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職種別でも業種別でも無い。年齢別のインサイトについての考察

「山根さん、子供が生まれて価値観の変化ありましたか?」

こんな質問を最近もらいました。

僕は2021年5月に第一子が生まれ、1年ちょっと経過しました。これまではワーカホリックなタイプとして14年ほど仕事をして参りましたが、子供が生まれることによって、ある程度働き方を変化させる必要性も感じていました。また、価値観も少し変わるのではないかなと思っていたのですがやはり多少の変化はありました。

ただ、子供ができたからと言うよりも、年齢が上がるにつれて重要視することが多少変化してきたのかなと思っていました。

周りの同年代メンバーと話をしていても、「20代の頃と30代になってからの価値観が変わってきたかも」と双方において話をする機会も増えてきたように思えます。

そのため「年代」によって「価値観」が変化すると思っており、本ブログを書こうと思い、執筆をすることにしました。


0. (前提のお話) 20代の頃の山根について

僕は浪人や留年もなくストレートで大学を卒業したため、22歳の頃に新卒1年目を迎えています。現在は36歳ですが、20代の頃の僕がどのような「価値観」で仕事をしていたのかを補足として説明したいと思います。

僕は、絵に描いたようなベンチャー志向の学生で、「誰よりも成長したい」「会社で1番になりたい」と思って仕事をしていました。もちろんたくさんの壁にぶち当たりましたし、思うように結果が出ない時期もありました。ただ、その壁を乗り越えるために長い時間働いて、スキルを身に付けたい、成長したい、その結果会社が成長すれば良いか、そんな価値観で仕事をしていました。

20代中盤の頃に、独立に携わる機会をいただき、取締役も務めさせていただきましたが、働く価値観は変化はなく、「自分の成長」に焦点が当たっていたように思えます。

ただ、前職(独立した企業)にいた頃は、部下と言われるメンバーが15名程度いらっしゃったので、そのメンバーのキャリアについても責任を持ちたいと強く思っていました。つまり「自分の成長」と同時に「メンバーの成長」も強く責任を持ちたい、という価値観が芽生えていたことを思い出します。


1. (前提のお話) 30代の頃の山根について

ちょうど30歳の頃に、当社ポテンシャライトを創業しています。

自分が会社の代表を務めるのは初めてでしたので、まずは会社を成り立たせなければならない、というプレッシャーから20代以上に仕事にコミットしていたことを思い出します。

この時は「自分の成長」を最重要視しておらず、とにかく「会社が成長すること」にフルコミットしていました。おそらく、これは僕が30代だからという意味ではなくて、僕が「会社の代表」だからという理由で「会社の成長」に関心があったのかなと思っています。

ただ、会社を創業して数ヶ月経過した頃にある気持ちが芽生えていました。

それは、「自分やポテンシャライトと関わっていただいた方は、全員幸せにしたい」という価値観でした。それまで所属していた2社は「営業」が強みである企業でしたので、「新規開拓」が非常に強かったように思います。新しい企業にどんどん営業をかけ、取引を開始し、売り上げを上げることが1番の目標になっていたかと思います。

一方で、これは自分が代表になったからか、30代に差し掛かってきたからなのかは正確に分析ができていませんが、

「自分が関わることにより、お客様が豊かになってほしい」
「自分が関わることにより、お客様が幸せになって、社会も盛り上がってほしい」
「自分が関わることにより、お客様の事業が伸び、業界が伸び、日本が成長し、世界にも良い影響を与えたい」

と考えるようになりました。

今1つ思い出せるのは、当時在籍したメンバーにはこんな事を言っていました。

(おこがましい話ではあるが)
「とにかく売り上げを上げて自分(山根)が豊かになる、という経験はこれまでたくさんしてきた。そのため、「自分にベクトルを向けて」仕事をすることは、充実感があまりないし、自己満足のように思える。それであれば "自分以外の人々や社会、日本、世界" を豊かにした方が、やりがいもあるし、その結果自分も豊かになるのではないか」

ポテンシャライト創業2年目くらいまでの時期は、こんな話を社内外に発信していました。

恐縮ですが、僕はHR業界で大きな実績を残したほうだと思います。そのため、通常の業界プレイヤーと比較すると、異なった価値観を持っている可能性もあります。ただ、僕は30歳の頃に上記のような気持ちが芽生えていたことは事実です。


2. (前提のお話) 33〜35歳の頃の山根について

30歳の頃と比較すると、また少しだけ価値観が変わってきたと自己認知する期間ではありました。

会社が割と安定してきたからか、「社会貢献」に興味関心が強くなるようになりました。

また、これも会社のフェーズも起因しているかと思いますが「何をやるのか」も重要視しながらも「どんな価値観(思想)のメンバーと仕事をするのか」を強烈に重要視するようになりました。もはやポテンシャライトの選考においては「未経験」でも構わないので、とにかく自分/ポテンシャライトと「価値観」がマッチするメンバーと働きたい、いくら能力があっても価値観がマッチしないのであれば一緒に仕事をしても面白くない、そう考えるようになりました。

蛇足ですが、ポテンシャライトが選考時に最も重要視しているのは「ミッション/ビジョン共感」「仕事への価値観」この2つがメインです(この2つ以外にもあります)。ここがマッチしていないといくら成果を出されたとしても心から楽しいと思えないのではないか、そう考えるようになりました。

👆 ポテンシャライトは求める人物像(選考基準)をWebに公開しています。

話を戻して、30代中盤に差し掛かるにあたり、社会貢献はしたいと思いながらも、割と「カルチャー」「価値観」をかなり重要視するようになってきたと思っています。


3. (前提のお話) 36歳の山根について(今)

本ブログの冒頭に記載しましたが、2021年5月に子供が生まれ、これまで好き勝手生きてきた自分の生活にも変化がありました。

結論としては、「仕事への価値観」への変化はありません。ただ、働く時間のバランスには変化がありました。具体的には、子供と接する時間を捻出したいが故に夜はわりと早く帰宅するようになり、その分、隙間時間に仕事をするようにしています。子供はよく寝ますし、その間に趣味の時間や仕事の時間を割り当てれば、特に仕事「量」については少なくする必要はありませんでした。

ただ、最近芽生えているのは、この子が大人になる頃に日本はどのようになっているのか、ということ。これは僕が企業の代表だから、というわけではなく、割と年齢が増してきた方が感じることが多いように思います。特に子供がいる / いないに関わらず、日本や世界(地球)は今後どのようになっていくのか、という部分に興味/関心が増してきています。自分が仕事をするにあたってどのように貢献ができるのかは、20代の頃と比較すると増えてきました。

少し話は変わりますが、

30代中盤になった頃から、「共に働く人」を選ぶ基準も変わってきたように思います。もちろんポテンシャライトにおいて活躍する方を採用しようという姿勢は変わりませんが、前の項目で記載した通り、「価値観」「カルチャー」についてを最重要視するようになったのは紛れもない事実です。これは、僕独特の価値観なのか、社員数が増えてきたことが起因しているのか、それともこの年代になってきて皆さんが感じる共通の価値観なのかは分かりませんが、年齢を増すことによってこの気持ちが芽生えてくるのは多数派なのではないかと個人的には感じています。


4. (本題) 30代の方のインサイトについて

では、本題に入りましょう (本題まで時間がかかってしまいすみません)。

本ブログの前提論を踏まえ、30代の方のインサイトはどのようなものがあるのかを捻出してみました。

※インサイトとは?というブログは下記をご覧ください。

では、30代の方のインサイト(事例)をご覧ください 👇

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多少なりとも共感いただける部分があるのではないでしょうか。

※ちなみに30代の方のインサイト事例はこれ以外に10つほど準備しています。本ブログでは一部公開しております。

これまでは「職種」においてインサイトの設計をして参りました。もちろん「職種」が変わると、インサイトは変化します。なぜならば、目の前にある仕事に対してのやりがいや不満は発生するのは当然だからです。

ただ、20代の頃はありとあらゆる仕事が未経験だったことに対して、30代になると割と経験を積んで異なる感情が生まれてきます。そのため、職種を「横断」した形で30代の方が感じているインサイトがあるはず、そんな課題提起のもとに本ブログを書いています。


5. (本題) 30代の方が魅力に感じやすい事例一覧

前の項目で記載をしたインサイトを解消するような形で「魅力」の事例をご紹介します。

下記をご覧ください。

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繰り返しになりますが、これは僕が個人的に感じているインサイトを解消する形での魅力を取りまとめたものになります。さらに詳細に設計をされる場合は、「30代の方」×「職種」×「細かい価値観別」などでインサイト設計をしつつ魅力設計をすることをお勧めします。

※改めて繰り返しになりますが、30代の方のインサイト⇒魅力 事例はこれ以外に10つほど準備しています。本ブログでは一部公開しております。


最後に

僕は今36歳です。あと4年経過すると40代に突入しますが、40代になった際に、どのような価値観が芽生えるのかはまだ分かりません。ただ、人材紹介経験があるため、40代の方の転職理由は多数聞いてきたつもりです。そのためある程度の予想はできますが、40代になるとキャリアが成功している方と、停滞してる方が如実に分かれてくると思っています。そのため、また数年後に本ブログと同じような内容を作成するかと思いますが、その時までお待ちいただければと思います。

皆さんいかがでしたでしょうか。
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