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TIMとIFAの統合した結果生まれた魅力のフレームワーク「In FA Imp」について

「TIMとIFAの “ I ” は同じですよね?」

そんなご質問をいただくことがあります。

TIMとIFAはポテンシャライトが作成した造語です。採用マーケティング/採用ブランディングを実施していく上で、TIMとIFAは外せない重要なキーワードであるとポテンシャライトは思っています。

ただ、TIMとIFAの概念を混在してしまうと頭が整理しにくくなります。
そして、TIMの ” M ” とIFAの “ A ” は同じ意味であることを、、少々反省しています。

また、IFAの “ I ” にもかなり深みがあると最近感じておりまして、それらの内容を本ブログに書きたいと思います。



 0-1. TIMとは?

下記ご覧ください。

 - 会社全体(職種横断)の魅力を整理しよう
 - 職種別の魅力を整理しよう
 - 職種別でかつターゲットにおける魅力を整理しよう
 - 各ターゲットのインサイトを作成し、インサイトをくすぐる魅力を作成しよう

👆上記文章で記載したものを、当社の用語で整理したものがTIMになります。

T:ターゲット
I:インサイト
M:メッセージング

詳しい説明は割愛しますが、宜しければ下記ブログをご覧ください。

 0-2. IFAとは?

下記ご覧ください。

I:Insight (重要であること)
F:Fact (事実)
A:Attract (魅力)

「事実」をただ伝えるのではなく、「比較」「希少価値」を加え装飾をする。≒ 「魅力」に変換する。
魅力が「重要」であることを伝えることにより、求職者さまにとっての企業選びの軸を新たに形成することができる、という内容をアウトプットしたものとなります。

こちらも詳細は割愛しますが、詳しくは以下ブログをご覧ください。


1. TIMとIFAの “ I ” について

TIMとIFAは前述した通りですが、 “ I ” が異なります。

TIMの “ I ” は「insight」
IFAの “ I ” は「important」

になります。ポテンシャライトなりに和訳して説明をすると、

Insightは「心の中に隠れた心理(モヤモヤ)」
Importantは「その事実に対しての重要性」

です。
では、InsightとImportantはどのような違いがあるのかを細かく見て参りましょう。

 1-1. Insightを活用する「タイミング」

Insightは「心の中に隠れた心理(モヤモヤ)」になりますので、「ユーザー視点の魅力」を打ち出したいタイミングで活用できます。
最もわかりやすいタイミングとしては、「職務内容」の魅力を語る時でしょうか。会社説明をする際に、思想/事業/職務内容/福利厚生/カルチャーなどさまざまな項目について説明をすると思うのですが、この中で最も「ユーザー」のペルソナを設定した上で最適化できるのは「職務内容」です。なぜならば、職務内容は「職種」に紐づくからです。それ以外の思想や事業、福利厚生は「全職種」で伝える内容はそこまで変化はありません。一方で「職種」は異なります。例えば、営業とエンジニアと経理職でユーザーインサイトは大きく異なるはずです。そのため、職務内容はinsight(TIM)を最も活用できるとポテンシャライトは考えています。

 1-2. Importantを活用する「タイミング」

Importantは「その事実に対しての重要性」になりますので、全魅力項目に適用することができ、どのタイミングでも活用できます。
そのため、insightと比較した際に使用タイミングは多くあります。前述した思想/事業/職務内容/福利厚生/カルチャーにおいては全て適用することができます。IFAの “I” であるimportantは、いわゆる「口説き」の上手な方は自然と取り組んでいることが多いです。例えば、自社が打ち出したい魅力が「思想」であるとします。ただ目の前の求職者さまは「職務内容」が転職活動の軸であるとします。この場合、「企業と求職者の軸」がズレているということになります。この場合は採用企業側が「なぜあなたにとって 思想 が重要なのか?」を説かなければ、求職者さまに響く魅力に昇華することはありません。

つまり本項で説明をしたい「タイミング」という点においては、「企業と求職者の軸がズレている」タイミングが最も適切な説明かもしれません。ただ、「ズレ」がない場合にもimportantは高い効果を発揮します。求職者さまの軸は、これまでの生活において影響を受けているすべての事象が土台となり形成されます。生い立ち、学校、チーム、コミュニティ、在籍企業、上司などさまざまな無数の要素が価値観(軸)の形成をしています。そのため、「軸」においては人それぞれ項目(軸)における重み付けが微妙に異なるため、自社が打ち出したい魅力の「重要性(important)」をクドイくらいに打ち出すことは良いことです。

例えば、ある「求職者」の転職活動の軸における項目重要度における重みづけが、思想:5、事業:7、職務内容:8、福利厚生:3 だったとしましょう。

一方で、「企業」の打ち出したい魅力における項目重要度における重み付けが、思想:7、事業:5、職務内容:7、福利厚生:6だったとしましょう。
この場合、太字で記載をした項目は「企業」のほうが数値が大きいです。つまり、「企業としては打ち出したいが、求職者はそこまで重要と思っていない」という項目であるわけです。これらに該当する項目は、企業側がimportantにおける伝達を確実にしたほうが良い、ということになります。


2. TIMの “ M ” と IFAの “ A ” について

冒頭に記載をした通り、TIMの “ M ” と IFAの “ A ” は同じです。

TIMの “ M ” はmessaging(魅力)
IFAの “ A ” はattract(魅力)

になります。
そのため、「魅力」であることは変わりません。ただ、アプローチが異なります。説明して参ります。

 2-1. TIMの “ M ” について

TIMはあくまで「insight」を解消することができ「messaging(魅力)」を打ち出していきます。
そのため、insightが起点になっているので求職者には刺さるのですが、あくまでinsightが起点になる故に、同じinsightであった場合は似通ったmessaging(魅力)になる可能性が高いです。
ただ、insightは非常に重要です。insightを意識できていなければユーザーが魅力として認識しない可能性が上がります。同じポジション/職種に応募をしてくださった方でも、異なるキャリアを積んでいた場合はinsightが異なります。そのため、採用企業側がAという魅力を打ち出したい場合、Yさんには響いたが、Zさんには響いていなかった、これはYさんとZさんのinsightが異なる故に発生する事象になります。そのため、insightを起点としたmessaging(魅力)は非常に有効的である、一方で似通った内容になってしまう、というデメリットもあるのです。

 2-2. IFAの “ A ” について

IFAを説明をする際に “ I ” に意識が向きがちなのですが、「Fact(事実)」と「attract(魅力)」の理解も非常に重要です。
ただ、「事実と魅力は何か?」と問われたときに即答できる方は少ないのではないでしょうか?ポテンシャライトでは下記と定義しています。

「魅力」は「事実に希少価値観点」を加えたもの

「●●さんはサッカーがうまい」、これは事実です。ただ「●●さんは東京で一番サッカーがうまい」、これは魅力になります。「東京で一番」と希少価値観点を加えたため、一気に魅力度が増したことをご理解いただけたかと思います。
そのため、IFAの “ A ” は、直前に記載をした「Fact(事実)」を「attract(魅力)」に昇華させるためにどのようなエッセンスを加えるのかが重要になります。2-1で記載をしたinsightはあまり意識していません。

ただ、ここで一つ気づきがありました。


3. insight ⇒ fact ⇒ attract ⇒ importantという繋げ方ができるのでは?という気づき

本ブログではTIMとIFAと似通った概念について説明をしています。
また、このTIMとIFAを「繋ぐ」ことによって、より良い魅力表現ができるのではないか?と考えています。

そこで、少々強引ではあるのですが、insight ⇒ fact ⇒ attract ⇒ important と表現できるのでは?と考えました。詳しく説明をします。

 3-1. insight ⇒ fact について

前述した1-1と2-1で説明をした通りですが、TIMにおける王道の考え方として、insight(心の中に隠れた心理)を解決するためのmessaging(魅力) が存在しています。ただ、ここでいうmessaging(魅力)とIFAのAであるattract(魅力)は少々異なることに気づいたのです。
どういうことかというと、insight ⇒ factと記載しましたが、insightを解決することができるfactは、その求職者に一定響く事実(魅力)であると想定されます。なぜならば、すでにモヤモヤ(insight)している内容になりますので、モヤモヤ=マイナスな項目なのです。つまり、そもそもマイナスである故に、ゼロに向かわせるだけでも求職者は「魅力」と認識します。ただ、実は「事実」に過ぎないのに、という感じです。(ご理解いただけますでしょうか?)
もう少し整理すると、

 - insightのモヤモヤを解決すると、マイナスからゼロに持っていける
 - そのため、ゼロである情報(項目)を提供をしたらその求職者は「魅力」と認識する
 - ただ、そのinsightを持っていない方からするとその情報(項目)は「事実」と認識する
 - なぜならば、その情報(項目)に、そもそもモヤモヤしていないから

イメージできますでしょうか?次に話を進めます。

 3-2. fact ⇒ attract  について

前述した2-2で説明をした通りですが、IFAにおける王道の考え方として、fact(事実)に希少価値観点を加えることによって attract(魅力)に昇華されます。3-1で記載をした通り、messaging(魅力)とattract(魅力)は異なることに気づいています。
どういうことかというと、 fact ⇒ attract と記載しましたが、fact(事実)を昇華させて表現をする attract(魅力)は、求職者に響く魅力であると想定されます。なぜならば、希少価値観点を加えており、その情報(項目)が貴重であると認識するからです。また、factをレベルゼロと認識すると、attract(魅力)はゼロからプラスに向かわせるイメージでしょうか。つまり、attractをプラスと表現するのであれば、やはり魅力に感じやすくなるのだと思います。
もう少し整理すると、

 - factは「事実」であるため、factだけだと「魅力」に感じることは少ないです
 - factに希少価値観点を加えることによって、attractに昇華されます
 - factはゼロに対して、attractはプラスのイメージです
 - 3-1の話を加えると、insight⇒factはマイナス⇒ゼロ、fact⇒attractはゼロ⇒プラス

というイメージです。

 3-3. attract ⇒ important について

前述した1-2で説明をした通りですが、IFAの王道の考え方として、attract(魅力)にimportant(重要性)を加えることによって、さらに響く魅力に昇華させることができます。3-1と3-2で細かく記載をしたので、3-3についての話を統合して整理すると、

 - insight ⇒ factは、マイナス⇒ゼロのイメージ
 - fact ⇒ attractは、ゼロ ⇒ プラスのイメージ
 - attract ⇒ important は、プラス ⇒ プラス×2のイメージ

というイメージです。
おお、整理できてきた。

👆こんな感じになるのだと思います。

本ブログでは「important」についての深みについて記載をしようと思っていたのですが、思いのほかさまざまな整理ができたので、また別のブログで記載をしたいと思っています。


最後に

皆さんいかがでしたでしょうか。
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