保護者に絶対に知っておいてほしい先生の苦悩#1
先生の苦悩を知ってほしい。。。
保護者の皆様は、ご自身の可愛い子どもが学校でうまくやっていけるかどうか、成績は大丈夫かなどと、色々と気になり、学校に多くの期待をするかと思います。
しかし、最近のニュースでもよく取り上げられているように、教員は非常に多忙であり、長時間労働が常態化してしまっています。
そんな中で、保護者の過度の期待により、本来やらなくても良い仕事が増えてしまっているという現状があります。
保護者の皆さんが悪いと言いたいわけではなく、これまでやらなくても良い仕事を常態化してやってきてしまったことで、教員や保護者も、それが当たり前と思い込んでしまっている節もあると思います。
ただ、このままでは教育現場はますます疲弊し、教育の質が下がることは目に見えています。
そこで本日は、保護者と現役教員の溝を解消すべく、教員がやるべき仕事と、そうでない仕事を明確にしていこうと思います。
やるべき仕事が明確化し、スッキリすることで、教員は本来の業務に専念することができます。
この記事をきっかけに、保護者の教員の仕事に対する認識が改められ、教員の授業や生徒指導の質が改善・向上して行くことを願っています。
1. 本来教員がやらなくても良い仕事「部活動」
これが諸悪の根源ではないかというくらい、部活動のせいで長時間労働となってしまっている教員は多くいます。
部活動は実は「課外活動」と呼ばれるものに位置付けられています。
そしてこの課外活動は、正規の教育課程の中には組み込まれていません。
学校での教育活動は「教育課程」と「教育課程外」で構成されており、もちろん重要なのは「教育過程」の方です。
しかし、部活動の負担が教員に重くのしかかることによって、
位置付けとしては教育課程外のはずが、
負担感としては教育課程と同じか、それ以上となってしまっています。
また、部活動は休日にも当たり前のように行われています。
教育課程外の仕事を休日に行うことによって、教員は休息を取ることができません。
これにより、授業準備などにも悪影響が出て、教育の質が下がっていくのです。
今この記事を書きながら、私自身もとてもイライラしてきました。
「なぜ、教育課程外のことにこれほどまで時間を費やさなくてはいけないのだろうか。」
「本来の授業準備や、自分の教科の専門のレベルを高めるための自己研鑽の時間は無くなるけど、妥協した授業をやっていっても保護者は満足なのだろうか。」
合理的に考えることができる人ほど、現状が誰にとってもよくないことがわかります。
よく、「(休日も子どもの面倒を見てほしいから)休みの日の部活をもっと増やしてほしい」という保護者がいます。
本来、教育基本法という法律においては、両親が子どもの教育についての第一義的責任を負うことになっています。
確かに休日も子どもの面倒を見てくれたら、こんなに助かることはありません。
しかし、教員を便利屋のように扱うことで、授業や教育の質が下がり、最終的にはお子さんにその悪影響が及んでしまうということを忘れないでください。
間違っても、
・部活動の頻度を増やしてほしい
・もっと大会に出てほしい
・もっと強くしてほしい
・休日もたくさんやってほしい
このような要望は出さないようにお願いしたいところです。
どうしても追加でやりたい場合は、地域のクラブ活動に入ってください。
それが本来のあるべき姿です。
教育業界の長時間労働が解消することを願います。