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嫌なことから逃げ続けた結果

はやてに吹かれた木の葉のように、からだを斜めにして逃げ出しました。
宮沢賢治 / 鹿踊りのはじまり

まさにこの文章が表したように、私は一目散に逃げ出した。

学校、仕事、いじわるな人…

いろんなところ、人から逃げ出したのである。

よく、人はこういう。
「どうしても嫌なら、逃げてもいい。」
ホッとする言葉だ。しかし、もう一人の自分が言った。
「ねぇ、その後はどうなるの?道が途切れていて、谷底へまっしぐら…なんてことないよね。」
そうしているうちに、目の前が真っ暗になって、力が入らなくなり、身動きが取れなくなってしまうのだ。

私は嫌なことから逃げ続けた。結論から言えば、なにも問題はなかった。むしろ今、とても楽しい。

学校から逃げた。

私は中学校に3ヶ月しか通っていない。原因はストレス過多による自律神経系疾患だ。詳細はぜひ他の記事を覗いてほしい。1年生の頃はゲームに動画三昧。いわゆるひきこもりである。良かったことと言えば、外に出ないので肌が異常なほど白く、美しく保たれたくらいであろうか。

2年生になると少しずつ勉強や読書を始めるもまるで頭に入らず。もどかしい時期を過ごした。この頃に、LineQというサイトで文章を書いて、初めて自分でお金を稼いだ。フリースクールにも通った。外に出る習慣がついたことで、これが大きな転機となった。

3年生の頃は、フリースクールを休んで勉強三昧。すべて独学で中学生の平均レベルまで学力が回復。(中1当時は偏差値60ほど) しかしそれでは及ばず、唯一志望した内申点なしの私立進学校高には不合格。不合格だったときに通うと約束していた公立の定時制高校には余裕で合格した。

受験戦争から逃げた

さらに、高校を4年で卒業してからは医学部を諦め(コロナ禍で最前線で戦う医師たちを見て、自分には体力的に不可能と判断。)慶應義塾大学通信課程法学部に進学。小学生の頃から、大学で学ぶのが夢だった私は学校や受験から逃げても大学生になれたのであった。

労働から逃げた。

高2のときにコンビニバイトを始めた。学費(模試の費用、参考初代など)くらいは自分で払いたかったからだ。

しかし、待っていたのは
「女性店員にだけ横暴な態度を取る神様」
「お金を投げる神様」

ああ、ありがたや。
さらに、マルチタスクが苦手なことも災いした。コンビニ店員は、マルチタスクの鬼だからだ。「自分は労働に向いていない社会不適合者だな」ということに気づいた頃に、それなりの額の返済不要の奨学金が貰える企業の奨学生に採用され、逃げるようにバイトをやめたのだ。以降、大学に入るまではバイトせず。 

大学に入学してから、試練が訪れた。バイトをしなければならなくなったのだ。学費は前述の奨学金で賄えるので、主に交際費や食費のためなどである。
「こんな社会不適合者でもできる仕事はないか。」
「体も心も弱い私にできる仕事はないか。」
「せめて、頭を使うのにはまだ自信があるぞ。」
とにかく頭をフル回転させて、楽な仕事を探した。その結果、今年に入ってハマった麻雀をする仕事、雀荘のスタッフになった。

結果は大正解。仕事はとてもシンプル、主に麻雀を打つことである。控えめに言って天職であった。

人から逃げた。

シンプルに悪口を言われたので逃げた。
結果は、他の友達がいるので特になにも支障はなかった。悪口を言う人の友達とも距離が取れたので、むしろ私の周りの環境がクリーンになった。
大人気メニューのカレーや唐揚げにさえ嫌いという人がいるので、多少のアンチは気にしません。

https://twitter.com/penpen_peekaboo/status/1392476740803461122?s=19

逃げてもなんとかするために重要なこと

それはずばり、「得意なことがあること」「コミュニケーション能力、優れた人格があること」だ。
私の場合、好きなことにはとことん取り組めることがいい方向に働いた。勉強、麻雀など、好きなことにはとことん取り組み、できるだけ弱い身体を使わずに済むように頭を使った。

それに、手を貸してほしいときは遠慮なく周りに助けを求めるようにした。相手が気持ちよく手を差し伸べることができるような頼み方をするには、コミュニケーション能力が問われる。

今時、特殊な仕事でない限り、オール5である必要はない。なにか1つ5があれば、チームさえ組めればたいていできる人がいるので得意な人に任せればよいからだ。
ここでコミュニケーション能力が必要になる。
「この人と組みたい!」
「この人といると居心地がいい。」

そう思ってもらえれば、自然と人はよって来る。
全ては普段の行い、心がけから始めてみよう。


まとめ 全力で逃げて

嫌なことをし続けて、心が壊れるくらいなら、そこからすぐに逃げてください。一度壊れた心は、二度と元に戻りません。私がそうです。

どうするかは逃げてから考えましょう。
身動きがとれるうちに、勇気を出してください。

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