マガジンのカバー画像

コラム 越境EC

30
越境EC(オンラインショップ、ECモールetc)に関する世界の記事・レポートを紹介します。
運営しているクリエイター

#Amazon

Amazon.co.zaに続けAmazon.ie!2025年アイルランドにAmazon開設

今月はじめ、ついにAmazon.co.zaが南アフリカにローンチされました。 アフリカ大陸では2021年にエジプトにAmazon.egが開設されており、同大陸で2番目のAmazonとなります。 “Amazonは世界中にあるECモール”だとついついイメージしがちですが、実はそうでもありません。 Amazon.com、Amazon.co.jp、Amazon.co.ukなど、国独自のドメインで展開されているのは、今回の南アフリカを含め現在23か国。 また、ドメインがある国でナン

ヨーロッパのECファッションリーダーに急伸したSHEIN、過酷なEUデジタル規則の標的に②

中国発オンラインファストファッション小売業者SHEIN。 前回は、SHEINがスペインを筆頭とするヨーロッパ各国で、H&MやZARAなどいわゆる地元ブランドを追い越しシェアを拡大、ヨーロッパの新たなオンラインファッションリーダーに急成長しているとお話ししました。 目覚ましい躍進を続けるSHEINですが、巨大マーケットになったからこその宿命でしょうか。先週金曜日(4月26日)、EU、欧州委員会はプレスリリースを発表しました。 SHEINご指名のプレスリリースです。(怖っ。

2024年、TikTokを取り巻く世界の動向

今月4月20日付けのフランス版新華社通信(XINHUANET/French.news.cn)によれば、中国商務部のデータによると、中国の第1四半期の越境ECは前年同期比9.6%増の5,776億元(約813億ドル)に達したとのこと。 以下、記事全文です。 ちなみにスペインの2023年第3四半期の越境EC売上額は、約3億1,000万ユーロで、米ドルに換算すると約3億3,000万ドル。(1€=1.07ドルで計算) 日本の2024年の越境ECの収益は、1,910億米ドルに達すると

Amazon「Buy with Prime」~サービス開始から2年たった現在の状況~

2022年4月から始まった米Amazonのサービス「Buy with Prime」。 Buy with Primeとは、米国を拠点とするAmazon Prime会員が、迅速な無料配送、シームレスなチェックアウト体験、簡単な返品など、Primeショッピング特典を利用して、参加オンラインストアから直接買い物をすることができるサービスです。 参加オンラインストアで買い物をする際、各商品ページにある本来の購入ボタンの他に「Buy with Prime」ボタンが表示されます。 「参

【Magento】データベース内に巧妙に作成されたレイアウト テンプレートが発見される

⚠️今日のコラムは、特に現在Magentoをご利用の方に読んでいただきたいコラムです。 最後に読み物を少し書いていますので、Magentoをご利用でない方も最後まで読んでいただけると嬉しいです。 まずは今日紹介するニュースをご覧ください。 ハッカーがMagentoのバグを悪用して電子商取引サイトから決済データを盗むMagentoの重大な欠陥を悪用し、ECサイトに永続的なバックドアを埋め込む脅威が発見された。 この攻撃はCVE-2024-20720(CVSSスコア:9.1

2024年 フランスのインターネットユーザーが好むECサイトはこれだ!

日本もハリウッドも、映画のアカデミー賞に沸く今日この頃、ここ最近、ヨーロッパではECサイトのグランプリも続々と発表されています。 今日はフランスのECサイトグランプリの結果を紹介します。 今回、紹介するECサイトにはすべてURLをつけました。 フランス国内のみで展開しているもの、フランスドメインでアクセスできたECサイトについてはフランスドメインのURLをつけています。 中にはスペインでも展開しているECサイトもあり、EUの規定かどうかは不明ですが、我が家のPCからはス

Walmartでは52%が…。あなたはその5つ星レビュー、信じますか?

私の別マガジン「《スペインの日常から》キッチンリフォームてんやわんや日記」でお伝えしているとおり、現在我が家はキッチンをリフォームしています。 それでここ最近は、スペインのAmazon「Amazon.es」を含む様々なオンラインショップでキッチン用品を物色しているのですが、検索結果画面で「これは…?」と思う商品を探す時に私がまずチェックするのは、レビューがあるかどうかです。★だけでなくコメントもあれば尚可。 目ぼしい商品を見つけたら、次は商品詳細画面をくまなくチェック。 そ

打倒Amazon!?Eコマースで生き残りを賭けるFedExとDHLの戦略

ECビジネスに欠かせないポイントの1つ、それは物流です。 購入者へいかに早く・安全に・安く商品を届けることができるか。 越境ECの場合、届け先の国や地域の物流インフラが整備してあることが大前提ですが、先進国など物流会社が複数ある場合は、それらを賢く選択する必要性も出てきます。 今日は、大手物流会社2社について海外のニュースを紹介します。 FedExのニュースは今年1月の報道で、2月から開設した当noteではお知らせするタイミングを逃していましたが、ちょうどよく?DHLに

2023年、WalmartのEコマース事業は1,000億ドルを超えた!

越境ECビジネスをおこなう上で、どのECモールで販売するか? これもまた重要なポイントです。 Amazon?eBay?Lazada?天猫国際? ターゲットとする国や地域、売りたい商品のジャンルによって、最適なECモールを慎重に選びましょう。 今日はフランスの老舗流通専門誌「Libre Service Actualités(LSA)」から、Walmartの記事を紹介します。 …とその前に、Walmartについて少しおさらいしますね。 Walmart(ウォルマート)とはWa

Amazonで最も収益性の高いカテゴリー ~トレンド、人気、そして可能性~②

前回はAmazonで人気のあるカテゴリーについてお話ししました。 今回は「人気のないカテゴリー」をご紹介します。 人気がないカテゴリーは、果たして収益が見込めるのでしょうか?それとも見込めないのでしょうか…? Amazonで最も人気のないカテゴリーAmazon出品者の間で最も人気のない商品カテゴリーについて分析します。 楽器を扱う出品者はわずか2%で、最下位のカテゴリーです。CDとレコード、旅行用品、ビデオゲームは、それぞれわずか4%の出品者しか扱っていません。 Ama

Amazonで最も収益性の高いカテゴリー ~トレンド、人気、そして可能性~①

日本の製品は、海外で根強い人気があります。 高品質、高機能であること、日本ならではの歴史や文化により用途やデザインがユニークであることなどが、海外の人々から喜ばれる主な理由です。 「日本のものを売ろう!」と考える人も少なくないと思いますが、では何を売るか? 海外で人気の日本製品のジャンルは多岐に渡りますから、商品を絞り込むのも悩みますね…。 今回はEC市場に関するデータ収集・分析のエキスパート、ドイツのECDB(ecommerceDB)から、Amazonの商品カテゴリー