見出し画像

[組織ブログ Ver.18] "理想の自分" と "本当の自分" を混同し続けていくのか?

「仮面をかぶり続けて、いつまで生活をしていくのか?」

そんなことを感じたのは、2023年の11月ごろの話でした。少々誤解を生みやすいタイトルにしてしまったのですが、個人的には大きな気づきがありましたので、整理して説明したいと思います。



0. 自分のメンタルモデルとの出会い

2023年夏頃から、組織や個人の「内面」に対しての探求をあらゆる角度で行っていました。

端的に申し上げると、

「自分も気づけていない自分」

への探求です。

皆さんは「自分」を深く理解しておりますでしょうか?そして、周りの方々に自分をうまく説明できますでしょうか?もちろん、「深く」「うまく」という尺度によるかと思うのですが、自分の「経歴」は説明できたとしても、自分の「パーソナリティー」「内面」についての正確な理解をする「機会」があまりないのではないでしょうか?

そんな中、個人的にその内面のアプローチ手法をいくつかトライするきっかけがありました。いくつかご紹介します。

 0-1. 推論のはしご

推論のはしごとは:
意思決定の思考のプロセスを梯子の段に見立てて、段階ごとに理解しやすく見える化したモデルのこと

Schooさんのブログ

ある「情報」に対して、自分がどのような「解釈」をしているのか。そしてその解釈はどのような「前提」「信念」に基づかれているのか?

ここでいう「信念」への探求が個人的にすごく興味深かったです。僕は今38歳で、周りの人と比べると頭が「固かった」タイプだと思っています。ただ、2024年の1月時点においては、ある程度柔らかく物事を考えられるようになったと自負しています。その理由は後述します。

話を戻して、ここでいう「信念」について、推論のはしごを登っていく過程を経て明瞭にしていくことが貴重な体験になります。

ちなみに僕個人の「信念」は、

  • 人に何かを与えなくてはならない

  • 与えたものは返さなければならない

  • 義理人情がなければならない

でした。

 0-2. NVCフレームワーク

NVCとは:
NVC(Nonviolent Communication=非暴力コミュニケーション)とは、1970年代に、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化され、提唱された、自分の内と外に平和をつくるプロセスです。

家族や友人から、職場、組織、国際関係まであらゆる人間関係を、支配、対立、緊張、依存の関係から、自由で思いやりにあふれた、お互いを豊かにし合う関係へと変えることを可能にする考え方、話し方という「方法」であると同時に、私たちに「なんのために、どう生きるか」を問う、根源的な「意識」でもあります。

それは、頭(思考)で判断・批判・分析・取引などをするかわりに、自分自身と相手の心(ハート)の声に耳を傾けることから始まります。

具体的には、観察(Observation)、感情(Feeling)、ニーズ(Need)、リクエスト(Request) の4要素に注目しながら、自身の内なる対話や、相手の言葉の奥の意図の推測、相手との対話を行います。

NVC Japanさんのブログ

僕ら人間の「行動」は何かしらの「感情」が起因していることがあるかと思います。ただ「感情」はどのように発生するのでしょうか?そこで二つ質問させてください。

「あなたは何を失ったらイライラしますか?」
「あなたは何を加えられたら嬉しくなりますか?」

ここでいう「何」についてですが、人によって差異があります。NVCにおいて「何」を「ニーズ」と表現します。

この「ニーズ」の探求は個人的に自分を知る良い機会となりました。

ちなみに僕個人の「ニーズ」は、

  • 愛情

  • 信頼

  • 相互承認

でした。

 0-3. メンタルモデル

メンタルモデルとは:
心の奥底にある決めつけとしての「解釈」や「前提」のこと

ポテンシャライトブログ

無意識的にあらゆるものに貼っているレッテルってありますよね。決めつけ、と表現したほうがわかりやすいかもしれません。メンタルモデルは、自分自身はわかっていないけれども、周りの人からすると「山根さんは〇〇だ」とわかっていることもあるようです。

ちなみに山根個人の「メンタルモデル(言われたくない言葉)」は、

  • 器が小さい

  • かっこ悪い

でした。


1. 果たしてこれまで「本音の自分」に向き合えてこれていたのか?

前項で記載をしたワークをして気づいたことがありました。それは、

「いつもは人に言わない "本音の本音" で話せている」

です。
僕は「カッコつけ」な側面があると自認しています。そのため「どう見られているか?」は一定気にするタイプです。そのため、

「理想とする自分」

「本当の自分」

を混在して振る舞っていたと感じました。
もう少し噛み砕いて説明をします。

 1-1. 理想とする自分

皆さん、下記の問いに対してどのような回答をしますでしょうか?

「今、友人/知人/先生/同僚/上司の前のあなたは、本当のあなたでしょうか?」

もちろん、話す相手によって自分の姿を変える方は多いかと思いますが、近しい間柄の方々に対してはいかがでしょうか?

そんな中、「理想とする自分」を本当の自分と錯覚をさせて、無理に装っている方も多いのではないでしょうか?

前述しましたが、僕は最近まで「理想とする自分」を装っている節があったと振り返っています。もちろん、山根一城という人間の全てを装っていたわけでは無いのですが、僕を構成してる要素が100あるのであれば、20代前半の頃は半分くらいは装っていたかもしれませんし、30代前半の頃は20ほど装っていたかもしれません。

「理想とする自分」を本当の自分と錯覚させることでメリットもあります。例えば、その理想とする自分に近づけるスピードが上がったりします。もちろん理想のレベルによりけりですが、近づくことができるかもしれません。

ただ、デメリットもあります。それは「本当のあなた」を周りに理解してもらえなくなることです。そのため、苦痛もあるでしょうし、何よりなんとなく日常的に「疲れ」が発生してしまっている可能性もあるでしょう。SNSが発展したことも1つの理由かもしれませんね。

 1-2. 本当の自分

装っていない自分と言いますか。

ただ本項においては、早速一つ課題提起があるのですが、

「”理想の自分” を “本当の自分” と 錯覚していて、本当の自分を見失ってしまっている」

という状態があると思っています。そしてこれは意識的なのではなく無意識的に発生していることもあります。
そのため、

「皆さん、本当の自分を表現できていますか?」

という質問をしたところで、「はい」という回答にそこまで信憑性はないと思っています。なぜならば、無意識的に理想の自分を装ってしまっている可能性があるからです。

 1-3. (補足) 信奉理論と使用理論について

本ブログで記載をしている内容と、少々かぶさる理論があったのでご紹介します。

信奉理論:
「これが正しい」と思っているだけで実行に結びつかない理論、いわゆる建前

使用理論:
実際に使用している理論で、行動を説明するための理論、いわゆる本音

経営資料室より

言っている / 発信している内容は、本心で思っていることだと思うのですが、ただ、実際の言動では 言っている / 発信している内容 とは異なることを 無意識的 にしてしまっている。
これは皆さんもよくあることかもしれません。

例えば、

  • 口では「これが大事なんだ」「人間はこうあるべきなんだ」と言っている

  • ただ実際には「こうあるべき」と言っていることを実行していない

というイメージです。これは「自分」が該当するかはわからないのですが、「自分以外の相手」が当てはまっているとすぐにわかりますよね。つまり自分は無意識なのです。

そのため、本ブログの0-1, 0-2, 0-3 で説明いたしました NVCのニーズ、推論のはしごの信念、メンタルモデルなどは、その個人にとっての信奉理論なのか、使用理論なのか?は深い話だろうなと感じました。


2. もし 会社 という場において本当の自分を表現できたら

ワークライフバランス、ダイバーシティ、リモートワーク、という言葉が当たり前のように聞けるようになった今日この頃ですが、
前項で記載をした「本当の自分」を、勤めている会社において表現できたら、心が軽くなると感じています。「会社でそこまで自分を表現しなくて良いのでは?」という声も聞こえてきそうですが、何より会社という場が苦痛な場であることが人生にとってマイナスであると思っています。であれば、本当の自分を受け入れてくれる会社に勤めたほうが精神的にも良いはずです。

ただ、繰り返しになりますが、その「本当の自分」を見つけ出す が無いのでは?と思っています。
そういった場は探せばあるのですが、個人的には2024年も自分自身と向き合い続けられればと思っています。


ということで本ブログはこのへんで。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
※当社の採用/人事組織系支援にご興味がある方はお気軽にお声掛けください。

累計支援社数300社超の実績をもとに、システム活用(Opela) × オペレーション支援で貴社の最適な採用管理・オペレーションを構築・改善します。

採用管理システム(ATS)全機能を無償で提供しています。

今後も採用/人事系のアウトプットを続けていきます。
よろしければフォローもよろしくお願い致します(左上クリックいただき、「フォロー」ボタンがあります)👆


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?