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カウンセリングを受けて思い出したこと

数年前、私はパニック障害と診断された。

当時は何が何だかわからず、とにかく完治させたくて治療に良いと言われてるものはなんでも試した。
ヒーリング音楽を聴く、瞑想、ヨガ、早寝早起き、お風呂につかる、チョコを食べる、などなど…

そして母の知り合いにカウンセラーさんがいることがわかり、早速会いに行ってみた。

マンションの一室でカウンセリングが行われていて、カウンセラーさんとまず1対1でお話をした。

幼少期の頃の話をした。

カウンセラーさんの質問に答えているうちに、自分では気付いていなかった自分を見つけることができた。

私の家は母子家庭だった。
私が2歳くらいの時に父と母は離婚し、その後はずっと母子家庭。
母に何回か彼氏ができたこともあったし、5歳くらいの時に苗字が変わったこともある。
何度も引越しもした。

そんな家庭環境だったけど、私はずっと幸せだった。
父親なんていなくても幸せ。
母が一緒にいてくれたら全然寂しくない。
子どもの頃の私はそう思っていた、という記憶だった。

でもカウンセリング中に知らなかった自分を見つけてしまった。

本当は母といてもずっと寂しかった。
ずっと自分だけを見ていて欲しかった。
おばあちゃんちや友達の家に預けられるのも嫌だった。
でもイヤイヤ言うと母を困らせると思って言えなかった。
母にはずっと「ママがいれば寂しくないよ」と嘘をついていた。
良い子じゃないといつか捨てられるんじゃないかと思って自分の寂しいという気持ちは出さずにずっと我慢してた。

カウンセラーさんと話さなかったら今でもきっと
「母子家庭だったけど、寂しくなかった」
という嘘の記憶のままだったと思う。

子どもの時の自分が今目の前にいたら抱きしめてあげたいなぁ

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