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【教員】定額働かせ放題から身を守るために#1

教師の働き方改革が叫ばれています。

多忙でしんどいと言うイメージがびっしりついてしまった教育業界。
その中で待遇を改善するための会議が中教審(中央教育審議会)と言う教育の機関で行われました。

教師たちを苦しめているのは、業務の膨大さももちろんありますが、教員の残業代についての法律もまた、教員を苦しめる大きな要因となっているのです。

その法律の名は給特法。

給特法とは、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」のことで、日本における公立学校の教育職員の給与や労働条件を定めた法律です。
教育職員には、原則的に時間外勤務手当や休日勤務を支給しない代わりに、給料の月額の4%に相当する額を「教職調整額」として支給することが定められています。

これがとても問題になっているのです。

なぜなら、教員の残業時間は非常に多く、過労死ラインを超えている人もいる中で、

月給30万円の人は、月に1,2000円の残業手当しかもらえないからです。

30時間以上の残業は当たり前で、多くの人が40〜50時間の残業を行なっています。
人によっては100時間を超えている人もいます。

そこで今回は、少しでも残業時間を減らすために、私が実践している早く帰るための方法をいくつか紹介します。

皆さんのお役に立てれば幸いです。


1. 自分は労働者であることを再認識する

まずは、思考から変えていく必要があります。終身雇用の弊害か、はたまた教師という仕事に根付いた自己犠牲の雰囲気か分かりませんが、今の教員は自分の時間を捧げすぎな気がしてなりません。

そもそも公立にしろ私立にしろ、教員は一労働者です。
労働者は労働契約(規約)を結び、仕事に従事しているわけですから、はっきりいってしまえば定時をすぎたら帰っても文句を言われる筋合いはありません。

ましてや残業代を出せないような状況なので、余計に定時で帰るべきです。

ここで多くの人が「子供のために。。」と情で残業を選びますが、それの積み重ねで今の最悪な状況が生み出されていると感じます。

定時まで全力でやり切る。
時間になったら帰る。
定時後までやらなくてはならないクオリティに達する必要はそもそもない。

本気で現状を変えたければ、このように考えてください。

これを徹底する覚悟を決めなければ、早く帰ることはできません。

2. 勤務時間中はとにかく集中

先ほど、「定時まで全力でやり切る」と書きましたが、勤務時間はしっかりと集中して働くべきだと感じています。

先生たちの中には、雑談や本来の仕事に直接関係ないこと、定時後にやるべきことを勤務時間内にやっている人をよく見かけます。

例えば
・10分以上のおしゃべり、雑談
・タバコ休憩
・長めのコーヒーブレイク
・調べたらわかることを近くの人に聞いて時間を奪う
・生徒や、生徒の試験の答案についてやたら語る

これは本当に良くないことだと思います。
まずはしっかり帰るために、勤務中に全力で励む努力をしましょう。

上記の特に下2つは、ついつい先生方はやりがちなことだと思います。
個人的には、「授業見学に行く」も極力やらない方が良いと思います。

仕事が終わっていないのに勤務時間中に「自己研鑽」に励んでいる状態です。

仕事の目処が立っているなら良いですが、無計画にやることはお勧めできません。

やるべき仕事に集中しましょう。
全ては「早く帰るため」です。

3. 書類等は7割の出来で提出

書類を7割の出来で出してしまうことも、大切なポイントです。
人間はついつい良い格好をしようとして、10割の出来を目指してしまいますが、それはよくありません。

なぜなら、7割から10割にするまでにかかる時間がものすごく長く、我々の時間を大量に奪うからです。

テストの点も70点はあっさり取れてもそれを100点にしようとすると相当勉強しなければなりません。

それと同じです。

そして、案外事務書類なんかは最低限の出来であれば文句を言われることはほとんどありません。

他にも授業プリントのレイアウトにこだわりすぎる人がいますが、大事なのはレイアウトよりも内容や構成です。

大切なところに目を向け、7割の出来で割り切ることで、時間の余裕は生まれていくでしょう。


それでは明日は後半戦です!
皆さん、早く帰りましょう!

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