リモートもいいけれど。

最近の外出自粛の影響で、エンタメ界が大きな打撃を受けている。

楽しみにしていたフェスは中止になってしまったし、観たかった映画は延期になり、ドラマも撮影中止され(そのかわり再放送のオンパレードではあるけれど)、ギリギリ滑り込みセーフで観劇できた舞台も直後延期、からの中止。

その間わたしは観客側、でも、心が痛い。パフォーマーを想うと胸が痛む。


ただその一方で、新しい動きも出てきている。

テレビでは距離をとって会話することや番組に「テレワーク出演」をすることが定着し

また、ドラマでは再放送で代替するほか、NHKでは『今だから、新作ドラマ作ってみました』が放送された。

(余談だけど、全3回それぞれで、「テレワーク」を違った使い方でストーリーに取り入れていてとてもおもしろかった。)

また同時に、YouTubeでは新しい演劇の形も生まれている。

俳優の柄本時生、岡田将生、落合モトキ、賀来賢人の4人で結成された「劇団年一」による『肌の記憶』。本当にチケット代なしで観ていいの?!と、たぶん観た人はほとんど感じていると思う。

とてもおもしろかった。リモートでの劇はとてもおもしろい。背景もセットも、服も髪型もほぼ変化ないことがすでに新しく、話の構成もリモートならではだった。

YouTubeで観られるのは演劇の世界のみならず、

シンガーソングライターの歌声もアイドルのパフォーマンスも、スポーツ選手の筋トレ動画も、オペラもバレエもオーケストラの演奏も

それ以外にも今まで通り過ごしていたらもしかしたら知らなかった業界のことすら、動画を見ればすぐに触れられる。

だけど、

だけどやっぱり言わせてほしい。

わたしはやっぱり生身の人間が好きだーー!

動画じゃなくて、間近で観てみたいのだーー!

「生きている」アーティストたちを目に焼き付けたいのだーーーー!!

動画はとても便利だけど、これじゃ本当にそこにいるのかもよくわかんないし、なんといってもリアルじゃない

そう、

リアルじゃない!!!

「人間」に会いたい、ただそれだけなんだ!

リモート撮影は、画面に直接映し出されるから、テレビ電話みたいで逆にリアルじゃないかと言う人もいるかもしれない。

だけど、なにか物足りない。

とてもおもしろいのはたしかではあっても、もしこれがずっと続くなら、パフォーマンスの形がずっとテレワーク形式になってしまうとしたら、と想像したら。

絶対耐えられない。


もうこれまでのような形では生活できなのかと考えつつも、早く元の世界に戻ってほしいと心から思う。

新しい世の中の幕開けなのはワクワクするし、未来はそんなに暗くないと感じるのもなにも問題ないだろう。

生活様式が良い方にガラッと変化する人も少なくないと思う。

だけど、娯楽は、今までのように消費できなくなるなら、なんて考えたくないけど、すべてが画面で完結してしまうことに慣れてしまうとしたら、、、。

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