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心のカンフル剤~日本文化私観~

今日の東京の電車は少しすいていた。時差勤務やリモートワークが定着してきたのかもしれない。そんな中でもそれなりの満員電車でコロナのリスクを突っ切って通勤している自分に嫌気がさしたので、気晴らしにnoteを書いてみる。

株、為替については28日も大暴落、特に円高の進行が止まらなかった。外貨運用も行っているので急激な円高に少しビビったが、元々利息目的なので、放置して様子を見ている。S&P500を買い増そうかと思ったが、こちらはあまり下落しなかったので、結果的にこちらも様子見になってしまった。

今回のコロナウィルスに端を発する株安、円高によって運用がかなり困難に陥ったことは事実であるが、と同時に新しいチャンスが生まれたことも事実だと思う。少額であれば、この下落相場で買っていくことはむしろチャンスだと考えている。

さて、最近の相場の急変で早期リタイアへの道が早まった感があるので、それはそれで別に書くかもしれないが、今回の記事の本題はおススメの推薦図書である。

個人的に最強の心のカンフル剤だと思っていて、一番実存主義を表現していると勝手に思っている坂口安吾の日本文化私観 というエッセーである。
長い文章でもなく、青空文庫で無料で読めるので、読んでない人はぜひ一度読んでみてほしい。

坂口安吾は堕落論や白痴などいわゆる文学作品で知られる作家だが、不連続殺人事件などの推理小説も執筆していて、広範囲にわたる様々な著作で知られる日本近現代を代表する作家である。彼の著作については大体読んでいるのだが、とりわけこのエッセーは本当に何度も読んだ。元々ミステリー好きで日本の推理小説をあさっていた時にたまたま見つけた不連続殺人事件から坂口を知って、その後このエッセーを読んだのだが鮮烈に記憶に残っている。

ボクは別に文章で食べているわけではないし、文学を書いてるつもりもないが、

問題は、汝の書こうとしたことが、真に必要なことであるか、ということだ。汝の生命と引換えにしても、それを表現せずにはやみがたいところの汝自らの宝石であるか、どうか、ということだ。

こんなとかホント、かっこいい、しびれる。
で、一番好きな文章はこれ。

俗なる人は俗に、小なる人は小に、俗なるまま小なるままの各々の悲願を、まっとうに生きる姿がなつかしい。

凹んだ時やテンションが下がっているときに読むと、レッドブルよりエネルギーとやる気がわいてくる気がする(多分)。基本的に陰キャでチキン、後ろ向きな性格のボクは精神的なカンフル剤を常に必要としているのだ。

今どきのモチベーションアップの胡散臭い書籍に比べれば、コスパも効果もハンパないので是非一度試してみてほしい。

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