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人事組織施策のスタートは制度構築ではなく"サーベイ実施"です

「そろそろ人事制度を作りたいと思っていて」
「社員からのエンゲージメントを上げていきたいんだけれど」

などとご相談いただくことが多くあります。

このご相談自体はポテンシャライトとしてはウェルカムなのですが、そもそもこの課題提起自体が、「正」かというとそれはわかりません。経営陣/人事が課題だと思っていることと、メンバー(従業員)が不満を持っていることに差異があることが多いです。

紐解きながら見ていきましょう。

0. そもそも「人事組織系施策」とは何か?

「人事組織に課題があって」
「採用ではなく人事組織系の施策を打っていきたいのです」

と耳にすることがありますが、そもそも「人事組織系施策」とは何なのか。これは定義は様々かと思いますが、ポテンシャライトでは下記にて定義をしています。

人事組織系施策とは:
採用を実施して入社後以降の「人事」に関わる施策全般

下記をご覧ください。

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こちらはポテンシャライトが良いと思っている人事系施策の流れを記載したものです。1つ目はMVVC-P、つまりMission/Vision/Value/Culture、そしてPersona設計を指しています。先日下記のブログをリリースしましたが、ペルソナ設計は人事系施策の中でも根底にあるものです 👇

2つ目に採用活動。採用活動については話せば長くなるので本ブログでは言及は避けます。

3つ目にエントリーマネージメント。エントリーマネージメントとは入社前後のギャップを限りなくゼロにするためのアクション全般のことを指します 👇

4つ目以降は説明を割愛しますが、オンボーディング、マネージメント、カルチャーなど様々な「人事組織系」の施策が存在しているのです。


1. 「人事制度構築」がクリティカルな施策なのか?

人事組織系施策でよくあるケースとしては「人事制度構築」です。人事制度構築は従業員数が30〜40名程度のフェーズで取り組む企業様が多いです。タイミング的には文句は無いのですが、必ずしもそのフェーズで人事制度に取り組む必要はありません。むしろ別の「人事組織系の課題」があるのであれば、そちらから取り組むべきなのです。

前述した通り、人事組織系の課題/施策は多数存在しています。ただ HRを分類すると「採用/労務/制度構築だよね」という風潮があります。ただ、この3つは並列ではありません。人事組織系施策=人事制度構築ではなく、組織を客観視をしたほうが良いと思います。

では、御社が抱えている「人事組織系への課題」はどのように発見すべきなのでしょうか。


2. どのように人事組織系の課題点を発見するのか?

答えを先に申し上げると、「(ちょっと重めな)サーベイ」をお勧めしています。単純なサーベイではなく、人事組織全般の問題を発見することができる網羅性があるサーベイが必要です。このサーベイの目的としては「人事組織系の課題」が何なのかを発見することです。そのため、考えられる人事組織の課題の全項目が網羅されたサーベイであるべきなのです。

「全項目」とは何なのか?下記の図をご覧ください。

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これはポテンシャライトが様々な情報収集をしてたどりついた答えです。人事組織系の課題解決においてどのように項目を網羅させるのか、この11つが重要であるとたどり着きました。


3. アンケートの具体的な内容

そして、どのようなアンケートを取るのかと言うと一部を下記にてご紹介いたします。

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このアンケートを取った上で、どのような結果が算出されるのかを注視した上で人事組織系の課題解決へのネクストアクションを設定していただけると良いかと思います。

直近で多種多様な企業様にこのアンケートを回答していただいておりますが、やはり企業のフェーズや業種、会社規模によって回答結果にバラツキがあります(当たり前ですが)。僕個人的にもこの結果自体は興味深く拝見させていただいておりますが、何より会社の経営陣の方々からしても「予想通りだ」でしたり「あ、そうなのか」この2つを合計して2で割ったような反応を見ることができています。

組織に対する「実態把握」は非常に大事です。本音を言うと当社も完璧にできているわけではありません。ただ、いろいろなスタートアップ/ベンチャー企業の支援者として皆さんに良い人事組織の課題解決の支援ができれば嬉しく思っています。


4. スタートアップが参考にすべき人事組織系のノウハウとは?

情報収集をする際に注意をしたのは「日本」のサイト(情報)を参考になることが少ないことです。日本の人事組織系ノウハウは、情報のソースが古いと個人的には思っています。

人事組織系施策の調査のために「退職理由」「制度構築」「マネージメント」などと検索をしてみます。すると、日系企業では適用しやすい事例はヒットするのですが、アジャイル組織であるスタートアップ/ベンチャー企業だと適用できるのかというと疑問です。特にポテンシャライトが日々お付き合いをしているスタートアップ/ベンチャー企業は少々特殊な雰囲気であり、会社の目標も老舗企業とはを一線を画しています。

そして、どこに適切な情報が転がっているのかを調べてみたところ、それは「海外」にありました。

特にカナダにある企業がアウトプットしている情報が日本のベンチャー企業にも当てはまる内容が多くあることがわかりました。素晴らしいノウハウばかりで勉強になることばかりです。それも考慮した上で上記の図の内容になっております。

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☝️参考企業を記載しておきました。人事組織系施策については海外のほうが進んでいる印象を受けます。日本のスタートアップ/ベンチャー企業に導入しやすい新しい施策もあったりしますので、ご興味をお持ちであればご覧ください。


最後に

当社ポテンシャライトは採用支援に加えて、人事組織の課題解決に取り組み始めております。特にスタートアップ/ベンチャー企業歩を対象としたサービスに移行していきたいと思っておりますので、ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。

今後も採用/人事系のアプトプットを続けていきます。
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