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採用活動で今後重要視されるであろうポテンシャライトが取り組み始めた"Wellness Book"の全貌

「Wellness Book」  皆さん聞いたことがありますでしょうか?

いや、間違いなくないかと思います。これはポテンシャライトが2021年1月ごろから社内で使い始めたワードになります。

2020年のコロナの影響を、未だ何らかの形で皆さん受けていらっしゃるのではないでしょうか。最も影響受けているのは「働き方」かなと。働く「場所」「時間」などは変化があったのではないでしょうか。

そんな中、企業側の社員への接し方 / マネジメント手法 / 福利厚生 / 人事制度などは変化をせざるを得ない状況になっているのではないでしょうか。
そこでポテンシャライトが立ち上げている「Wellness Book」。これは2021年のニューノーマルな採用/人事組織間の新ノウハウとして今回ご紹介できればと思っています。

1. Wellness Bookとは?

企業の福利厚生 / 働き方を細かく明記したものになります。それをブックとして内容踏襲した完成物を指します。ちなみにWellnessとググると下記がヒットします。

ウェルネス(wellness)とは、日本語に直訳すると「健康」を意味する。国立大学法人琉球大学によると、ウェルネスは米国のハルバート・ダン医師が1961年によって初めて提唱された言葉だという。その意味は「輝くように生き生きしている状態」のこと。ただ肉体的な健康だけを意味するのではなく、健康を広義的・総合的に捉えた概念なのだ。
※こちらを参照

僕がすごく良いと思っているのは「輝くように生き生きとしている状態」という部分です。

本ブログでは「福利厚生」という言葉が多く出てきますが、福利厚生を充実させることが目的なのではなく、メンバーが「輝くように生き生きとして」働いてもらえると会社の経営側からすると嬉しいですし、そういった内容をまとめているブックだとご理解いただけると良いのではないかなと思っています。

2. なぜWellness Bookを作っているのか?

冒頭に記載した通り、コロナの影響でニューノーマルな働き方を求められる企業様が増えてきます。当社ポテンシャライトのお客様はスタートアップ/テック系企業が多いため、これらの影響を直に受けている企業様は少なく、ただ働き方の変革を求められている、もしくは既に変革をされた企業様が多数いらっしゃいます。そんな中、これまでと同じような採用活動における情報提供だと、候補者の求めるニーズに対応しきれないのではないかなと感じています。

例えば、リモート勤務の体制について。
様々なケースが考えられるかと思うのですが、

 1) 朝はリモート勤務、午後には出社
 2) 週1はリモート勤務、週4は出社
 3) 完全リモート勤務OK、希望者は出社
 4) 毎週金曜日の17時は出社、それ以外は自由

など、企業様によってルールは様々かなと。

上記で言う1)、2)は週何回かの出社は「必須」としていることが読み取れるのですが、何曜日に出社なのか、何時から出社なのかなどが不明瞭です。また、もしかすると1)、2)は出社が「推奨」になっている可能性もあります。必須なのか推奨なのかによって候補者の今後の生活スタイルが変わってくるでしょうし、それを明確に明記できている企業様はほぼない印象を持っています。
また3)、4)は比較的明瞭な表現をしており、社員に裁量任せていることが読み取れます。4)の場合は毎週金曜日の17時は出社を「必須」にしておりそれ以外は基本的に任せている。ただ、入社1ヵ月目から4)を必須にしてしまうと、オンボーディングがしにくい可能性も高く、これも明瞭なメッセージが必要なのです。

リモートの話をしすぎてしまいましたが、これ以外にも働く際のルールは多数あるのではないかなと。入社してからそれを知るのではなく、入社前に細かく知ることによって、採用活動をスムーズにする事は可能になると思うのです。これを表現してるのがWellness Bookになります。

3. Wellness Bookに含まれている内容は?

内容についていくつかご紹介できればと思うのですが、結論から言うと「採用通知書(オファーレター)」に含まれている内容の項目が含まれています。

当社のWellness Bookの一部をお見せします。

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こんなイメージです。羅列しているのは一般的な内容ですが、重要なのは「詳細さ」「背景」になります。具体事例を見てまいりましょう。

 3-1. 就業時間

就業時間を明記していない採用通知書はほぼ無いかと思いますが、Wellness Bookにも就業時間は明記しています。
ただ、ポイントとしては「なぜその就業時間にしているのか」を明記することです。ポテンシャライトは事業部によって就業時間が異なります。何故かというと顧客が異なるからです。ポテンシャライトは顧客を非常に大事にしており、顧客が動く時間にポテンシャライトが動いていない事はあまり好ましくありません。そのため採用支援事業部は9時、エージェント事業部は10時にしています。
また「詳細さ」については、就業時間が仮に9時だった時に、朝礼をしているのかしていないのか、どれぐらいの温度感の朝礼をしているのか、そしてそれ以前の時間に何か準備する必要があるのか、なども知っておいた方が良いかと思います。

 3-2. リモート勤務体制

これは前述した通りですが、リモート勤務について詳しく説明する必要が出てきています。当社の事例を見てまいりましょう。
当社は毎週金曜日の17時から社員が会社に集まってwinセッションを実施するルールとしています。これは出社が「必須」としています。「推奨」ではありません。(緊急事態宣言中は完全リモートにしています)。
それ以外については出社は完全自由です。出社しなくても「なぜ出社しないのか?」と問い詰める事は一切ありません。

ただ、それ以外にルールを2つ設定しております。
1つは新入社員について。新入社員は基本的に3ヶ月は出社してもらっています。当社はポテンシャル採用も多くしておりますので、まず社会人として自立をしているかどうか、そして当社の1プレイヤーとして自立ができているのか、と考えると3ヶ月は自立はほぼ難しいです。そのため、その上長となるメンバーにも出社をしてもらっています。また、完全リモート環境の中で会社のカルチャーを「感じて」もらう事はかなりの時間がかかってしまうので、出社の方が好ましいと考えます。また、他のメンバーがどのような仕事をしてるのかも出社していると「見て、聴いて」感じることができます。これも狙いです。

2つ目は、新しいメンバーを受け入れる側について。
どの事業部のメンバーが入社するかによりけりですが、入社するメンバー視点で考えると、周りに気軽に聞ける人がいるかどうかは重要だと思います。前述した通り、自立しているしていないなどの議論はありますが、入社したメンバーの不安は大きいものだと思いますし、Slackで何でも質問していいよと伝えたとしても、隣の人や前の人に口頭で質問するハードルと、Slackのハードルは異なるものだと思っています。本当にくだらない話などは、できたりできなかったりかなと。

そのため、新しいメンバーがジョインする場合は自分のことだけ考えずに、新しいメンバーの立場に立って考えてコミニケーションを取りにいきなさい、というような話をしています。
ただこれも必須にはしておらず、自分が入社した側の立場であればどう感じるのか、と考えていただいた上でアクションをしてくださいと伝えています。

少し長くなってしまいましたが、この辺の細かいニュアンスも入社前に伝える必要もありますし、Wellness Bookに記載があることによって明瞭になるのではないかと思っています。

 3-3. その他内容

一つ一つ説明をするとものすごく長くなってしまうので、Wellness Bookに入れるべき内容を下記にてご紹介します。

副業
休日休暇
産前産後休暇
給与形態
人事制度
福利厚生

などはご紹介していただけると良いのではないかなと思っています。

4. 新たな福利厚生の導入検討

特に新しい福利厚生を必ず導入しましょう、というわけではありませんが、福利厚生が充実していたほうが候補者にとっても魅力的な会社であることは間違いありません。

ただ、ポテンシャライトの界隈であるスタートアップにおいては福利厚生を充実させるのではなく、やりがいや成長環境がある方が良い、と言う暗黙の認知があります。ただそれを差し置いて「気軽にコストを安く導入することができる福利厚生」も多数存在しています。

そして何より、会社が存在している理由はミッション/ビジョンを達成するためかと思うのですが、それを達成するための事業活動、それを達成するための採用活動であるのであって、ミッション/ビジョンを達成するための福利厚生であれば大いに導入をしても良いのではないかと個人的には思っています。

福利厚生導入ジャッジにおける、”最もあってはならない事例”は「著名企業にこの福利厚生があるから当社も導入しよう」です。

著名企業がなぜその福利厚生を導入したかは分かりませんが、僕の考えは「課題解決」だと思っています。御社と著名企業が別の課題があって、その課題解決の結論としてその福利厚生であれば多少問題は無いのですが、目的/事実/手段が揃っていないと福利厚生は意味がありません。そのため、他社の福利厚生は真似をしてはなりません。

また前述した通り、ミッション/ビジョンを達成するために必要な手段として福利厚生を入れる事は大変ウェルカムです。それを導入した方が間違いなくミッション/ビジョンの達成に近づくのではないかなと思います。

話を戻すと、Wellness Bookには新しい福利厚生を含めたほうが良いのではないかと思います。ただ、どのような福利厚生を導入すれば良いのかわからない方が多数だと思いますので、一部このようなものをご紹介します。

 4-1. 各企業の福利厚生をまとめてみた

下記スクショをご覧ください。

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上のスクショは、日本にある福利厚生型の内容をまとめた表になります。様々なケースが記載されており、これらの福利厚生の導入難易度点を記載しています。
「福利厚生=お金がかかるもの」と捉えられていらっしゃる企業様も多いのではないかと思いますが、もちろん小額ながらお金がかかったとしても、導入難易度は低く、費用対効果が高い福利厚生も多数存在しています。それであれば導入した方が良いのではないかと思う企業様も多いのではないでしょうか。これを機に検討していただいても良いかと思っています。

最後に

皆さん、いかがでしたでしょうか。
Wellness Bookと聞いてもまだピンとこないかと思いますが、当社も鋭意作成中になりますので、また皆さんにご紹介できるような形で展開できればと思っています。

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