見出し画像

Amazonで最も収益性の高いカテゴリー ~トレンド、人気、そして可能性~②

前回はAmazonで人気のあるカテゴリーについてお話ししました。

今回は「人気のないカテゴリー」をご紹介します。
人気がないカテゴリーは、果たして収益が見込めるのでしょうか?それとも見込めないのでしょうか…?


Amazonで最も人気のないカテゴリー

Amazon出品者の間で最も人気のない商品カテゴリーについて分析します。
楽器を扱う出品者はわずか2%で、最下位のカテゴリーです。CDとレコード、旅行用品、ビデオゲームは、それぞれわずか4%の出品者しか扱っていません。

2023年、出品者の間で最も人気のないアマゾンのカテゴリー(ECDB)

Amazonの特定のカテゴリーはセラーの間で人気が低いかもしれませんが、収益性はカテゴリー全体の人気だけで決まるわけではないことを認識することが重要です。
収益性に影響を与える主な要因には、商品の競争力、価格戦略、原価などがあります。実際、競争力の低いカテゴリーを選ぶことで、独自の成功のチャンスが得られることもあります。

商品リサーチを行う売り手にとって、このような目立たないカテゴリーを探ることは戦略的な動きとなります。競合の少ない分野に足を踏み入れることで、自社のブランドと商品の特徴を確立できるニッチを見つけられる可能性が高まります。

最後に成長の可能性が最も高い製品カテゴリーについて説明します。
これらのカテゴリーは、競合他社が新たに参入する余地のある市場で、売り手が利幅を拡大する絶好の機会を提供します。

成長余地のあるAmazonカテゴリー

ファッションとアパレルは、世界のeコマースで大きな役割を果たしているカテゴリーであるだけでなく、2022年から2027年までの予測で、Amazonで最も急成長している商品カテゴリーを見ると、最も可能性を秘めています。

年平均成長率による2022年~2027年のAmazonで最も急成長している製品カテゴリー(ECDB)

今後数年間のCAGR(年平均成長率)は12.4%で、ファッションとアパレルがAmazonセラーにとって最も可能性を示しています。
僅差で続くのは、CAGR(年平均成長率)12.1%と予測されるヘルス&ビューティーです。売上への貢献度が最も小さいカテゴリの1つであるオフィスカテゴリーも、エレクトロニクスカテゴリーと同程度のCAGR 11.6%で成長すると予測されています。
Source:Most Profitable Amazon Categories: Trends, Popularity & Potentials (ECDB)

おわりに

アパレルカテゴリーといえばAmazonは2022年に1度、アパレルストアAmazon Styleというリテールショップの出店計画を打ち出したものの、2年もせずにあえなく撤廃したという過去が直近の直近であります。

試着室内にタッチパネルのスクリーンを設置し、購入者がそのスクリーンで試着したい洋服を選ぶと試着室まで自動的に届けられ、気に入ればスクリーン上でオンライン決済し購入も可能といった、それはそれは画期的なオフラインショップでした。
実際に米国カリフォルニア州とオハイオ州で2店舗がオープンしていましたが、しかし昨年2023年11月、全店閉鎖という結果に。
再びオンラインファッションショッピング体験に注力することを決定したのでした。

Amazon Styleについては、また別な視点でのAmazonのアパレルカテゴリーへの挑戦でしたが、Amazonは、大企業にも中小企業にも、自社製品をより多くの人々に届ける機会を提供しています。しかし、成功するかどうかは、あなたのビジネスが特化したい商品カテゴリーにかかっているとレポートでは結んでいます。

文中に「目立たないカテゴリーを探ることは戦略的な動きとなる」とありますが、「戦略」という言葉にフォーカスすれば、人気のカテゴリーであろうがなかろうが、戦略=マーケティング次第で状況が大きく変わることも忘れてはいけない大事な要素ですね。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?