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【勉強したいから部活やめる⚾️】これってアリ?

勉強に集中したいから部活やめようかな。。。

これは、多くの中学生、高校生が感じてきた悩みだと思います。

受験に向けて勉強の時間を確保したいから部活をやめる。

部活を辞めれば、平日は放課後から勉強できるし、土日は勉強と娯楽を充実させることができそうです。

休日を勉強に全振りすれば、かなりの勉強時間を確保することもできるでしょう。

長年教員をやってきて、受験指導も見てきた経験から1つ言えることがあります。

部活を辞めて勉強をしっかりすれば、
成績はかなり伸びます。

理由は単純で、現役生がなぜ共通テストや二次試験で良い点が出ないかというと、大半の理由は勉強不足だからです。

それもそのはずです。
部活を引退してから、たかだか半年本腰入れて頑張ったところで、報われる多くの生徒は地頭が良い子ばかりです。

それ以外の子は、ある程度基礎が仕上がるまでには時間が全く足りていません。

教科によっては11月ごろに教科書が終わる学校もあるのです。
単純に考えて、大半の子供が間に合うわけないですよね。

地頭がそこまで良くない子は、しっかりと時間をかけて理解を深めなくてはいけません。

部活を辞めて勉強に時間を費やすことは、受験に本気で臨む上では良い選択だと思います。


しかし、多くの生徒が部活をやめることを躊躇します。
辞めたら人生が大激変してしまうような感覚さえ感じてしまっています。

教員も教員で、
「部活を辞めても成績が伸びるとは限らない」
「部活を一生懸命やることで忍耐力がつく」
「部活を最後までやったやつは夏から伸びて勝つ」

とか、かなり適当なことを言っています。

ただ、幼い中高生が大人の教員にそんなことを言われたら、当然「やめる」という選択肢に自信が持てなくなり、なんとなく続けた方が良いのかな?
と思い、そのまま部活を継続します。

そして、部活引退後になかなか成績が伸びず、思ったような成績には程遠い点数をとってしまうのです。


私がここで言いたいことは、「部活を辞めろ!」とか「部活は悪だ!」と言ったことではありません。

ただ、「部活をやめることにもっと前向きになっても良いんだよ」と言いたいのです。

部活をやめることは決して「逃げ」ではありません。
むしろ、受験と本気で向き合うために「戦いの覚悟を決めた」と言っても良いでしょう。

本来なら、「勇敢だ」と称されても良いと思っています。

本気で勉強をしたい人は、後ろめたい思いなんかせずに、前向きに辞めて良いと思います。
もしくは先生に相談して、週1や週2ペースで参加するような形でやらせてもらうこともできるかもしれません。

もし、受験に本気になろうとしているけど、部活を辞めて良いのか迷っている人がいたら、私はその子の背中を押してやりたいです。

「よく決断したな。思いっきり勉強に打ち込め!やるからには徹底的に頑張れよ!」

そう言ってあげたいです。

大人は子供の決断を曲げてはいけません。

取り返しのつかない間違いをしている時以外は、好きなようにやらせるのが一番です。

いろんな選択を自分でして、たくさん失敗をして、その中でたまに成功して、信念を持って力強く現代社会を生き抜く子供を育てたいものです。

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