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エネミーゼロ やったことあるゲームを振り返る

小学三年の時、席替えで須山さんという子の隣になった

可愛い顔をしていたのを覚えているが

学級委員的な性格で、何かというと注意してくる

小学生特有の男子が敵の様な感じで

何をするにも文句と悪口が飛んできていた

言い訳するもんなら

須「ゲームばっかやってるからそういう発想なのよ!このオタク!」

などと罵声を浴びせられた。

僕は須山さんが大嫌いになっていた。

ある日須山さんが風邪で学校を休んだ日

須山さんの悪口を言いまくった。

それには共感してくれる女子もいて放課後まで盛り上がった。

次の日

須山さんに自分の言ってた陰口が全て伝わっていた。

共感してくれる女子たちの中にスパイがいたらしい

須「そんなに嫌だったらもう私と一生関わらないで!」

と言われたが、自分も

俺「お前こそ一生俺に話しかけるなよ!」

と言った。

それからクラス替えまで一言も会話することなく終わった。

そして6年後…

中学3年になったときまた須山さんと同じクラスになりそして隣の席になってしまった。

小学校の時にもう会話をしないと啖呵を切りあったのは覚えているだろうか?

いや覚えているだろう、あれは小学3年で一番の事件だったのだから

そんなことを思いながら席に座る。

須山さんはより可愛くなっていた

そんな須山さんは自分に話しかけてきた

須「篠木くんってずっとゲームの話してるよね?」

やばい、またそこから得意の文句に発展するパターンだ

僕は冷静を装って

俺「そうだよ、だから何?」

というと

須「エネミーゼロってやったことある?」

急に聞かれた。

びっくりした。

あの須山さんが文句でなく、ゲームのことを聞いてきた。

ましてこのエネミーゼロというチョイス

俺は何故かエネミーゼロなんてやったことないのに

俺「あーもう、クリアしたかなー?」

と見栄を張ってしまった。

須「えーすごーい!私まだ最初の方なんだけどクリア出来なくて」

という会話の流れになった。

その時はクリアして結構経つから覚えてないからやり直してみるね

と伝え

エネミーゼロを持っていた人を探しまくった

斎藤くんが持っていたのでどうにか貸してもらって

週末の土日で全クリし、須山さんに教えてあげて仲良くなる作戦を取ろうとした。

しかし・・・

圧倒的な難易度、見えない敵、聴覚だけでプレイするこわさ、セーブ、ロードの回数制限

なんじゃこりゃあああああ!!

難しすぎるわ!こえーわ!意味わかんねーわ!と

何度もコントローラを投げ挫折してしまった。

翌月曜日

須山さんにはエネミーゼロについて色々と聞かれたが

俺「あー覚えてないなぁー」

としか答えることができなかった。

おそらく須山さんは俺がエネミーゼロやったこと無い事に気付いたと思う。

それからまた須山さんとは会話をすることはなくなったとさ。

めでたs…くねーわ!

さて、そんなエネミーゼロ

どのようなゲームかというと

バイオハザードのようなホラーで設定は近未来

そして当時には珍しかったFPS視点になっている

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何よりの特徴が敵が見えないことだ

主人公たちは敵の居場所を音で知らせる装置をつかって敵を探して倒していく

敵を倒す銃も撃つ前に溜める時間があるのでタイミングが絶妙になってくる

その上セーブとロードにはボイスレコーダーという設定バッテリーが消費される

セーブが2でロードが3とかだった気がする(最初のバッテリーは100くらいある)

なのでボイスレコーダーのバッテリーが無くなると永遠にセーブとロードが出来ない仕様になっている

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見えない敵に襲われるという怖さと、近未来な宇宙船の中のフィールドにほぼ音楽無しという張り詰めた緊張感に

これってゲーム?

と思ってしまう程の作品になっている。

なんてったって作者が

「満点か採点不能のゲーム」

というだけあって、物凄い評価の別れる作品になっている。

いや芸人かよ!芸人が1番言われたい言葉だよ!

どうやっても記憶に刻まれるんだから!

すげーわ!

ちょっとずつゲームに慣れてくると

敵を感知して音で知らせるソナーがぶっ壊れて

アンドロイド的なロボが敵を声で知らせてくれるのだが

距離感が全くつかめないポンコツ

右です。左です。しか知らせてくれない

どちらかというとこの辺から敵の配置を覚えてロードを繰り返すのだが

ボイスレコーダーのバッテリーも制限されているため

ロードする度に

このゲームをあきらめるためのカウントダウンにも聞こえてくる。

今となってはこの状況も楽しんでプレイできるのかと思うのだが

当時は中学3年

ましてや隣の子の為に短期間でクリアするという条件もついていたので

諦めるには十分な材料があった。

エネミーゼロ

今は亡き飯野社長の素晴らしい作品。

またチャンスがあるなら最初からクリアまでプレイしてみたいものだ。


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