見出し画像

僕が思うジャガイモの凄さは、ここ。

何かを好きになる理由って人それぞれあると思いますが、根本にあるのは「飽きない」ことじゃないですかね。誰かと同じものを好きだったとしても、捉え方や関わり方も違うし、自分なりの関わり方、関わるきっかけが必ずあるわけです。

僕の場合はジャガイモ。食べても育てても楽しいですし、全国にたくさんの品種もあるので調べているだけでも楽しいです。そんな中でも一番関心を持ったのはポテトにまつわる歴史です。

1980年代にヨーロッパを襲ったジャガイモ飢饉です。主要食物のジャガイモが疫病により枯死したことで起こった大飢饉。中でも政治的な誘導によって残酷な被害にあったのはアイルランドです。当時の人口の20%が餓死したと言われるくらい酷い飢饉でした(死者は100万人とも言われています)。

というのも当時のアイルランドはイングランドの植民地だったということもあり、穀物や牛などの主要食品は大国へ輸出が義務付けられていて、支配下のアイルランド人の食を支えていたのは補助食のジャガイモだったそうです。その影響もあって、ただでさえ食糧不足に苦しむ人々の生活に追い討ちをかけた飢饉で多くの死者が出たという凄まじい歴史があります。ジャガイモも育てることができれば保存性の高い野菜ですが、疫病となると育たないわけなのでどうしようもないですよね。

参考サイト
https://www.y-history.net/appendix/wh1202-048.html
追い討ちをかけたのは政治の飢饉への無対策。詳しくは参考サイトで。


そんな歴史を紐解いていくと、あらためてアンデスから生まれたジャガイモの凄さを感じたわけです。そもそもジャガイモというのは通常の野菜栽培では不適合な土地や乾燥地帯でもしっかり育ってくれることで、世界中の多くの命を支えてきたという背景があるわけです。その結果、世界中の人々に愛され頼られてきた野菜であるというのがポテトの一番の魅力だと思います。

今では品種改良も進み、病気になりにくくもなりましたが、僕みたいにお気軽に農業を楽しむアマチュアファーマーを見たら、開拓者たちはどう思うのか。。。あらためて歴史の上に今があるということを感じた次第。先人たちに感謝をしながら今日を生きましょう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?