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90年代にリアルタイム視聴していた「電光超人グリッドマン」を振り返る

1993年、円谷プロの「電光超人 グリッドマン」がテレビ放送されました。実は僕、その当時ちょうど幼稚園児でして、グリッドマンをリアルタイムで試聴していたものでした。

初めてグリッドマンのビジュアルを見た時、幼心に「あ、なんかウルトラマンに似てるけど違うな」と感じました。今でもその感覚を覚えています。物語が進んでいくと、サポートメカをはじめとしたロボットも登場して人型ロボットになり、そのまま怪獣と戦う展開にどんどん心惹かれていったのも覚えています。

『グリッドマン&ダイナゼノン 大解剖』より


ウルトラマンに似た巨大ヒーローとスーパーロボットのダブルパンチみたいな作品でした。

主人公の直人、友人の一平とゆかの中学生3人が「ジャンク」と呼ばれるコンピューターを通してグリッドマンとコミュニケーションを取ります。ゆか達は14歳の中学生ながらITリテラシーが高く、プログラミングにも長けていて、一平がグリッドマンのサポートメカを開発し、グリッドマンと怪獣が戦っているコンピューターワールドに送ります。

そう、怪獣は現実世界で暴れて物理的に街を壊すのではなく、コンピューターワールドで暴れ、現実世界にある電化製品やシステムを破壊するのです。敵の親玉も電脳世界の存在であり、直人達と同じ中学生の武を操って(そそのかして?)コンピューターワールドで暴れさせます。このあたりもウルトラマンにはない設定でしたね。

「電光超人 グリッドマン」は時代背景こそ当時(90年代)の日本ですが、まだ一般家庭にインターネットどころかパソコンすらほとんど普及していない時代でした(Windows95の登場もグリッドマン放送開始後)。そのような状況であるにもかかわらず、劇中では「プログラム」「コンピューター」「ハッキング」といった用語が乱れ飛んでいました。でも、そのようなよくわからないワードが容赦なく乱れ飛んだことがグリッドマンの近未来的世界観形成を助けたのではないでしょうか。

振り返れば「電光超人 グリッドマン」はウルトラマン×ロボットという特撮のジャンル的にも、新しいテクノロジーを採り入れた世界観的にも色々と革新的な作品だったと思います。


2018年にグリッドマンは「SSSS.GRIDMAN」としてアニメ化されました。僕は「あのグリッドマンがアニメになったのか!」と驚嘆し、放送開始と共に「SSSS.GRIDMAN」にドハマりしました。元祖の特撮グリッドマンと同じく、ロボットモノ要素が色濃い部分も良かったです。

そうそう、アニメ版グリッドマンには「新世紀エヴァンゲリオン」へのオマージュが見られ、こういう小ネタもウキウキさせてくれました。

2021年春に「SSSS.GRIDMAN」に関連する作品として制作された「SSSS.DYNAZENON(ダイナゼノン)」が放送開始されました。2つの作品は直接の繋がりはありませんが、世界観を共有している部分があります。

「SSSS.GRIDMAN」は2018年のアニメの中で個人的に一番です。「SSSS.DYNAZENON」もハマりました。でも、ダイナゼノンは2023年春に公開された「GRIDMAN UNIVERSE」を観てもっと好きになりました。

特撮グリッドマン、アニメ版グリッドマン、ダイナゼノン、そしてグリッドマンユニバースはどれもとても面白い作品で、語りたいことがたくさんあります。収拾がつかなくなるので、この記事ではこれくらいにしておこうかと思います。


この記事で使用した画像の出典は私が所有するサンエイムックの『グリッドマン&ダイナゼノン 大解剖』です。


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