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2023年4月後半
4月はあっという間に過ぎた。
なんてことはなくて、途中悶々としていたのに、終わってみると「あっという間」と言ってしまう。ふふ、そんなもんだ。
新緑の勢いがあって、清々しくて、内面で悶々としていたことがかなり遠いところへ押しやられている。それは消えたのでも克服されたのでもなくて、またひょこっと現れるのだけれど、それはそれでいい。
緑の息吹を感じて、胸いっぱい空気を吸って、手足を伸び伸びさせよう。
20230416 Sun.
読書会の友人たちと気楽なお喋りしまくった一日。
朝『分解の哲学』藤原辰史
夜『暇と退屈の倫理学』國分功一郎
昼間は悶々としていた。先月後半も2,3日悶々とすることが続き、自分なりの処し方を見つけたはずだけれど、今日また。どう対処したらいいのだろう。
・悶々とすることを悪いとか(良いとか)、善悪を決めない。
・悶々としている、と気づいていればいい。淡々と。
・飾らない自分が何をしたいか、どうありたいかを感じとる。
私の場合は、生理現象・食をまず満たしたくなる。その後、何か行動したくなる。
・気になっていたことをやったり: 片付けとか、買い物とか、
・単に身体を動かしたいという欲求なら: 散歩とか、2,3日のうちにハイキングを実行するとか
・知的活動ならデスクに座ったりカフェで: PC開いたり、本を開いたり、考えを書き出したり
・刺激が欲しいなら: 映画、読書、Youtube、
・・・と、この辺りで止まっている。
全般的に単発・時間凌ぎ。
もう少し時間を要したり、単発ではない継続的な取り組み、そこに繋がらない。そういう覚悟とか決断とかに至らない。
・なにか実技的なことを習う、実践を重ねるようトレーニングする、
・単にやっていて楽しいことを沢山やる
う~ん、こんなことは、自分が毎回巡らしている考えなんだ。
人生螺旋のようだ。螺旋階段までいかなくても、同じ平面にいるのではなく、1ミリくらい変化しているといいのだがにゃー。
■
週後半の天気がわかってきて、雨から晴れに変ったらしい。
熊野で延泊する1.5日の計画を立てて友人とやりとりした。
3つ大きな神社があるがコンプリートは難しい。
船に乗ろうとしていたら、前半参加するプランに船が加わっていた。
20230417 Mon.
朝読書会。
『「わかりあえない」を越えて』を読み終えて、何か実践やエクササイズをやってみようということになっていた。
NVCの実践として感情を扱う。
一人はNVCを実践的な研鑽を重ねているようだ。
今日は3人いて、お一人の「ミツバチが窓の外に集まってきていて、すごくネガティブな気持ちになる」という話を、感情を扱いながら聞いた。とはいっても、私はどんな言葉を投げかけていいかわからず、ほとんど聞いていだのだけれど。
どんな状況なのか話をきいて(観察)、そこでどのような気持ちがあるのかをNVCで使っている感情ワードから選んで問いかけ、フィットするものを見つけていく(感情)。その感情はいくつかあり、それを味わいながら、その先にどんな願いがあるかを気付く(ニーズ)。そして自分がどうしたいか、周囲に何をしてもらいたいかを言葉にしてみる(リクエスト)。
この体験で、ふだん自分がやっていることは、感情そのものを見るプロセスをもっと端折って短い時間に感情を確認しているので、ここまで十分に味わっていないなと気づいた。短時間の感情確認だと、いくつか相反する感情があっても、多様な感情があっても、それらは無視して、代表的な感情にまとめてしまっている。
多様な感情があることに気づくと、混乱するかと思えばそうでもなく、その出来事に対して、距離を置けるというか、自分のなかに余裕ができるような感覚になる。そこが不思議だ。
感情を味わっていると、それに支配されるのではないかという不安があるけれど、浸るのではなく、自分の感情を観察してどんな種類があるかを見ていくと、心にスペースが出来る、そんな感じがした。
この体験や解釈が正しいかどうかわからないけれど、何となくそういうもんだと思うことにした。NVCをがっつりやるのは、ちょっと難しそうな気がするけれど、自分のなかで使ってみようかな。少なくとも、この方法を提唱したマーシャル・ローゼンバーグ氏は凄い人だ。NYの地域のもめごとから、南アフリカの民族和解まで、なかなか解決が難しそうな問題を話し合いを通じてお互いの理解を引き出し解決したのだから。
NoteにはNVC関連記事が沢山ある。検索されたものから、こちらへ紹介させていただきます。
■
キャリコン技能士申込ダン
これまでの数回と異なり、一から受けるという選択。
ここに小さく記載し、友人には知らせず、取り組んでみようと思う。
人事の仕事を長年やってきて、相談活動は適任と思われていて、自分も適性があると思うのに、この資格が取れないことが、単に気に食わないからだ。目の上のたんこぶ。取ってやる。
■ニュースより
自衛隊ヘリ墜落に伴う捜索が続く。墜落から11日目。
隊員の捜索。「隊員の救助に当たっているが、死亡していることが確認された」という表現。なぜか違和感を感じる。「隊員の収容に当たったが、死亡が確認された」ということなら無理なく理解できる。
生きていてほしいという気持ちを汲んだ表現なのだろうか。生死を直接確認していないというプロセス段階だということに忠実に従った表現なのだろうか。
長野 青木島遊園地
遊園地を囲って、遊具撤去して移設、樹木伐採。
全国で気にしていた人が多いニュースだったが、地権者から借りられなかった、という理由で撤去に至ったそうだ。長野市公園緑地課。
行政がやることを批判したいわけでない。ただ民意に沿わないように思えて、それは何故なのかを知りたい。この一件に限らず、最近行政のやり方に疑問を感じることが多い。
同じようなことが身近であったとき、何を私は見落としているのか、何を意見表明して伝えたらいいのか、そういうことを理解したい。
『オペラ座の怪人』が終演したそうだ。
フィンランドで開始し、ドイツで終了。
結局見ていない。ただミュージカル好きとしては感慨深い。
20230418 Tue.
今週末の旅行荷物の準備を始める。いつもより早い。
スケジュールは、現地で延泊するプランを詰めて、レンタカーなど一旦手配したものをキャンセル。バスで周る大まかなスケジュールを作れた。バスの本数が少ない土地なので、計画的に動かないと出られなくなってしまう。
さて事務手配は一段落。
あとは荷物。そして当日ちゃんと指定の新幹線に乗ればなんとかなる。
実家へ。
20230419 Wed.
実家で草取り
かなり育ってきているので、ハナニラよりも草取りを中心に。
昨年のGWくらいと同じくらいの茂り方。2週間早いということか。
虫になったら、高い木が生える林のような状態に見えるだろう。平原であってほしいのに。
![](https://assets.st-note.com/img/1683059878533-gR1OS2wWfc.jpg?width=1200)
芝生部分は手で引き抜く。土の部分は雑草掻き用の鍬みたいな道具で掻きとる。地味に時間がかかる。
20230420 Thu.
期日前投票。
投票したい人がいないなぁと思いつつ、白紙投票(棄権)するか、妥協して誰かに入れるか。迷いながら会場へ入った。
投票場で本人確認するときに「すでに投票していただいています」と言われている年配の女性がいらした。「あらそうだったかしら、ちょっとわからなくなってしまって」と。投票用紙が無ければ、投票したことになるだろうが、それを紛失したと思って会場へいらしたのかな。投票せねば、というお気持ちが、いまの低投票率からしたら素晴らしい。
投票会場となっているビル1階に、お爺さん・お婆さんが運営している軽食コーナーがあった。家へ帰ってすぐスケジュールがあるので、そこでホットサンドを頼むことにした。
しかし昼時のピークなのか、私より前に注文されているらしきパスタを作るので時間がかかっている。2,3人分を一人分づつ作っているみたい。まだホットサンドを作り始めていないなら、出ようかどうするか迷いつつ、なんとかなるだろうと座っていた。結果、ギリギリ何とかなる時間には出てきて、それなりに美味しくてお腹が満ちた。まぁそんなもんなのだ。大方のことは、勝手にイライラするだけで、実際は大丈夫なのだ。
■
YeLLセッション、2回目。
今日も、その場は順調に会話が弾む。
だけど、ついこちらが話す量が多くなってしまうことは本来望ましくない。クライアントさんは、若干受け身で、何をしたら目的達成できるかについて待ち姿勢なのだ。尋ねたことは、素直に話してくださるが、この場を活用しようというモチベーションのようなものが感じられない。真面目なのだけれど。
終了後のレポートコメントを書く。
次回は具体的な出来事を何でもいいので、取り上げてみましょう。
先方から案の定「このやり方でやっていって目的に役立つならOKです」的なコメント。うーん、この匙加減が難しいなぁ。何が課題なのか、とか、何を自分は取り組みたいか、などが明確になっていないのかもしれないなぁ。
■
國分功一郎×斎藤幸平 対談
NHK青山文化センターにて対談。
テーマ 「哲学は危機の時代にどう立ち向かうか」
新刊著書『目的への抵抗』発行のタイミングに開催。
“自由は目的に抵抗する。そこにこそ人間の自由がある。にもかかわらず我々は「目的」に縛られ、大切なものを見失いつつあるのではないか――。”
発売から1日。
著書を読んだ斎藤幸平が國分功一郎に質問する形で、話が進み、コロナ自粛が始まった世界のなかで、哲学者アガンベンが述べたこと、アーレントの立ち位置、などについて論が展開された。
アーレントとはハンナ・アーレントのこと。以前公開された映画のなかで、ナチスドイツのやりざまを「凡庸なる悪」ということばで表し、凡人ゲッペルスが真面目に職務を果たす中で、人間性のかけらもない虐殺を行うに至った構造を示した人。
でもアガンベンは? よく知らないので、本の斜め読みとその場の話だけでおぼろげに輪郭を捉えることにした。
ここでの「目的」は、パーパスpurposeではなくエンドendだという。
endって終わりという意味だと思っていたが、他にもあった。
終了 ・ 結末 ・ 末端 ・ 廃止 ・ 最期 ・ 目的・目標 ・ 結末
なにか目的を持った時に、あるいは持たされた時に生じる何か。
それなしに、自ら動くときの自由度。
書籍のなかで、目的という言葉が、制約にも近い意味合いで使われているようにも感じる。
世の中の大きなシステムのなかで、自由なようでいて、方向づけられている感覚とつながるのかもしれない。
『退屈と暇の倫理学』の続編のような位置づけだそうだ。まだすべて読んでいないが、問題提起して、途中まで進めたところで書籍は終わっているらしい。考えさせることを狙った本なのかもしれない。
対談のなかで、
「再開発」とはいったい何なのだ?という國分さんの言葉から、ひとしきり神宮外苑の再開発にも話が及んで、二人で"激おこ"していた。
会場からの質問をいくつか受けて、最後に20代前半の女性が、わりと素朴な質問をした。それを斎藤幸平が丁寧に拾い、それまでの議論と紐づけたら、國分功一郎が「ああ、なるほど、そうかもしれない、僕は人よりもモノとして捉えていたかもしれない」とその場で思考整理が進んでいた。
・・・と書いても、起きていたことを言い表せている感じがしない。その場で聴いていて、いったい何が起きているのか明瞭に捉えられなかった。しかし、素朴な質問を受けて、それを受け取って自分の思考を進めた、ということはわかった。
言いつくろったり、自分を正当化したり、カッコつけることなく、正直に考えを進めることをみんなの前でオープンに行うことに感動した。
□
その場にいた者としては、國分功一郎さんと斎藤幸平さんとのふるまいの対比が面白かった。
会場に入ったり、壇上に上がるたびに一礼する國分さん、
すすっと入って、ぼさっと立つ斎藤さん。
背広の国分さん、Gジャンの斎藤さん。
顔一つ分くらい背が高い斎藤さん。
お互いの関係性も見ていて面白かった。10歳くらい離れているが、もともとTwitterから友達になった二人。「斎藤君」「國分さん」と呼び合い、たまに「幸平君」と。弟分なのか。
斎藤幸平の目線で、國分功一郎の論考へ突っ込む図も面白かった。その議論から、國分功一郎の立ち位置の特徴が浮き上がってくる。「いやー、僕は、人のことはモノ寄りに捉えているんだな」「俺はそこは考えていないんだ」など。
二人は本題に入るところで、用意された椅子を脇へ置いて、立ち上がって話をし始めた。その姿に会場参加者は感激した。そのほうが本気になって熱が入るらしい。
対談後、サインや個別質問に並ぶ人多数。
会場外へ出てきた参加者に、私は神宮外苑再開発見直しを求めるチラシをお配りした。NHKの職員らしき人が通りがかったけれど黙認してくれた。
実はこの対談には、木曜日行っている読書会メンバー全員が参加していた。3人がリアル、もう1人がオンライン。そして明日からの熊野に全員が参加する。同じ話題で盛り上がるなぁ。
20230421 Fri.
今日から熊野で4日間。
3日間は、友人Yさんが企画したリトリート、残り1.5日を友人Oさんと2人で回る予定。
以前から熊野へ行きたくて、それも、ありきたりでなく地元の人が知っているような場所をまわりたいと思っていた。昨年、Yさんがリトリートを企画するというので、いいチャンスだと思って参加させてもらった。今年はOさんを誘い、新幹線のなかで落ち合った。
6:30-7:30 オンライン読書会@品川駅
発言しようとしたら駅アナウンスが煩くてミュートにw
DAY1
8:07 新幹線乗車
9:40 名古屋着
10:10 特急南紀で出発
13:20 新宮駅(和歌山県新宮市)着
14:00 参加者集合 バス出発
山へ入る
17:30 宿着
18:00 温泉
19:00 夕飯(カレー)
先達のお話
22:00 部屋に分かれて就寝
山へ入る。
金光神社、土地の功労者が祀られている。お山の入口でご挨拶ということになる。が、もしかしたらニシキトベを表立って祀ることがはばかられて何らかの神社を建てる目的が、先にあったのかもしれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1683062742833-ESHKmhpbtK.jpg?width=1200)
おながみの森
ニシキトベが暮らしていた場所、集まって祈祷していた場所、なんだか心地よい。木漏れ日と、広場のような場所、さらに進むと野草の花畑。
ニシキトベは熊野の女性リーダーだった人のことで、もしかしたら役割名かもしれない。神武天皇が海から上陸し土地の人と戦い、ニシキトベは抹殺されたという。『もののけ姫』にタタラという鉄を扱う部族の女酋長が出てきたが、その人の位置づけと近い。
ニシキトベは優れたリーダーだったが、異文化が入ってきた後、その存在さえ脇へ脇へ追いやられ、記憶としても封印されてきたらしい。
後で聞いたら、以前の「おながみの森」は薄気味悪い場所で、アイヌの人が来てお祈りを上げたり、いろいろ供養をして場所の気が変わってきたのだという。
ふーん、そういうことが実際にあるんだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1683073926056-9GvzaR6CkQ.png?width=1200)
最近、今年になってからFacebookで投稿を読みだしたマシューさんという人が籠って陶芸制作した小屋があった。
海沿いの熊野古道へ通じる道へ。
なぜかJR線路を歩いて越える、おおらか~、立ち入り禁止と書いてあるが、古道の表示があり、柵を一か所開けられるように扉がついてる。
![](https://assets.st-note.com/img/1683062842257-aMCxU9tC3q.jpg?width=1200)
海へ。丸い石に見入ってしまう。紀伊半島の海岸には比較的大きくてつるっと丸い石が沢山ある。石と同じ色していた変わった形のものを拾ったら、ハンガーだった。肩のところが丸みを帯びているやつ。それを拾うと、他にもゴミが目について、つい拾った。他の人も同じようにしていたらしく、いつの間にか皆でゴミを拾い始めた。さすが、主催者Yさんが大きなビニール袋を持っていて、そこに全員が拾ったゴミを入れていく。いつのまにかビーチクリーン。
![](https://assets.st-note.com/img/1683473445917-ylNCRWam7j.jpg?width=1200)
かたわらでごみ拾い
海岸から宿までバスで移動。湯ノ口温泉に到着。
3人づつ部屋割りされていて、荷物を入れてお風呂へ行く。
夕飯はナチュラルな素材で作られたベジタブルカレー。わぁ6種類もあるなんて嬉しい。美味しい。どんな種類があるか覚えきれない。
![](https://assets.st-note.com/img/1683074220583-gntMhnYMAJ.jpg?width=1200)
先達のお話を伺い、それぞれの部屋に分かれて就寝、よく眠れた。
20230422 Sat.
DAY2
7:00 朝ごはん
8:30 バス出発
9:45 補陀洛山寺
13:30 陰陽の滝
妙法山阿弥陀寺
16:00 那智山、滝
17:50 丸山千枚田
18:30 宿着、温泉
19:30 夕飯
20:30 魂振り
補陀洛山寺 (那智大社近く)
![](https://assets.st-note.com/img/1683090539682-RzDP2yi4QL.jpg?width=1200)
ニシキトベのお墓があるということで訪問したのだが、トピックスが沢山あるお寺だった。
キーワードだけでも「渡海浄土」「曼荼羅絵解き」「国宝 千手観音像」。お寺にゆかりのある話を30分以上時間をかけて、説明してくださった。熊野の歴史(仏教との関わり、京都や奈良から公家がお参りに来る、観光地としての熊野)が詰まっているような場所だ。そしてそのなかにニシキトベの話は出てこなかった。
お寺の由来を説明してくれたとき「こちらの本尊は国宝で、年3回だけ拝むことができます」とピッタリ閉めた扉の脇で説明。一通り説明が終わると「ではこれから御開帳しますので、皆さんお一人づつ願い事をお参りください」「え、えーー?」声こそ上げないが「いいのぉ?」と心の中でリフレインする。急にいわれて何をお願いしよう・・・?
本当に扉をあけて、前に立ってお参りさせてくれた。左前に座っているひとから順番に、15人ぐらいいるうちの5番目位だった。そんなに長居しては、と遠慮する気持ちがあり、あっさりお祈りしたが、後の方の人はずいぶん長く前に立ち、ゆっくりお祈りして、じっくり仏像を見ている人もいた。それほど急ぐ必要なかったのかな?
肝心の千手観音は、一本彫ということだが相当大きな木。お顔は、なんとも表現できないなぁ、笑顔でも怖い顔でもない、
自分の席からは、蓮の花の飾りなどが手前にあって良く見えないので、見えやすい場所に正座して眺めさせてもらった。一本彫りで、濃いめの茶色、つややか。千手の手には何を持っているのだろうか、そこまで視力が足りずぼやっとしている。
その後、曼荼羅絵解きの説明をきく。
当時は比丘尼(女性)が説明することが多く、今でいうツアコンのように旅のPRをしていたようだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1683090564932-knewNglrOB.jpg?width=1200)
クジャクのハネをつかった指し棒は絵を傷めないから使っているそうだ
外に出て、ニシキトベのお墓とされる祠にお参りした。
ニシキトベは歴史から消え去るような扱いを受けているが、地元の人達がこうして祀って大事にしてきたということで、救われるのではないかと思う。
真偽のほどは定かでなくとも、そういうことがあっただろうと思いを馳せることに、何か慈愛のようなものを感じる。それがある土地と、ない土地では、風土が変わるように思う。
陰陽の滝
舗装道から民家の軒先を通って滝へ通じる山道へ入る。
大きな岩、岩を抱くような根っこ。銀竜草、タマゴタケ、苔・・・整備されているけれど、普通の道ではない。山道。
![](https://assets.st-note.com/img/1683088583600-58FmKsOeg3.jpg?width=1200)
歩いて20分くらいときいていたが、実際どのくらい歩いただろう。少しきついと感じる登りがあったけれど、概ね歩きやすい。
それほどの困難もなく滝へ到着。これは案内してもらわなければ来られなかったところだな。
![](https://assets.st-note.com/img/1683088675011-RQb7NWtiyx.jpg?width=1200)
まず全員で祈りを捧げる。先達の法螺貝の音が響く。
泳いで滝に近づいてお祈り。
奥の滝にも光が届く。
戻って岩場でお弁当タイム。
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だんだん日なたが移っていき、さっきの日向がいま日陰。先達は一番日なたが続くいい場所に陣取っている! さすが、野生、わかってらっしゃる。
妙法山阿弥陀寺
成仏した仏さまのためのお寺。
なんかここいいなぁとフラフラ歩いていたら、本堂でお祈りするという。滑り込みギリギリ遅刻した。
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弘法大師堂でのお祈り。そして法螺貝が山に響いてとてもよかった。
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鳥が鳴いている。5拍鳴いて6拍目が休み、みたいなリズムで。
それに気づいて、一人が踊りだし、近くにいた私ともう一人、3人で踊った。5拍目でストップしてポーズを決める。
鳥は鳴き止まない。踊りも止まらない。
この瞬間は忘れられないなぁ。
那智の滝
大きい!
ここでも祈りを捧げる。
先達の法螺貝。一般の参拝客は驚くかもしれないが、聴けて良かったと思ってくれるといいな。
![](https://assets.st-note.com/img/1683088953752-Jy1NQv2afb.jpg?width=1200)
丸山の千枚田
いまか、いまかと言いながら、バスに揺られて山沿いの道を進み、やっと見えた千枚田。石積みの段。
夕日が水を張った田んぼを照らす。
カメラマンが何人か三脚にセットしてタイミングを構えていた。
うまく写真にとることが難しい。
「なんまいだ~(何枚だ)、千枚田~」というしょうもないダジャレが頭のなかでリフレインする。
![](https://assets.st-note.com/img/1683088987614-MUQPSOEwG4.jpg?width=1200)
温泉。今日もよく歩いた!
夕飯(花畑弁当)もまた美味しい。すべて手作り。健康的!
![](https://assets.st-note.com/img/1683090639776-xsVMfODDLz.jpg?width=1200)
今日のバス移動のとき席が近くだったので、先達に明治神宮外苑の件を話してみた。
必ずしも世の中に理解されているわけでなく、いまのところ道筋が見えない。それでも坂本龍一さんの手紙が出たことで多くの人に知られるようになった。とはいえ、いくつもの大企業や政治家が絡む話で見直しはなかなか難しそうだ。どう思いますか?と。
まとめれば次の2点を話してくださった。
・止めずに続ける
・庶民の声を知らせる
先達のおひざ元、羽黒山でも3年ほど前に風力発電の装置を山に設置する話が持ち上がり、全国的な署名活動が立ち上がったり、羽黒山周辺で見直し活動が沸き起こった。結果、行政も事業者も市民も相互理解することができて、設置する話は白紙に戻った。
その経験もあり、なんとかできる、あるいは出来なくても声を上げる必要がある、と考えていらっしゃるのかもしれない。
20230423 Sun.
DAY3+DAY3.5
6:00 ヨガ
8:00 バス出発 瀞峡へ かわせみ川船
8:50 瀞峡 かわせみ川船で中州へ、朝昼兼用のお弁当
11:00 バスで新宮駅へ
12:15 駅でみんなとお別れのハグタイム。
ホテルに荷物を預ける
12:50 車で神社へ送ってもらう
13:00 神倉神社
14:15 カフェくまの書房
15:40 高野坂(海沿いの熊野古道)
16:30 オジサンに駅まで車で送ってもらう
ホテルチェックイン
17:30 夕飯へ
19:30 ホテルへ
瀞峡
関東には長瀞という場所がある。川が流れているようで、漂っているような穏やかさ。どちらに向かって流れているのか、一瞬わからなくなる。そんなふうに水が静か、ということを漢字にして瀞、それがなまって瀞峡となったとか。
![](https://assets.st-note.com/img/1683091002332-u7KDDhjS27.jpg?width=1200)
ここの中州で朝昼兼用のブランチ弁当。
もう皆ただただ楽しそう。
ボートで戻り、いつものバスに乗車して解散する新宮駅へ向かう。
1時間ほどバスに揺られていると、一人が「虹が出ている!」と教えてくれた。見てみるとハロと彩雲。太陽の周りに虹の輪ができていた。周囲の雲が虹色に映っているときもあった。
![](https://assets.st-note.com/img/1683063584947-yauIPDu0bk.jpg?width=1200)
なんだか、この3日間とこの仲間が祝福されたような気持ちになった。
12:30 新宮駅で、みんなでハグの嵐。
先達が最初に私にハグをしてきた。びっくり。
きっと何かを感じ取って、ハグしてくれたんだろうなぁ。
駅改札で、主催者が、他のグループと一緒にたまたま居合わせたキノコ博士を、友人に紹介していた。ヒカリゴケを発見した方なのだそうだ。友人はキノコ大好きで、感動して写真を撮り、連絡先を交換していた。すごく嬉しそう!
名古屋行きメンバーが改札へ入っていく。改札外でわぁわぁ別れを惜しんでいると、他のお客様の入場を妨げないように、とアナウンスされてしまった私たち。楽しすぎた。
居残る自分達2人で新宮市内の世界遺産をまわろうとしていたところ、午後だけ居残る別な2人を地元の参加者が神倉神社まで車で連れて行くことになったので、便乗させてもらうことになった。
元々レンタカーで周ろうとしていた位、周りたい箇所すべて行くには、結構歩く時間が長く、漠然とどうしようと思っていたので感謝感謝。らくらく連れて行ってもらった。
神倉神社は、古い石段を沢山登った(数えていない)高いところにあるゴトビキ石という巨石をご神体として祀っている。昨日までの疲れもあるが、トレーニングされているともいえ、頑張って登る。
ご神体の近くで他の観光客の写真をとっているオジサン、いやお爺さんかな、唐笠をかぶって何やら会話している。私たちの写真も撮ってくれて、どっからきたかと聞かれ、東京というと、三鷹で息子がやっている喫茶店を紹介され・・・なぜか一緒に階段を下り、珍しい植物を教えて貰い・・・社務所まで下ると曼荼羅絵解きの説明(二日目に行った補陀洛山寺で聞いたものの変形版)が始まるところで、一緒に聞かせてもらい・・・。
オジサン指定のお店カフェへ行くことになった(休みたかった)。
![](https://assets.st-note.com/img/1683091521513-7FXfaMzymD.jpg?width=1200)
以前は書房だった
お店へ先に自転車で行っていたオジサンは私たち4人の席を確保していてくれた。なんなん?
「ホントに来た」と白いワンピースの女性が店の前からまだ遠くにいる私たちを見ていて、その人はカフェのお客さんで、地元の人で、実は今日はオジサンにナンパされて来たらしい。
このオジサンは、地元の認定ガイドさんだが、それ以上に個人の熱い思いもあり、こうやって人を誘ってお話しているらしい。
特別ツアー
ひとしきり話した後、「待っていて、車取ってくる」と言い残して、私たちの専属ツアコンとなって(嘘です)、速玉神社と海へ連れて行ってくださったのだ。
なんだろう、このご縁は?と思いつつ、4人ともこれもアリと感じて、誘われるがまま車へ乗りこみ、果ては「リュックは置いといていいですか?」となるほど、きわめてリラックスして観光めぐりをさせてもらった。
行ってみると、かなり車を走らせて海まで到達したので、やはりこれは歩きでは無理だったみたい。本当に感謝だ。
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![](https://assets.st-note.com/img/1683091568229-kHhndx6ezM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1683091588598-m2HhtcwjOi.jpg?width=1200)
あれれ、私たちが行きたかったところ。コンプリート!
17時の電車に乗る2人に合わせて、16:20頃駅まで送ってくれた。
オジサンの郷土愛のなせる業だ。しばし観光カーとなってくれた赤い車を手を振って見送った。
帰る二人が夕飯用に駅前のすし店、徐福寿司でテイクアウトを買い込む。私たちは明日用に今からお願いしておいた。
夜は宿のご主人推薦の居酒屋さんでたっぷり地元食材をいただく。
しかし、最初にマンボウがお通しで出るなんて!!!
![](https://assets.st-note.com/img/1683091788956-n2smdqxTzJ.jpg?width=1200)
もうひとつ、クジラの竜田揚げも頂きました
ここは鯨見山がある、昔は捕鯨地でした
20230424 Mon.
ホテル1階カフェでモーニングセット
![](https://assets.st-note.com/img/1683063783327-kPjzpeccb2.jpg?width=1200)
地元のお客さんが来て昨日の選挙の話。二番目に来た人には「おめでとうございます!」と。勝った陣営の人なのかなと思ったら、どうやら当選した市議会議員さん本人だった! 一般の人と選挙が身近にあることが感じられた。
DAY4 熊野古道
7:30 朝ごはん
8:10 徐福公園
8:40 バス 新宮駅→本宮大社前→発心門王子
10:20 発心門王子から中辺路を歩き始める
13:50 本宮大社→彦神社→大斎原
14:45 バス 本宮大社前→新宮駅
15:40 駅手前で降りて、みかん専門店へ
16:00 歩いて駅へ向かい、途中、浮島の森見学、メンチカツ
17:20 新宮駅でお寿司と荷物をピックアップ
17:30 特急南紀で名古屋へ
21:00 名古屋から品川へ
23:00 帰宅
徐福公園
朝、バスに乗る前に徐福公園へ10分ほど立ち寄り、公園内をぐるっとまわって徐福さんのお墓をみつけてお参りしてきた。
徐福さんは中国のお坊さんで、日本へ長命の薬を探しにやってきて、そのまま中国に帰らずこの地で暮らしたそうだ。それしか知らないが、調べたら色々話があるんだろうな。寿司屋さんの名前にもなっているし、深い関係がありそう。
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バスで熊野大社前へ、そこで乗り継いで発心門王子へ行く予定。
びっくりした。乗り継ぐ時、昨日まで一緒だったNさんに会う。早くも再会。
発心門王子へ向かうバスは外国人比率高い。しっかり準備した山歩きスタイル。日本人は私たちと、老年夫婦がガイドさんと一緒に。
中辺路を発心門王子から本宮大社まで歩く。
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このあとも、何か所か道沿いに祠が建っている
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分岐点について詳しく書いてあり、アップダウンも上部に記されている。
古道歩き始める。前後に人がいない。
鳥の鳴き声くらい。
静か。整備されている。人工的ではなく、古いものは古い形で保存されている。
外国人観光客のほうがだいたい速足だけれど、休憩や写真撮影などで、追い抜いたり、追い越されたりする。それでも視界に自分達とあと一組いるくらいだ。
シダ:シダの新芽がゼンマイのようにクルクル巻いていて可愛い。初めて見た。これが徐々に伸びて、それぞれの葉を伸ばしていく。角のように、太陽へ向かって二本張り出していた。
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茶屋で途中休憩
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元気なおばさんだった
昨日のお弁当と同じものを食べている外国人、話しかけてみる、めはり寿司を説明する。オーストラリア人で、熊野に来る前は大分にいたという。外国人は何週間も日本に滞在するのだよね。「何日いるのか?」と聞かれたので、「4日」とめいっぱい答えた。
休憩いれて約3時間。登りは少なくて、なだらかな道。
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一番右は石の大きさが大小あるが、実はこのほうが、草鞋で歩きやすく滑らないという
熊野古道にいくつかある道、小辺路・中辺路・大辺路とされている。
今回は中辺路、その一部を歩けて嬉しかった。昨年はあまりよくわからず歩いたのは偶然出会った本宮本社の脇だけだったから。(2022年4月18-21日)
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なんだか元気にさせるものがある
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この時期だけの景色。田植えして収穫時はまた見事だろう
無事目当てのバスに間に合うようには戻れたが、ランチ時間がなくなった。本宮大社・彦神社・大斎原をまわって、途中歩きながら柏餅を食べて、めはり寿司と鎌餅を買って急いでパクついて、バスに乗車。1時間くらいかけて新宮駅の方まで戻ってくる。昨日味見させてもらったミカン専門店へ行くために、駅手前で下車。自分用とお土産、そして友人宅送付用を買う。
あれ、Oさん買ったんだっけ?
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古道で買った熊野茶
最後に中途半端に時間が残り、浮島の森へ行ってみた。
その前にお腹が空いていて通りがかりの肉屋でメンチカツをお願いし、急いで浮島の森を見てから、戻って揚げたてを食べた。美味しい!
浮島の森は、国の天然記念物とされていて、ため池のような池に、大きな島が浮いている。軽石のような岩石の上に土が溜まり種が落ちて木が生えたそうだ。
そこには、二日目のお寺できいた「蛇の穴」とされる穴があり、この4日間で見聞きした話の伏線が回収されるような、地域全体が物語を成しているような感覚を受けた。
折しも、NHK朝ドラで『らんまん』が放映されている牧野富太郎は今日が誕生日で、この場所にも来て研究したそうだ。管理の方が、私たちがあまりにも短時間で見学したので、たぶん内心驚きつつも、興味は持っていることは理解してくれたようで教えてくれた。
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徐福寿司(玉子寿司・肉巻き・昆布寿司・サンマ寿司)
もう最後は飲食の写真ばかりになってしまうが、駅へ戻り、荷物をピックアップし、昨日注文していた徐福寿司を受け取り、まだ少し時間があったので駅に最も近いカフェで一服し、17時過ぎの特急に乗り込んだ。
帰りの列車は、赤信号で停車、などということはなく、名古屋手前で少し時間調整しただけだった。行きは赤信号や通過電車待ちで何度も止まったのだ、特急なのにね。
2人とも、この4日間の出来事と、不思議なご縁とを思い返しつつ、なんとも一言で表現できないものを咀嚼しながらの帰路だった。それにしても、中辺路をご一緒してくれたOさん、ありがとうございました!
20230425 Tue.
帰ってきて、11時から友達と経堂でお喋り
戻ってきて、16時出発で横浜スタジアムへ 勝った!
忙しかった。今日まで旅行がという感覚。
妹がベイスターズファンで、時々誘われてたまに付き合うことにしている。
今日は天気もよかったし、ヤクルトーベイスターズ戦、気持ちいい試合で、相川七瀬のコンサートもあり充実していた。
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昨日まで、肌がすべすべしていて驚いたのだが、今日の夕方には小さな吹き出物が出ていた。食べたものか、空気か、ストレスか?
いずれにしても、少々疲れた。
20230426 Wed.
昼間、やっていたことといえば、
・昨日のことや熊野のことを、どうSNSで共有するか
・同行者の熊野の投稿を見る
・ぼーっと熊野のことを思い返す
・徳島の友人のことを考える、ワクチン接種との関係を探そうとする
・久しぶりに料理をして落ち着く
・近くのスーパーにてポイント5倍デーの最終日なので行ってくる
・そのついでにおいしいパンを買う
・投稿する
要は、買い物と、調べものと、ぼーっとしていた。
夕方、都庁にてサイレントスタンディングデモ
明日開催される都の審議会で神宮外苑再開発が議題に上がっているが、会議に出るのは都と事業者だけで、イコモスが出席を許されていない。そのことに抗議するためのスタンディング・デモ。
イコモスは、世界遺産登録の窓口機関になっているような専門家の諮問機関。その人達を呼ばないのは公平・公明正大とは言えないのでは?
半分くらいしかその場に居られないけれど、人数が少ないだろうから行くことにした。往復1時間、滞在30分。
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警備の人も来ていて、なんだか私たちが面倒な人・迷惑者になっている様子。違和感。
そしてこの配置は恐怖感を感じるものだった。私たちは悪いことをしているのだろうか? 何か力で排除されたりするのか。顔写真を取られてチェックされているのか。
SNS上で、明治神宮再開発に反対することをバッシングする動きもある。バッシングに値する言動が個別にあるのかもしれないが、反対したり意見を言うことが何故いけないのか。
■
夜オンライン2件。
都庁から帰ってきて、丁度オンライン開始に間に合った。
・5月街歩きABDを行うための打ち合わせ
日程確定し、やり方を具体的に相談できた。これで実現できそう。
肝心な参加者を集められるか。そこが問題だ。
・熊野へ行った人達とお喋り
5/7へ向けた國分功一郎さん関連の相談をするはずだったが、
熊野の話で盛り上がり、ついには、メッセンジャーで、暇だったら
話に来ない?と他の参加者に呼びかけるほどに。
コロナ後、小さな部屋に蟄居する生活をしてきたが、話し合いやお喋りすることが、精神的なごちそうになっていることを実感。
20230427 Thu.
朝、下痢。なんで?
一昨日・昨日と身体が冷えたのかもしれない。珍しい、水下痢。
■
朝ベイトソン『精神と自然』
読んだ部分に関して思ったこと、質問を共有しても、今日は言いっぱなしで、人の発言とのつながりをつけることができなかった。疲れているのかな。
ベイトソンの新しい翻訳本『精神の生態学(上)』が出た。『精神と自然』の前に書かれたもので、『精神と自然』の言葉の源流を理解することができそう。20日頃に届いたが、まだ読み始めてもいない。上・中・下巻と出るそうだから、息の長い話になりそう。
事務作業。
なぜか支払いがうまく出来ないPayPalの設定。
なぜかスマホで先へ進めないPayPayの設定。
請求書をもらっているマテリアルの支払処理。
友人の演奏会チケットの支払処理。
PCのセキュリティ状況、必要な契約の確認。
■
内田舞、中田敦彦のトークをYoutubeで聞いた。
ハーバード大学准教授・脳科学者内田舞さんと同級生対談!中田に影響を与えた価値観「沈黙は共犯」#ソーシャルジャスティス
1:21:58
しずかちゃん、
ドラえもんの登場人物のひとり。才能豊かなのに、いつもリーダーシップとることはなく、皆を支えるような存在でいる。そのスタンス=日本の女性のスタンス、ということに気づいて、米国へ脱出した内田舞さん。
□
40分あたり、気づきを言語化し、共鳴し、発信することが大事だという話。
気付くことが変化のための第一歩
Awareness is the first step for change
気づくこと、そのものが、ソーシャルジャスティスではないか、という。
ソーシャルジャスティスとは、何かすごいこと・偉いことではなく、「良心」とか「思いやりある行動」などと近いものかもしれない。
この話を聞いていて、熊野で先達が、「肚におちたことを、自分のなかで発酵させて(頭で考えるのではなく)発信すると、自他と共鳴する、それが大事だ」と話していたことと繋がった。
□
1:10:00あたり、内田舞さんがNYで人種差別感を持った初老の男性と対面した話も大変印象的だ。
□
中田敦彦が正直に話している。内田舞が相手の話を引き出しつつ、自分も遠慮せずきっちり話している。聞いていて、すごく心地よいなぁ。
■
夜20時過ぎ、友人から電話が入った。ミカンを送った友人だ。
便箋3枚に病気になったことが書かれた手紙をくれたけれど、即座に返事ができず、熊野からみかんをお見舞いに送って何とか連絡をつないだ。いきなりみかんも驚くだろうが、ハガキは間に合わないので電報。最近は文章を送れる民間の電報があると知り、そこにメール程度の文面を記載してもらった。
友人が家にいるのか、入院しているのかもわからなかった。家族の人が受け取るかもしれない。しまいに、開封せずに読めるハガキを送って「電報・宅配と急におくって驚かせました・・・」と送付。最初にハガキを送っておけば、良かったのでは?
ともかく、送付状に書かれた電話番号があり、自宅から仕事に行っていた友人は、連絡をくれた次第。
自宅からの元気そうな声にほっとするが、ステロイド剤(副作用としてむくみ・過覚醒)と睡眠薬を併用して、睡眠をなんとか確保しながら働いているそうだ。これは対症療法に過ぎないじゃないか。
本当ならしばらく休みたかった様子。学校の先生ということもあり、休みを相談したときのリアクションは「もっと早く言ってくれたら・・・」だったそうだ。短期的にはなんとか健康を保って元気にしている様子だが、長期的には休む方向へ持って行けるといいな。2月に入院したときに、このままではなく、やりたいことをやりたいと思った様子。そこをひとつひとつやっていけるといいね。
それにしても、ワクチン接種とこの病気の関連が気になる。相関があるのではないか・・・。難病指定されている血小板に関連した自己免疫疾患。
友人はすでに4回接種している。ワクチンと病気発症の関連がわかると、根本的な治療ができるのではないだろうか。対症療法だけで今後生きていくのは大変そうに思える。
20230428 Fri.
朝オンライン。
読んできた論文の全体を通して、疑問や感想を話した。5月に論文を訳した方をオンライン上でお呼びして、それらの疑問・感想をベースに質疑する。
■
実家へ移動して今年初の除草剤を散布。
昨年は5月連休に散布、今年はそれから1週間早い。
少し勢いが収まってくれることを期待している。先週草取りしたエリアは、確かに雑草が少ない。それなりに草取り効果は見て取れる。今年も除草剤と草取りを併用して頑張ろう!
■
昼間にエールの担当の方とお話。
うーん、担当から外れた方がいいのでは?と思って相談したが、いや、深いことを聴けているし、このまま続けてOKとのこと。
これから半年にわたる10回のセッションを経て(すでに2回消化したところだし)、本人ががっかりするのも申し訳ないし、YeLLさんのプロジェクト成果が出ないことも申し訳ない。最初の嚙み合わせが悪いと、うまく進まない類のものだと思うので、手を上げて相談した。
一連状況をお話したうえで、先方から下記のフィードバックがあった。
・本人の自己開示が進んでいるため、開始段階の噛み合わせが悪いわけではない
・本人の内省が進んでいないわけでない
・話すよりも、書くことで本人の考えが整理されているらしきこと
物事には、目標設定してタスクをこなすことが役立つ場合と、それが通用しない場合がある。コミュニケーションの課題出しは前者。個々のコミュニケーション自体は後者。
ふたつのスタイルを意識して切り替えて取り組む必要がある。切り替えていることを、クライアントとサポーターの私との間で共有することが役立つかもしれない。
■
YeLLとの相談を終えて、続けることになった不安と、ここまでで出来たことと両方が見えて、完全にではないが少しスッキリ。再び取り組もうという気持ちにはなった。
■
再び庭へ出て、塀沿いのハナニラ一角を掘って抜いた。
木の根っこの間に、かなり小さな球根が残っているような感触。不完全だが、地上部分は取り去ることはできた。
まだ庭のあちこちにコロニーがあることが目に入ってしまった。
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20230429 Sat.
母は常時果物を3種類くらい用意している。バナナ・柑橘・イチゴとか。そこに葡萄が加わることや、リンゴがあることもある。都内だと安くて新鮮なものが少ないので、つい1種類か2種類になることと比較すると、マメに揃えていて、ちょっと羨ましい。
■
朝食後、枝を掃って集めたものを50センチくらいに切って束ねた。これで剪定ゴミとして出せる。たぶん母は枝を掃うところまでで疲れて、後日やろうとおいてあったのだ。だんだん余力がなくなってくるよね。母がほっとした声で「まぁ、やってくれたの、ありがとう」と声をかけてきた。
■
昼から友人と鎌倉でランチ、夕方はバーで一杯飲んで解散。
というプランで友人二人と街歩きする予定だった。
が、一人が扁桃腺を腫らしたということで、代打に母を誘った。二人より三人のほうが色々食べられる。一緒にバスで出掛ける。
鎌倉駅西口→御成通り(KIBIYA)→和田塚→ドットリーノ(母はここまで)→海(砂が強風で舞い上がってる)→御霊神社→極楽寺→力餅屋を素通りしてカフェSomething'sCoffeeHouse→稲村ヶ崎駅→江ノ電で和田塚→THE BANK→御成通り→小町通り→鉄平さんにご挨拶→鎌倉駅
街歩き日和な天気で、あまり散策したことがない由比ガ浜から稲村ケ崎にかけて歩いてみた。地元とはいえ、小学校4年生からだと、県の勉強や遠足はあるものの市内見学は無く、生活圏以外あまり知らずに過ぎてしまう。
実際歩いてみると、地図よりも土地感覚がついて面白い。
江ノ電の線路をまたいで鳥居に入る御霊神社にも、今回初めてゆっくり入った。以前はたしか素通りしたのではなかったか。由比ガ浜から稲村ケ崎へ、通しで歩くことも土地感覚を養ってくれる。
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![](https://assets.st-note.com/img/1683069165469-isDuaqDe5f.jpg?width=1200)
神社やお店が点なら、通しで歩くことは線。点と線が結びついて、その土地を動けるようになる。まさに旅行気分。都内から来た友人は、これまで知らない鎌倉を満喫したようだ。歩いて気持ちよく、飲食や自宅用の買い物を楽しめたらしい。
鎌倉は、昨今の移住ブームで人が増えている。移住してきた人々をあてこんだのか、こじゃれた飲食店や物販店が増えている。もともと閉まっていた古いお店が商売を畳んで、新しい店が入ることもある。
小町通りは全国資本のお店が入り、家賃が上がり、鎌倉らしさが減っているが、駅の反対側、御成通りは元の建物を使い、ちょっとお洒落する程度の気取らないお店が多い。こっちの感覚の方が鎌倉らしい魅力があるのだけれどなぁ。
今日行ったところで鎌倉馴染みのお店
KIBIYA
THE BANK
わりと新しいお店
ドットリーノ
Something'sCoffeeHouse
今日は街歩きに最適なパーフェクトに思える一日だった。家に帰ったら程なくして雨が降ってきた。
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20230430 Sun.
熊野後、落ち着いて過ごせる2日目。
概ね下痢は収まってきたようだ。ちょっとまだ余韻があるけれど。4日間か、長かった。
午前中降っていた小雨は昼にはあがり、穏やかな曇りの一日となっている。
■
熊野の体験は、経験した出来事を並べたら「あれもした、これもした、あれを食べた」ということになるが、それよりも「熊野の自然の懐に抱かれる時間を過ごした」ということがメイントピックではないかと、今日思っている。
その"時間"と"場"が存在するためには、熊野の自然のほか、企画したYさん、安定感の核となる先達が主軸になる。そして集まった人達が場の質をつくる。そのなかで過ごさせてもらった、という感覚。
いまや価値があるのは「時間」なんだよなぁ。
それは私が若者ではなく、それなりに年をとったからかもしれない。
そして時代がモノを手に入れて喜ぶ時代から、特別な経験に価値を置く時期を過ぎて、「かけがいのない時間を過ごす」ことに価値を置くようになっているのかもしれない。
・法螺貝の音が響いて、山の深さを感じるとき
・ニシキトベが集まった場所で、陽があたり、何かを感じるとき
・温泉で身体を伸ばして安堵するとき
・鳥の鳴き声に合わせて、即席ダンスを3人で踊った時
・滝へ入るかどうか迷って、水に触れて様子をみて、泳ぎ出す瞬間
・海の波音を聴いていたとき
どれもシンプルで、どこにでもありそうな情景かもしれない。
でも自分にとっては思い出に残る瞬間。
時間を過ごすことは、イコール「経験すること」でもあるのだけれど、「特別な経験・自慢できる経験・珍しい経験」には限らない。
「自分にとってかけがえのない時間」、その価値は自分が感じるものであり、他人が評価するものではない、そんな時間を大事だと感じるようになってきている、、、のかもしれない。
いや、出来るとかでなくて、単にそう思うだけ。
それは人間として、とても無理ないことで、望ましいことなんじゃないか。
「思い出づくり」というのとも、ちょっと違う。
かけがいのない時間が、あとで思い出になる、という感じかな。
■
朝7時から2時間。MBTI勉強会。今日は16タイプのうちで、あまり出会うことが多くないタイプの方が話をした。その方自身が、企業社会で成果を出して、そのうえで独立した方で、話が明瞭でとても面白かった。
同じタイプの人を他に、少なくとも2人知っているが、バランスの良さは格別だろう。
MBTIは他人と比較したり良し悪しを評価しないという考え方が原則だ。そのうえで、そのタイプが持つリソースをよく理解し、持っているリソースを十分に活用することができると、成果は大きくなる。
何か行動した結果は、その成果の大きさや効果など、他者と比較することが可能な類のものだ。あの人は仕事ができる、とか、充実しているなど。
決して、仕事ができるタイプがあるのではない。
タイプをリソースとして使い、その結果、為された仕事自体を評価するだけだ。
人そのものを評価するのではない。
■
昨日KIBIYAで買ったクランベリースコーン、クッキーをカフェオレとともに朝食にした。炭水化物ばかりとわかっていたが、美味しくて、パクパク食べてしまった。昼過ぎに、野菜スープやリンゴを食べた。
5月に行う街歩きABDのPR文を仕上げて公開。
自分のSNS以外にも広げたいなぁ。
■ニュースから
□自衛隊ヘリ
行方不明の隊員の捜索を海底100mに沈んだ機体を引き上げて行うそうだ。墜落したのは4月6日、現在5人の遺体が収容されている。あと5人。
そしてなぜ墜落したのか原因は明確にわかるのだろうか。ボイスレコーダーを回収すると報道してから数日経過している。機体を収容しないとボイスレコーダーは手に入らないということか。この作業を民間に委託し、その入札なども行なう経過があるようだ。
□タイ在住の振込詐欺
メンバーを監禁状態にして振込詐欺の電話をかけさせた。犯罪の事業化、組織化。やくざとどこに線引きがあるのだろうか。犯罪に世間全体が近づいているのだろうか。
□戦備増強、増税
単に全く増強するなとは言わないが、増強したところで中国の十分の一、増強したところで古いものを売りつけられ、増強したところで抑止にならない・・・そんな気がする。
国民はウクライナのような戦意はないし、戦争をしようと決断する人は戦場に行かないのだろう。戦争を前にして、人材も兵器もへなへななのだから、①戦争をしない ②国として生き残る戦略を考える ということに注力してもらいたいなぁ。
□G7サミットへ向けた岸田総理歴訪
とってつけたような、いまさらなグローバルサウス行脚? 林外相も岸田さんを補う形で各国を訪問している。しかし、やらないより、やった方がいい。
アフリカ訪問へ サミットに向け「法の支配」重要性共有狙う
岸田首相 エジプト、ガーナ、ケニア、モザンビークを訪問、
シンガポール経由で帰国
林外相 カリブ海の島国・バルバドスなどを歴訪
いまさら感が出てくるのは中国やフランスなどの動きが先んじたから。
中国 習近平主席がウクライナ ゼレンスキー大統領と対談し、和平へ向けた仲介を醸すような発言を世界へ発信した。G7が形無しになるような、リーダーシップを発揮しているかのような動きをしている。ある面はスタンドプレイ、ある面は損得計算で双方得になる話をしたのだろう。
フランス マクロン大統領は西側諸国のなかで微妙に独自色を出して、次なる世界バランスにおいて有利な立ち位置を探っているように見える。
日本は、それとは異なった角度で、「法の支配」重要性を越えた上のレベルでのビジョンを示せたらいいのにな。そのビジョンに基づいて法をどう使いこなすかに落とし込むような。
国内行政は、法や規制を自分達に都合のよいように行使しているではないか。国民に対して行使するなら、世界へ向けてこそ発揮してくれ。
G7サミット参加国
日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ
前回2022年6月はドイツにてショルツ首相が「公正な世界に向けた前進」を掲げて、ウクライナ侵攻(2022年2月24日開始)から4か月後に開催された。
2014年からG8ではなくロシアを外したG7で開催している。つまり、クリミア併合について世界はNOと言った。しかしその態度表明も、経済制裁も効果が出ない。そしてフィンランドのNATO参加、スウェーデンも間近? 中国のアジアでの示威行動、台湾・日本の防衛増強と、どんどん戦争へ近づいている。
岸田首相や林外相が訪問したときに、各国から「軍備拡大への懸念」「日本からの平和構築貢献」について喝を入れてもらいたい。「日本もっとしっかりしろ」「世界の動きを見誤るな」と。
■
今夜行うABDの資料作成。
著者も参加するというのに、書籍を読み通していないまま参加しようとしている。準備不足だが、楽しんで参加してみよう。
カフェでPC作業中、女子2人が鎌倉へ行ったとき鳩?いやカラスにマックのハンバーガーを取られたと喋っていた。怖かったって。でもそれはカラスではなく、トンビだよ。
鎌倉へ遊びにいく計画らしい。相方が「わかった!海岸ではモノを食べるとき注意ってインプットした」と。
ぜひ歩いて鎌倉の空と緑と風を楽しんできてね。
夜、ABDは楽しかった。著者が参加者の一人としての目線、いや、むしろもっと現場に近い、一人の人間としての目線で話をしていらした。新鮮! 最近、人としての在り方が、新鮮に思える人が増えているような気がする。
いつと比較しているかというと、1990年代~2010年くらい。自分の付き合う範囲が殆ど会社のみという狭さも一因だけれど、決まった枠に囚われないで、自分なりに自分を育ててきた人が多いからではないか。
読んでくださってありがとうございます。
清々しい空気や新緑の勢い、明るい陽射しが心地よいこの時期。
角を曲がったら、何が次にあるかわからない感覚がありつつも、今を楽しむことも大事にして、しっかり味わいたいと思っています。
Corrected and revised without changing the purpose of the text at May 8.
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