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『七福神の創作者』を読んでみたら意外と面白かった。

ヨガの神様を調べようと思って図書館で予約した本が、なぜか七福神の本になっていました。
これが意外と面白かったので、そのことを書きます。
本の抜粋がほとんどなので、お正月近くの話題として雑学の一つに加えてください。

建築文化史家
全国七福神連合会顧問
一色史彦さん
が書かれた本です。
連合会まであるとは、愛が凄いです。

三国一という言葉があるように、日本に仏教が伝わった時代に、三国(日本・インド・中国)伝来の仏様と言って崇めたそうです。天竺(インド)→唐(中国)→日本と伝わりました。
室町時代は異国趣味が高まっていて当時の人が三国一と用いたそうです。

七福神は
恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・寿老人・福禄寿・布袋尊
恵比寿が日本の神様で大黒天・毘沙門天・弁財がインドの神様、寿老人・福禄寿・布袋尊が中国の神様だそうです。
知りませんでした。日・印・中の合同神様です。

恵比寿
イザナギ・イザナミのミコトの第三子で釣り竿と鯛を抱えています。お客様一人一人を釣り上げるという商人の心得を表しています。
◎月曜日は恵比寿の日「誠実さと、律義さを持ちましょう」
◎恵比寿は子年生まれの人の守護神です。

大黒天
天竺(インド)から来た神様です。マーハーカーラーと名乗っていて暗黒の世界を司る大王という意味だそうです。煩悩に苦しむ人間を真っ赤な口を広げて待ち受け、ひと呑みにする神様だそうです。
それを神というのですね。神様は全員味方で良い人というわけではないようです。
現代の暗い場所というのが台所なので、大黒天は台所に祀られています。
大黒天を大切にすれば一生食べ物に困らない、福の神として農業の神となりました。
◎火曜日は大黒天の日「働くことを喜び、物を大切にする心を持ちましょう」
◎丑・寅年生まれの人の守護神です。

毘沙門天
鎧・甲冑に身を固めた姿です。上杉謙信が「我こそは毘沙門天の生まれ変わりと言って毘の字を旗印にしていました」。手のひらに宝塔を乗せていてこの中には宝物がいっぱいです。
◎水曜日は毘沙門天の日「困難に立ち向かう勇気と、威厳を身に付けましょう」
◎毘沙門天は卯・辰年生まれの人の守護神です。

弁財天
七福神の中で唯一の女性です。優しい時は天女のような微笑みを浮かべ、音楽を奏でて財宝を運んでくれます。が、一度怒り出すと手が付けられない程で天竺(インド)にいたころは、サラスバティと名乗っていました。
◎木曜日は弁財天の日「愛敬を持ち、家庭を大切にしましょう」
◎弁財天は巳年生まれの人の守護神です。

寿老人
長寿・延寿を授けてくれる神様です。傍らにいつも鹿を連れていています。中国では鹿は生まれて500年で白鹿になり、さらに500年たつと青鹿になり、さらに1000年たつと黒鹿になると書物にかかれています。黒鹿になると骨の髄まで黒くなり、これを食べると2000年の寿命が得られるとされています。中国では黒は縁起の良い色だそうです。
◎金曜日は寿老人の日「健康に注意して、元気で長生きしましょう」
◎午・未年生まれの人の守護神です。

福禄寿
寿老人と双子の関係。長い杖をついていて中国では長寿のシンボルと言われている桃の実が二個ついています。長い頭が特徴的です。
◎土曜日は福禄寿の日「知恵を働かせ、明るい人に接しましょう」
◎申・酉年生まれの人の守護神です。

布袋尊
上半身裸で福々しい姿の神様です。有名ですね。中国で実在した禅宗のお坊さんです。このお坊さんはいつも布袋を担いでいたので、布袋尊も袋をかつぐようになりました。
草履や魚の骨などを袋に入れると財宝に変わるそうです。またお天気占いの名人だそうです。
◎日曜日は布袋尊の日「心を広く持ち、真理を求めましょう」
◎戌・亥年生まれの人の守護神です。

知らない事だらけです。

なぜ七福神は宝船になってくるのかというと、『古代の日本人は、「幸福が海の果てから来る」という考え』をもっていたからだそうです。
インドと中国の神様も乗っているので、船で一緒に乗ってくるのでしょうか。

もしかしてインド→中国→日本とめぐっているのかもしれないですね。
調べてもその辺のことは書かれていませんでした。気になります。
日本だけで崇められているのか…。

さらっと全員ご紹介しました。次回からはおふたりづつくらい、詳しく載せていこうと思います。

なんだか「福」がきそうです。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

どなたかのお役?にたたないと思いますが、話のネタにでもしてみてください。

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