、冒頭に1to1の箇所があり、その後に「会社」の説明箇所を入れています。会社の説明だけでは魅力に感じていただけない可能性が高いため、この箇所には「会社」の魅力を挿入しています。
そしてその下の段に「会社」の魅力を追加で箇条書きにしています。箇条書きにするのか文章にするのかという議論はさておいて、この部分に関しては「会社」の魅力、つまり職種を横断した魅力を記載しています。

ただ、本ブログで何度も申し上げている通り「職種」の魅力は、職種を横断した「会社」の魅力とは異なります。そのため、その下の段に「職種」の魅力を箇条書きにしています。この「職種」の魅力をきちんと記載しているスカウトメールのテンプレートはそこまで多く見たことはありません。つまり、どのテンプレートも「会社」の魅力に注視していることが多いと感じています。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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