リメンバー・ミー
7/27(土)
天気:くもりちょい雨
メキシコでは、人は3回死ぬと言われているらしい。
1回目は心臓が止まったとき、2回目は埋葬されたとき、そして最後は、この世の人々に忘れ去られたとき。
この3回目をもって永遠の死となる。
逆に言えば、最後の永遠の死までは生の延長のように捉えているので
死はあるべきものとして受け入れられ、お葬式も明るく賑やかに、自由な服装で行われるんだとか。
また日本のお盆のように、メキシコでは年に一度、亡くなった人々の魂がこの世に帰ってくる「死者の日(ディア・デ・ムエルトス)」があって
その日は自分たちの先祖を迎え入れ、家族みんなで一家団らんを楽しむそうだ。
ピクサー映画「リメンバー・ミー」はメキシコ人のこの死生観を前提にして
「死者の日」を舞台に、主人公・ミゲルが家族との絆を深めていく。
公開から6年以上経って、先週ようやく観ることが叶ったんだけど
めちゃくちゃ名作すぎた!!
冗談抜きでピクサー史上1,2を争うと思う。
そりゃディズニーランドの「ミッキーのフィルハーマジック」に追加されるわ!
まじで充足感がすごかった。ボロボロ泣いたし、映画終わってからしばらく余韻に浸っていた。
観てない人もいるだろうし、詳しい内容はもちろん言わず、僕の感想にとどめておくね。
※内容を知りたければディズニー+に加入するなりDVDを借りるなりして観てほしい!
個人的な話にはなるけど、今年の1月に僕のばあちゃんが亡くなった。
とても悲しかった。
もともと入院中だったんだけど、コロナ禍の影響もあって面会もままならず
翌週ついに僕も面会に行ける、というタイミングで、ばあちゃんは息を引き取った。
正直悔いが残る。
でもそれから葬儀や四十九日の法要、納骨を経るうちに、悲しみってのはだんだん薄れてきて
あとに残ったのは、たくさんの思い出。
小さい頃に一緒に遊んで、ご飯食べさせてもらったことや、久しぶりに会いに行ったときの優しい笑顔
ふとしたときにそんな思い出が蘇ってきて、ばあちゃんの温もりを感じて懐かしくなる。
「リメンバー・ミー」は、ストーリーを通して僕のこの気持ちを肯定してくれた。
「ばあちゃんとの思い出を大切にすること。忘れないこと。それが君にできる、最大限の恩返しなんだよ」
僕が、僕たち家族がばあちゃんとの記憶を大切にしている限り、ばあちゃんの魂は永遠なんだと
ばあちゃんはきっと向こうでも元気にしているんだと
僕はこの映画を観て、改めてそう思うことができた。
約2週間後に、日本ではお盆を迎える。
きっとばあちゃんも、じいちゃんと二人で仲良く帰ってくるはずだ。
※じいちゃんは僕が小学生の頃に亡くなった。もちろん元気にしているだろう。
生前と同じように、みんなで明るく招き入れられるといいな。
僕も大きな声で言うよ。
「じいちゃん、ばあちゃん、おかえり!」
みなさんもぜひ、お盆の前に「リメンバー・ミー」をご覧ください!
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