#01-ストレス関連疾患に対するヨガ利用ガイドを読んで。
おはようございます\^o^/。
本日はストレス関連疾患の患者さん向け、ヨガ利用ガイドを読んで感じた事を数回にわけて投稿します。
科学的根拠の確立に関する研究
以前は『肯定感』という言葉に違和感や反発を感じていましたが、認知症の講座や聞き書きの講座に参加してから、その感覚は変わりました。
今は、『肯定感』こそが前向きに生きるために必要な物だと思っています。その理由は、認知症になっても、生活が荒れるようになっても『誰かのために役立っている』『自分にもできた』という『自己肯定感』が認知症を一瞬忘れさせたり、立ち直るきっかけになったりすることを教えて貰ったからです。
その大切な『肯定感』をヨガで上げる事が出来るのか?と思い調べてみたところ、今回読んだ資料を見つけました。
私自身の思い込みかも知れませんが、まだヨガには『スピリチュアル的な物だ』と思われているのではないか?という不安があり、科学的根拠となる資料を探しています。
厚生労働省のHPにもヨガに対する項目があり、研究も進んでいるようですが、あまり表に出ていない気がします。
まだ、レッスンに自信が持てていない事やお話する時にウソとまではいいませんが、あまり根拠のない事をお伝えしたくないという気持ちがあり、自信をつけるためにも、時々探しています。
なので、この資料を見つけてとても嬉しいです。
資料の目的
本書の目的としてこう書かれています。【ヨガは心身不調に対して有効であること、メカニズムも明らかになってきた。しかし、2500名対象とした調査で40%の人は医療機関で治療中にヨガを受けている。治療中の人が健康な人と同じプログラムを習うと、有害事象が生じるのではないかと危惧する。そのため安全にヨガを学べるように本資料を活用してもらいたい。】とありました。
受講前に『体調は変わらないですか?』と尋ねますが、プライバシー的な事でもあるのであまり深く聞くことはありません。”少し腰が…”など伝えて頂いたときに『無理せず参加してください。』程度の注意です。
もしくはポーズをとっている時に『違和感などあれば、その箇所気を付けてください』と声がけします。
少し年齢の高い人には、お医者さんにどういわれているか?など伺いますが医療的知識はないので、ご本人にお任せするしかありません。
この様な時に少しの不安と力のなさを感じます。その不安の解消もありヨガに関する研究の資料を探して読みます。
ヨガでストレスが緩和されるメカニズム
何故、ヨガがストレスに有効なのか?ヨガを練習すると脳内のΓ-アミノ酪酸(GABA)が増えることがわかっています。ストレス疾患の時に出される薬(安定剤)はGABAの作用を強める事で抗ストレス作用を発揮します。
ヨガの練習はこの安定剤と同様の効果があり、練習を続けた人ほどGABAは増えやすいこともわかっています。
とありました。リラックス効果が高いという事ですね。こうしてなんとなく感じていた物が説明されていくと、さらに効果がある気がしてきて、自信を持って伝えられます。
さらに、ストレスがかかるとコルチゾール(副腎皮質ホルモン)の分泌が高まり、副交感神経の働きを抑えてしまいます。ヨガの練習をするとコルチゾールの値は低下し、副交感神経機能が亢進します。
結果、炎症や痛みを抑える働きが強まり、ポーズを正しく行う事で自然に呼吸は長くなります。この副交感神経機能の亢進作用は呼吸の長さに関与しています。
『呼吸はとめないでください』と伝えながらも、このような理由で機能していることはきちんと知りませんでした。ただリラックス効果は体感している。というレベルだったので勉強不足でした。
そして、『身体の感覚に意識を持っていってください』という声がけ。これにも理由がありました。内受容感覚(ドキドキするやお腹が空いたなど)を身に付ける。
ストレス下ではこの内受容感覚を無視してしまいます。短期的に外的環境に全力投球するのは有用ですが、長期になると自分が疲れているのか?などもわからなくなってしまいます。
そのため、ヨガの練習で内受容感覚を身に付け、セルフケア出来る様にしてく。
まとめ
きっかけは家で出来る運動や年齢関係なくできる運動。と思って始めたヨガですが、長い歴史がある分奥深いな~と改めて思いました。
科学や医療が進んでいない時代は、今より内受容感覚が鋭かったのかもしれないですね。なんだかわからないが体がそう感じている。みたいな…。
その感覚が現代で解明されていく。それも楽しいです。
なんだか、解明されると面白くないと思われる人もいるかも知れませんが、こういうメカニズムで、今している呼吸やポーズは役立っているんだ。と思うと伝える時によりイメージが沸き効果が高まる気がします。
資料はまだ続くので、数回この話を続けたいと思います。自分の頭に記憶するためにも。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どなたかのお役に立てます様に。
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