edamame potato

絵を描いたり、深夜ラジオを聴いたり、散歩をしたりするのが好きです。

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最近の記事

クモに退去命令

私は多分クモ恐怖症の部類に入る。 本当に糸くずくらい存在感のない生まれたてのようなクモであれば、優しく穏やかに接することができるが、少しでも固みを感じる体つきになると私は発狂する。 そしてまたこの間、勝手に私の部屋に侵入していた。 私はガシッと袋で掴んで外に出すなどということが出来ないので、自分から退出してもらうように圧をかけながらクモの周りをうろうろする。この時は、ホワイトムスクのお香を両手で持ちながら、クモの周りに煙を立てて退出願いの儀式を開いた。 この儀式の間、外に

    • カーアクションな家族

      私が小学校低学年の頃、近所のスーパーに母親と兄二人と一緒に車で買い物に出かけることがあった。母親は少しせっかちでおっちょこちょいなところがあるので、車の運転が少し荒い。私が大きめの飴を舐めている時に、母親が駐車をいつも通りすると、ブレーキの勢いで飴が私の喉に詰まってほんの一瞬生死を彷徨ったことがあったり、家の駐車場のブロック塀に車を擦ったりぶつけたりしている。 そんなある日、またお馴染みの4人でスーパーに行った帰り、私が助手席に乗って兄二人は後部座席に座るが、後ろから「ちょ

      • 鬼ハンデビュー

        中学1年生の頃、深夜に学校から自宅に電話がかかってきた。 母曰く「〇〇さん(私)の自転車がゲームセンターに停まっているのですが、〇〇さん大丈夫そうでしょうか?」のような内容の電話だったらしい。 授業中にノートの端っこでパラパラ漫画を描いたり、ディズニーランドのガイドブックを読んだり、窓側の席だったので空の様子をアホみたいに眺めたりしていたせいで、入学してすぐのテストの日程を知らずにいたら、テストの結果が眉毛全剃りのタバコを吸う感じのスタイルのヤンチャな男の子と並ぶくらいの成績

        • カロリーメイトおじさん

          夢なんだろうけど、いまだに夢だったのか現実に起きた出来事だったのかはっきりしないことがある。 中学2年生くらいの時の部活帰り、自転車で近所の空き地周辺を通ると、上下黄色いジャージを着た坊主の男がUMAのような怪しい動きをしていた。「UMAのような怪しい動き」というのは人それぞれイメージがあるだろうが、あの人はとりあえず、人ではないようなニョロニョロした動きや、急に動かなくなったかと思えば人間に見られたことに焦ってパニック、みたいなそういった動きをしていた。うろ覚えだが、それは

          親知らずとアロンアルファ

          とうとう親知らずを抜いた。下の親知らずが左右とも横向きに生えていたので、1本の歯を何個かに分割して抜いてもらった。恐怖の時間が終わると楽しみだったのが、抜いた親知らずの歯を持ち帰って観察することだ。私は、自分の体のパーツの中でも一番歯が好きだと思う。自分のことながら理由はあまりはっきりしていないが、多分、小さい歯たちが強く根付いて生きている、みたいなところに健気さを感じて自分の歯が愛おしくなるのかもしれない。根本が大根の脚みたいになっているところも可愛いと思う。 家に帰ると

          親知らずとアロンアルファ

          インティライ味

          この間、友人とサブウェイに行った時、ナオト・インティライミ感のある帽子とシャツを身につけた前髪厚めの若い男の人と、そのアシスタントらしき若い男の人が若い外国人の女の子と店の奥のソファーで話していた。その女の子の履歴書をインティライミが少し偉そうに見ていたので、何かの面接をしているようだったが、私は友人に「あのインティライミは絶対怪しい」とコソコソ話した。 女の子はなんとなくピュアで優しそうな感じで、インティライミのアシスタント的男の表情はニヤニヤしていた(私の悪意ある主観)

          インティライ味