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雑文格納庫

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自分で書き散らしたあれやこれやのまとめです。ごった煮です。
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記事一覧

宙ぶらりんの含羞――或いは自己診断という羞恥心との戦いについて

 自動車免許をお持ちの方ならば、運転適性検査を受けたことがおありだろう。免許がなくても、…

港屋 港
6か月前

不信心者と戒名

 昨年、母方の大叔父が亡くなった。  私から見るとだいぶ遠縁になる方なので、ご時世もあっ…

港屋 港
7か月前

蔵書印で遊ぼう

 築ウン十年の安借間をねぐらとする筆者なのだが、近頃蔵書の増加が著しく、人間の生息域を侵…

港屋 港
9か月前
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しるこサンドともう会えないひと

 ある日のお茶の時間のことである。私は時折、お師匠様(仮称。私の専門分野の先達)の勤める…

港屋 港
10か月前
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AI君と記事を書いてみよう

 最近、noteにβ版としてAIアシスタント機能が搭載された。ChatGPTといい、SFが夢見た人工知…

港屋 港
10か月前
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お師匠様と俺

 私にはお師匠様がいる。  面と向かって「お師匠様」と呼んだら、「弟子をとった覚えはない…

港屋 港
1年前
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落語とメタ的表現に関する覚書

 今日、落語を見てきた。東京は半蔵門、国立劇場にて開催された、桂文珍師匠の独演会である。  誘ってくれたのは私の母の友人であり、私の幼少からの文通相手でもあるひとだ。彼女には、この間も春風亭一之輔・三遊亭遊雀両師匠の二人会にも誘ってもらった。次は文楽など見に行こうかと言っている。  独演会を堪能し、劇場にした我々は、半蔵門のタイ料理屋で、異国の味に目を白黒させながら舌鼓を打った。すべて初体験の味だったが、鶏肉ばかりのメニューが好みに合ったので、私はいっぺんにタイ料理が好きに

大寒波襲来のおりに壊れし拙宅のエアーコンディショナー

 この冬一番の寒波が来るとの予報に、列島全体が急ぎ装備を整えた夜、私はひとり安借間の寝床…

港屋 港
1年前

鶏むね出汁茶漬けの作り方

 模範的貧乏人である私は、少しでも食費を押さえるべく、日々自炊に精を出している。我ながら…

港屋 港
1年前
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持病の肋間神経痛

 幸運なことに私は、類まれなる頑健な肉体を持ってこの世に生を受けた。持久力と馬力に優れ、…

港屋 港
1年前
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週一投稿だって頑張ってるんだよ!!!――副題:とある遅筆な物書きの嘆き

 自分で言うのも何だが、私は多忙な人間である。  やることが多すぎて時間が足りないので、…

港屋 港
1年前
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高架下で拾われた

「赤ちゃんはどこから来るの」 「お前の場合は、隣町の高架下で拾った」  これは、我が父に…

港屋 港
1年前
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伊豆旅行記その2 細切れ観光編

 この記事を書いている時点では、筆者は塒のおんぼろ借間に帰ってきている。その1でも書いた…

港屋 港
1年前
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自己紹介・改

 以前自己紹介の記事を書いたのだが、何から何まで中途半端だったので、取り下げてしまった。今更の感は否めないが、改めて、港屋港という人間について、こっそりと書き記しておこうと思う。  私は関東圏に住む、何の変哲もない日本人である。  ……正直に言って、それ以外に特記すべきことはない。極めて凡庸な、いち現生人類である。  強いて特徴を挙げるならば、活字中毒者であり、小説をライフワークにしている。いつかは自分で書いた本が、本屋さんに並ぶといいな、などと夢見ているが、いまのところ