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ポテンシャライトがミッション/ビジョンへの共感を大事にする理由を強く伝えたい

「当社ポテンシャライトは、ミッション/ビジョンについての共感をものすごく大事にしています」

採用選考時には候補者様に強くお伝えするようにしています。また、自社のメンバーに対しても頻度高くその旨は共有しており、少なからず当社メンバーはその旨を理解してもらっているかと思います。
ただ、強く伝えているのにもかかわらず、どうしてもズレが起きてしまうことがあります。当社側と候補者様側(社員側)の双方においてズレが出てしまうと不幸せになります。
と同時に、ズレがあるのにもかかわらず、別の優先度の高い理由があるが故に、自分の気持ちを繕って当社にジョインしていただきたくないです。
本ブログでは、当社がなぜミッション/ビジョンの共感にこだわるのか、また別の理由で当社を選んでいただきたくない理由などを記載したいと思います。


1. なぜミッション/ビジョンの共感を強く求めるのか

率直に申し上げると、ポジティブとネガティブな理由が1つずつあります。

 1-1. ポジティブな理由

当社ポテンシャライトの目指す世界観は壮大です。簡単には達成できないでしょうし、また難易度が非常に高いと思います。そして、ハードワークをしなくてはこのミッション/ビジョンに擦りもしないかと思います。
それほど大きな目標を掲げており、見る方によっては途方もないくらい遠い道のりなのかもしれません。そんな大きな目標を共に目指していただける方でないと、本気で仕事をご一緒することは難しいと思っています。一方で、当社の事業内容を真っ正面から捉えると、他のHR企業とそこまで内容は変わらないように見えるかと思います。そのため、「何をするのか」「誰とやるのか」「どうやるのか」よりも「なぜやるのか」を重要視していきたい。ワクワクしながら当社の仕事に触れていただき、当社が目指したい最終地点を最重要視できる方とご一緒したい気持ちが非常に強い、と言う理由です。

 1-2. ネガティブな理由

ミッション/ビジョンに共感いただけていないと割と早いタイミングで退職に至る方が多いと思ったからです。
前述した通り、HR企業は「事業内容」「職務内容」の差分を打ち出す事は難しい類の領域に分類されます。ただ、そんな中でも当社の「HRパートナー」「エージェント事業部」の2つの職種において、他のHR企業とは割と異なる職務内容になっています。そのため、他のHR企業と比較すると、差分がある職域も提供できている自負があります。
そんな中、事業内容や職務内容等で仕事を選ぶ方は、その目的が達成してしまうと早期に転職をする傾向があると前職の頃から思っていました。繰り返しになりますが、当社は割とハードワークをします。そのため、仕事に対して「いいえ」を見出せる方でないと、長く続ける事は難しいと思っています。
そんな中「ポテンシャライトはなぜ存在しているのか」という部分に強く共感いただけていないと、「目的を達成したから」という背景での離脱につながってしまいます。当社のミッション/ビジョンは、前述した通り長い道のりになると思います。そして壮大な目標であり、途方もないかもしれません。だからこそ達成するまで時間がかかるかと思いますが、その道のりを一緒に楽しみながら、ワクワクしながらご一緒できる方とお仕事をしたいと思っているのです。


2. 他の理由でポテンシャライトを志望してはならないのか?

ミッション/ビジョンに言及しているブログですが、ミッション/ビジョン「以外」の理由で当社を志望していただく事はあってはならないのか?

回答としては、そんな事はありません。現に、「HRにおけるスキルを身に付けたい」「当社の〇〇さんというメンバーと働きたい」「当社のカルチャーが好き」と言う理由が相まって、当社を志望いただける方も多いです。
ただ、絶対に外して欲しくないのはミッション/ビジョンへの共感です。仮に、それ以外の理由で当社を志望いただいている場合においても、ミッション/ビジョンの共感を「同時」にしていただきたいです。これがないとお仕事をご一緒しない方が双方のためだと思っています。
率直に申し上げておくと、ミッション/ビジョンへの共感をしている「フリ」はしないでいただきたいです。もちろん選考において、自分を繕うことは少しはあると思いますし、自分をよく見せていただくアクションをする方はいるかもしれません。それは、人間(候補者様)として自然と出てしまう行為であると理解しています。ただ、ミッション/ビジョンについてどうしてもイメージがわかない、ピンとこない、共感する原体験がない、という方は率直に教えていただきたいです。


当社のミッションで外せないキーワードとしては「ベンチャー企業」です。選考時によく伝えておりますが、ベンチャー企業で働いたことがない方、もしくはベンチャー企業に触れたことがない方はおそらく当社のミッション/ビジョンがピンとこないかもしれません。ただ、そういった方に対しては、当社のメンバーからこのミッション/ビジョンにたどり着いた背景だったり、当社が日々どのような思いで仕事をしているのか、などをアウトプットすることによって、つまりミッション/ビジョンの前後関係/周辺情報をアウトプットすることによって、共感ポイントが見つかるかもしれません。ですが、無理矢理「ベンチャー企業」についての思いを繕ってしまっては、ご入社後に苦しむのはあなただったりします。

先日こんなブログを書きました。

少し話がずれますが、当社はベンチャー企業様の支援をしています。ベンチャー企業は本当に常時本気でビジネスをしなければ、倒産してしまう可能性があります。そのような環境の企業様の支援をしていること、そして当社自信がベンチャー企業であること、その上で当社のミッション/ビジョンが成り立っていること。その点を重視していただきたいというわけです。
話を戻すと、ミッション/ビジョン「以外」がきっかけとなって当社をご指導いただくのは、当社としても嬉しいことです。ただ、ミッション/ビジョン「以外」がきっかけであったとしても、ミッション/ビジョンに対しての共感ポイントは必ず見つけて欲しい、そんな意味合いであることをご理解ください。


3. 他の志望動機(項目)が先行していただきたくない理由

少し観点を変えて説明します。
ミッション/ビジョンが大事なんだよ、という内容はご認識いただけたかと思います(しつこくすみません)。
では、それ以外の志望動機が先行してしまうことによるデメリットを記載します。

 3-1. professionが先行する場合

professionとは「職務内容」とご理解ください。
つまり、当社で携わることができる「職務内容」の志望度が非常に高いケースです。前述した通り、当社における職務内容は自分で言うのもアレですがすごく魅力があると思います。HR業界内における立ち位置は特殊ですし、サービスラインナップも非常に多い、他のHR企業様が持ち合わせないものも保有していると自負しています。
ただ、職務内容先行タイプは、一定の業務スキル(職務内容の経験)を得ることができると、退職する可能性が非常に高いです。これはこれまでの経験で言い切れます。前述しましたが、当社のサービスラインナップが広いが故に、教育/研修期間は1年を超えます。2年経過した頃に、ほぼすべてのサービスラインナップを「触れたことがある」レベルになります。そのため、僕からすると割と永続的に教育/研修期間のあるイメージです。そんな中、半年から1年で退職に至るケースがたまにあるのですが、そういった方はこの類に分類されます。そのため、「当社に入社する理由が、職務内容/経験を第一に考えているのであれば当社を選ばないでください」と伝えています。

 3-2. personが先行する場合

personは共に働く「人」、つまりメンバーを指します。
自分を棚に上げて話しますが、当社においては代表である山根(僕)と一緒に働きたい、という理由が先行している場合も見受けられます。この理由自体を否定するわけでは無いのですが、当社も徐々に規模感が大きくなっていきます。それが故に、僕自身と一緒に、ダイレクトに業務を進める時間は徐々に短くなってきています。そのため、person観点の入社理由が非常に強い方の場合、「〇〇さんと仕事を一緒にする機会が少なくなった」という理由で、退職に至ってしまうケースがあると思っています。そのため、person観点が先行しすぎてしまうのもあまり好ましくありません。

 3-3. privilegeが先行する場合

privilegeは「働き方」「福利厚生」、そして教育/研修もこの類に入ります。
当社はポテンシャル採用もしている兼ね合いから、教育/研修の体制は割と整えている方だと思います。フィードバックも頻繁に実施しており、年次の若いメンバーが活躍するために必要な要素は得られるような仕組みにしているつもりです。面接にもその類の話をしており、未経験の方でも立ち上がれるような環境構築をするつもりではあります。ただ、教育/研修については割とハードなスケジュールにしており、そして覚える事はものすごく多いです。面接では「大学受験で勉強した量よりも多いかもしれない」と表現していることもあります。つまり日々の業務をこなしながら教育/研修、そして多くのインプットをする事は、骨が折れる類の業務になります。
そのため、当社の教育/研修に期待しジョインされた方は、「スキルが身に付くまで頑張ろう」という気持ちが強くなってしまい、例えば1年間ポテンシャライトでひたすら頑張って、スキルが得られたらドロップアウトしよう、という考えの方も散見されたりします。これは前述した「profession」と内容はやや重複しますが、教育/研修をした時間が無駄になってしまう事はご理解いただけるかと思います。

 3-4. growthが先行する場合

growthは「成長環境」とご理解ください。
ポテンシャライトは成長意欲を重要視しているが故、本項目はあって然るべきかと思います。
ただ、「自己成長“だけ“に観点を置いている方」は他項目と同じように、達成をしたタイミングで当社である必然性は無くなります。また、自己成長観点が強く自分にベクトルが向いている方は、成長角度が低く,成長範囲も限界を迎えることが多いです。なぜならば、「自分視点」でしか物事を考えないからです。
また、ポテンシャライトで一生懸命仕事をしていただけると成長はできると思います。ただ、自分視点の成長で限界を迎えます。なぜならば、「顧客視点」「組織視点」がある方と視点が大きく異なるからです。詳細の内容は別のブログで書きたいと思います。


4. ミッション/ビジョンが会社の経営活動の根幹となることを理解したい

かく言う僕も自分が会社の代表になるまでは、そして採用以外の人事全般の領域を学ぶまでは、これに気づくことができなかったのですが、ミッション/ビジョンは会社の経営活動の根幹となっています。下記をご覧ください。

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こちらは、当社が関わっている人事全般の領域が「何」と最終的につながっているのかを図にしたものです。

ボトムアップ式に説明すると、
当社はHR領域の中でも「採用」に特に強みを持っている企業です。ただ、「採用」のみならず、採用ブランディング、採用マーケティング、そしてエントリーマネージメント、入社オンボーディングと「採用領域」の前後にサービス領域を広げていきました。
そして、ミッション/ビジョンの構築、バリュー/カルチャーの設計、人事制度、マネージメント研修等といわゆる人事組織領域にサービス領域を広げていきました。

採用から人事組織まで網羅できているHR企業はそこまで多くはないかと思うのですが、ここで大きな気づきがありました。
それは、

「すべてのHRにまつわるアクションは、ミッション/ビジョンにつながっているのではないか」

ということです。前述した図をご覧いただければご理解いただけるかと思うのですが、最も左の部分にミッション/ビジョンとバリューを記載しています。すべての経営活動の根幹は「なぜやるのか」というミッション、「どこへ向かうのか」というビジョンです。例えば、ミッション/ビジョンが存在してない場合は、「何をやるのか」という事業内容はあるかと思いますが、その競合企業がいた場合、その企業で仕事をする「意義」が欠如する形になります。仮にミッション/ビジョンがない企業において働き始めた頃は良いかもしれませんが、時が経つにつれてその企業で働くことにおける虚無感などを感じる可能性はあります。

また、上記においてHR領域の話をしましたが、
すべての「事業活動」はミッション/ビジョンにつながっています。例えば、営業戦略/マーケティング戦略/財務戦略など、様々な経営/事業戦略は何のために存在しているかというと、「ミッション/ビジョンの達成」にほかなりません。そのため、皆様が現在いずれかの企業様に所属しているかと思いますが、皆様が担当しているすべての業務はミッション/ビジョンの達成のために存在しており、それがつながっていないようであれば、意義を感じる事は少なくなるでしょう。

                                  補足をすると、
僕が20代中盤ごろまでに、上記の考え方を持てたかというとそんな事はありません。会社としてミッション/ビジョンの復唱をしていましたし、月次の締め会や社員総会などで代表からミッション/ビジョンについての言及は何度も聞いたことがありますが、上記のようにすべての事業活動がミッション/ビジョンにつながっているなどと体系的に理解した事はありませんでした。そして、自分事化もできていなかった記憶があります。

誤解がないように申し上げると、ミッション/ビジョンにこだわりを持っていない企業様も存在します。僕がこれまでにお会いしてきた経営者の中でも「そこにビジネスチャンスがあるのになぜすぐ飛び込まないのか、ビジネスの意義を考える前に、そのマーケットシェアを一気に取りに行った方が良い」という考えを持ちのお持ちの方もいらっしゃいます。これは至極真っ当な考えで僕でもそうするかと思います。


最後に

本ブログは、主に当社の選考に進んでいただいている方向け、そして現在当社に在籍するメンバーに向けて書いています。

僕は会社の代表として、自社が重要視している点をアウトプットし続ける義務があるでしょうし、これがないと当社と候補者様/当社メンバーとのミスマッチを発生させてしまうと思っています。

ここまで詳細に書いた理由としては、残念ながら当社が設立してから、ここを軽視したが故に残念な事象が発生したからになります。できる限り上記を読み込んでいただき、僕が意図しないミスマッチを防ぎたいものです。

皆さんいかがでしたでしょうか。
※当社の採用/人事組織系支援にご興味がある方はお気軽にお声掛けください。

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