見出し画像

一言で求職者の心をキャッチする魔法の言葉〜採用キャッチコピー〜

「斬新なキャッチコピーが頭に残っていることはありませんか?」

当社ポテンシャライトは2021年7月から、東急株式会社の「URBAN HACKS」という新規事業部門の採用支援をさせていただいています。「URBAN HACKS」は「東急グループの資産をハックして、より人を豊かに、街を便利に、生活を楽しくするプロジェクト」と銘打っています。詳しくは下記をご覧ください。


「URBAN HACKS」と聞いたときに、私は猛烈に衝撃を受けたと同時に、「誰がこのキャッチコピーを考えたのか?」と驚嘆しました。

自分が衝撃を受けたと同時に、東急のスカウトメールを受信した求職者さまも同じようにポジティブな衝撃を受けている可能性があります。

本ブログは、ひとつのワード/キャッチコピーをこだわって作成することにより、採用活動が大きく前進するのではないか?という背景で作成いたしました。

では、ご確認ください!


1. 採用ブランディングとは?

※採用ブランディングとは:
採用活動における魅力を「発掘」「言語化」「整理」をすること。

↓採用ブランディングについてはこちらをご覧ください。

上記ブログに記載がある通り、これまでポテンシャライトが提供できる価値は、採用活動における魅力の「発掘」「言語化」「整理」でした。

ポテンシャライトが定義している魅力の切り口である「6P+CGM+Tech」という観点から、仮にその企業の魅力が40通りある場合、魅力の「網羅性」はあるかと思っています。「網羅性」というのは、その企業の魅力を「漏れなく」言語化して整理できているという意味合いです。

↓「6PCGMTech」についてはこちらをご覧ください

ただ、皆さま転職活動時に、無知な企業さまの募集記事を「じっくり」見ることが少ないのではないでしょうか?

上記は「求職者さまが応募するか否かを決めるまでの秒数」です。つまり求職者さまは募集記事を「じっくり」見ていないのです。上記のデータから、「文章」ではなく「フレーズ」などを感覚的に見ているのだと個人的には推測しています。

これらの背景があり、ポテンシャライトの「採用ブランディング」を実施するのと同時に、「採用キャッチコピー」を作成したほうが有効的なのではないか?と思って本ブログの作成をしております。

キャッチコピーがあると、パッと見た瞬間に求職者さまの心をキャッチすることができるため、より効果的な採用活動・求職者さまの惹きつけができるのではないかと思っています。

2. 採用キャッチコピーとは何か?

キャッチコピーとは:
主に商品や作品の広告など、何らかの告知や宣伝に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章で、広告コピー(広告文)の一部である

Wikipedia

こちらの言葉を採用活動に置き換えると、

採用キャッチコピーとは:
商品(自社)を何らかの告知や宣伝(採用活動)に用いられ、謳い文句や煽り文句となる文章 

筆者語録

採用キャッチコピーとは「採用ターゲットになる求職者さまの目を引く”一言”」を意味します。
採用キャッチコピーを活用することで、求職者さまの興味・関心を擽り、応募へと繋げることができます。求職者さま側の観点で見ると、採用キャッチコピーからその企業の「強み」「革新性」「成長性」などが読み取ることができるので、他社比較並びに自分が働くイメージを思い浮かべることができます。

冒頭に記載をした採用ブランディングと何が異なるのかを図にしてみました。

👆 採用キャッチコピーの効果範囲は「認知」「興味」です。採用ブランディングは認知/興味を持っていただいた後の「応募」「カジュアル面談」に効果が最大化します。また、誤解がないように申し上げると、採用ブランディングは面接以降のフェーズにおいても効果を発揮します。なぜならば面接でも、御社の魅力を求職者さまに伝達する機会があるからです。

3. ミッション・ビジョンと何が違うのか?

結論としては、「ミッション・ビジョン」と「採用キャッチコピー」に大きな違いはありません。「ミッション・ビジョン」と同様の文章を「採用キャッチコピー」に使っている企業もあります。

詳しく両者の違いについて説明いたします。

採用キャッチコピー:
採用活動にフォーカスした端的なメッセージング

ターゲットの求職者さまをそのメッセージングによって絞りたいのか、求職者様さまより多く集めたいのか、どのような求職者さまをターゲットにしているのかなど目的によって内容や文面を変えていく必要があります。また、採用のキャッチコピー自体が採用全体のコンセプトとなり、採用広報や選考時の軸に置くことで統一感のある採用活動ができます。

ミッション・ビジョン:
・ミッション :「思想/世界観」
・ビジョン :「目指すべき方向性」

ビジョンは具体的に目指すべき「地点」を指し、ミッションは「思想」になるため「こういった世界観を構築したい」という意思になります。もちろん採用活動も事業会社において重要な役割を持ちますが、事業会社の多くは採用活動に寄せずに事業内容や会社が目指していく道を閃影することが多くあります。

上記を踏まえ、差別化してみると下記2点になります。

①目的が異なる
採用キャッチコピーとミッション・ビジョンに関しては発信源が「会社」ということは変わらないものの「目的」が「会社全体の方針」と「採用活動における方針」とで異なるということがわかります。

②選定における決断の重さ
「ミッション・ビジョン」は会社設立時に選定する項目であり、今後変更する可能性はほとんどありません。それに対して「採用キャッチコピー」は「ミッション・ビジョン」に比べて後発的に選定する項目かつ1年毎に変更する可能性が高いです。したがって、決断の重さは両者にとって大きな違いと言えます。

↓ミッション・ビジョンについてはこちらをご覧ください。


4. キャッチコピーはどのような場面で使用されるのか?

【シーン一覧】
・スカウトメールのタイトル
・スカウトメールの文章
・Wantedlyの見出し
・Greenの見出し
・その他採用媒体スカウトの冒頭の文章
・採用広報のタイトル
・SNS広告のサムネイル
・採用系イベントのタイトル

とにかく求職者さまとの「最初の接点」を意識すると良いかと思います。繰り返しになりますが、採用キャッチコピーの効果が最大化するのは、「認知」「興味」フェーズです。そのため、御社のことを「無知」のフェーズで効果を発揮することが多いため、そのフェーズを意識しましょう。

5. キャッチコピーを使ったらどのような効能があるのか

採用キャッチコピーは採用活動において特に効果が発揮されるのは、自社の求人に興味や関心を持っている候補者(学生など)を集める「母集団形成」になります。「母集団形成」の中でも「集める」と「選ぶ」によって分けて考えてみると下記のようになります。

「集める」
・全体的な候補者数(応募数)を増やす
・優秀なスキルや能力を持った候補者数を増やす
・エンゲージメントの高い候補者数を増やす

「選ぶ」
・採用要件に合った候補者様を自動的に絞る
・早期退職など入社後のミスマッチを防ぐことができる
・選考中においての採用基準になる

逆に考えると下記のようになります。

・内定を提示した少ない候補者様の中から合格者を選ぶことがなくなる
・自社の採用要件と候補者様のペルソナにズレがあっても採用してしまうことがなくなる
・目標や期限など納期に合わせて焦って採用することがなくなる

他にも、採用キャッチコピーは競合他社との差別化ができることや企業と求職者(学生)双方のミスマッチを抑えることができるメリットがあります。

先ほど記載した「採用キャッチコピーと採用ブランディングの効果範囲の違い」の図で改めて説明してみると、

・「集める」 :「認知」と「興味」に該当
・「選ぶ」  :「認知」〜「内定」まで全てに該当

上記のようになります。

6. 様々な企業のキャッチコピーを挙げてみました

7. これらの採用キャッチコピーをカテゴライズしてみました

採用キャッチコピーを様々な項目ごとに分けてみました。
(5W、6P+CGM+Tech、メッセージの分類)

8. これらを踏まえておすすめのカテゴライズ

こちらに関しては私の所感ではありますが、分類別で並べたときに一番多かった組み合わせは下記になりました。

未来」に向けて「主観的」かつ「挑戦的なメッセージ」を「個人」向けに実施する

その情報を踏まえて再度カテゴライズしてみると、下記キャプチャのようになりました。

一見、抽象的でどのような事業を展開しているのかもわからないワードが並んでおりますが、これらのワードを見たときに「どのようなことだ?」と惹きつけられる印象を持ちます。

したがって、求職者さまを惹きつけ、応募へと繋げていく上で一番効果的なカテゴライズなのではないかと考えます。

9. カテゴライズしていないキャッチコピーの中でも面白いキャッチコピーもあった

先ほどよりも細分化していない状態でピックアップしたカテゴライズが下記になります。

」「挑戦的なメッセージ」を「個人」向けに実施する

時系列を「未来」から「今」へと変更しても、非常にインパクトのある面白いキャッチコピーが並びました。

特に目立ったのは、株式会社DeNA様とAWSジャパン合同会社様です。

自社名をキャッチコピーに組み合わせ、ブランド価値プライドを覗かせる一言はオリジナル性を全面に押し出した他社には真似できないキャッチコピーになっています。

このように自社独自のワードセンスや単語などを組み合わせることによって、他社差別化ができることも今回知ることができました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

また、当社の採用/人事組織系支援にご興味がある方はお気軽にお声掛けください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?