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俳句のいさらゐ

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松尾芭蕉の俳句が、上質のエピグラム(寸鉄詩)であることを探ります。
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#蕉門

俳句のいさらゐ・物語仕様 ✧☽✧「松尾芭蕉/影法師①」

🎬 以下の文は、「俳句のゐさらい  松尾芭蕉『続猿蓑』より。「埋火 ( うずみび ) や壁には客…

瀬戸風 凪
2週間前
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俳句のいさらゐ 🌥🌥🌥 松尾芭蕉 曲水宛書簡の句より。「百歳 (ももとせ) の気色 (…

松尾芭蕉の生み出す小宇宙を味わうシリーズ。 標題の「いさらゐ」はちいさな泉のこと。にじみ…

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俳句のいさらゐ ☤☤☤ 松尾芭蕉 『野ざらし紀行』より。「しらげしにはねもぐ蝶の形…

❖❖ 芭蕉の句「象潟や雨に西施がねぶの花」は、定型の語数を整えるために、ねじれた表現にな…

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俳句のいさらゐ ⚡⚡⚡ 松尾芭蕉『続猿蓑』より。「埋火 (うずみび) や壁には客の影法…

🔹🔹 草稿前書きから、門弟で近江膳所藩重役、菅沼曲水の江戸藩邸の一棟での吟であろうとわか…

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俳句のいさらゐ 🍵🍵 松尾芭蕉『野ざらし紀行』より。「牡丹蕊(ぼたんしべ)ふかく分出…

❖ ❖ 「牡丹蕊ふかく分出る蜂の名残哉」は、『野ざらし紀行』の中で、門人杜国におくった「し…

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俳句のいさらゐ ❇❇❇ 松尾芭蕉 酒堂宛書簡の句より。「夏草に富貴を飾れ蛇の衣(き…

⁂⁂ この句は、元禄3年4月16日の門人酒堂宛ての書簡にある。義仲寺の草庵から、同年4月6…

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俳句のいさらゐ 🔘🟣🔘 松尾芭蕉 患う自分の姿を詠む

🔹🔹 先ず冒頭に一つの疑問を出そう。 この疑問について調べてはいないのだが、どうも腑に落ちないことがある。貞享3年、芭蕉43歳の春、芭蕉庵で二十番句会を興行していて、今栄蔵『芭蕉年譜大成』( 角川書店刊 ) の記述では、作者が集まる衆議判形式での参加者40名となっているが、深川の芭蕉庵に、句を出した者皆がそこに来ていたのか? 句会そのものはどこかの料亭など、別の場所で行ったと考えるほうが自然ではないだろうか。芭蕉庵に集まったのだとすれば、屋外での野宴に近いスタイルしか想像でき

俳句のいさらゐ ☯☯☯ 松尾芭蕉と最も幸福な門人、曽良。

                          扉絵・瀬戸風 凪 🔲🔲 芭蕉の句 笠…

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