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コラム 越境EC

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越境EC(オンラインショップ、ECモールetc)に関する世界の記事・レポートを紹介します。
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#SHEIN

EUはTEMU・SHEIN・AliExpressからの購入製品に関税をかける準備中?

ここ最近、EUの中国企業に対する“風当たりが強い”とも言えそうな動きが目立っています。 先月28日、欧州委員会はTEMUとSHEINに対し、デジタルサービス法(DSA)に基づく正式な情報提供要請書(RFI)を送付しました。 ■Commission requests information from online marketplaces Temu and Shein on compliance with the Digital Services Act(European

DHLがEコマースの最新動向を分析

ここスペインで、私も日頃から様々なオンラインショップで買い物をし、その商品が様々な配送業者から届くのですが、段ボール箱から最もきれいに剥がしやすい宛名シールは、断然UPS。 次がDHLだと、個人的に思っています。 ちょうど自分の名前や住所の部分でシールが上手く剥がせず破けてしまうと、地味にイラっとします。笑。 こんなほんの些細なことにすらも「配送業者を選べたらなぁ」と、つい思ってしまうのは、サービスがどんどん充実しているからこそ生まれる、我々購入者側の我儘なのでしょうか…

EU 欧州委員会、TEMUをVLOPに指定

先日お伝えした「TEMU、EUのDSA法違反で消費者擁護団体BEUCからイエローカード?!」の続報です。 5月31日、欧州委員会は「European Commission」のプレスリリースにて、中国発のオンラインマーケットプレイスTEMUをEUのデジタルサービス法(DSA法)に基づき超大規模オンラインプラットフォーム(Very Large Online Platform=VLOP)に指定したことを発表しました。 VLOPの恐ろしさ詳細については、別note「ヨーロッパのEC

TEMU、EUのDSA法違反で消費者擁護団体BEUCからイエローカード?!

また1つ、中国発オンラインマーケットプレイスがEUの厳しい法の網にすくわれそうになっています。 今回照準を当てられたのはTEMU。 TEMUは、中国の企業PDDホールディングスが運営するオンラインマーケットプレイスで、現在PDDホールディングスはアイルランドに拠点を置いています。 現在、同社はアイルランドで7位の売り上げを誇る大企業です。 今年1月に南アフリカで正式にローンチされ、現在49か国でサービスを展開しているTEMUは、直近の2024年3月時点で世界の月間サイト

ヨーロッパのECファッションリーダーに急伸したSHEIN、過酷なEUデジタル規則の標的に②

中国発オンラインファストファッション小売業者SHEIN。 前回は、SHEINがスペインを筆頭とするヨーロッパ各国で、H&MやZARAなどいわゆる地元ブランドを追い越しシェアを拡大、ヨーロッパの新たなオンラインファッションリーダーに急成長しているとお話ししました。 目覚ましい躍進を続けるSHEINですが、巨大マーケットになったからこその宿命でしょうか。先週金曜日(4月26日)、EU、欧州委員会はプレスリリースを発表しました。 SHEINご指名のプレスリリースです。(怖っ。

ヨーロッパのECファッションリーダーに急伸したSHEIN、過酷なEUデジタル規則の標的に①

今回は中国のオンラインファストファッション小売業者SHEINについて、2本立てでお送りします。 まずはこちらのニュースをどうぞ。 SHEIN、ZARA、H&Mがスペインのオンライン・ファッション市場をリードしているドイツのコンサルタント会社ECDBの調査でも、ヨーロッパにおける電子商取引は2027年までに7,560億円を超えることが明らかになっている。 欧州のEコマースは成長を続けており、世界デジタル経済の重要な柱としての地位を確立しつつある。ノルウェー、英国、ドイツ、

2024年、TikTokを取り巻く世界の動向

今月4月20日付けのフランス版新華社通信(XINHUANET/French.news.cn)によれば、中国商務部のデータによると、中国の第1四半期の越境ECは前年同期比9.6%増の5,776億元(約813億ドル)に達したとのこと。 以下、記事全文です。 ちなみにスペインの2023年第3四半期の越境EC売上額は、約3億1,000万ユーロで、米ドルに換算すると約3億3,000万ドル。(1€=1.07ドルで計算) 日本の2024年の越境ECの収益は、1,910億米ドルに達すると