見出し画像

日本におけるサステナビリティは一方通行?5年間アパレル業界で働いて感じたこと

日本のアパレル業界における「サステナビリティ」は企業から消費者に対する一方通行になっているな〜と感じています。サステナブルな将来を創っていくための方法はいろいろあるけど、私たち消費者がいますぐできることは、きっと「これで良いや」ではなく、「これが良い」という買い物を増やすことだと思います。

ブランドがどんだけ一生懸命になっても、消費者に選んでもらわないとな〜。って最近WWDを読んでいて思います。どれだけサステナブルな素材を使って、環境に配慮した工程で洋服を作ったとしても、売れなくてはゴミになってしまいます。。

例えば、洋服を買いに行った時に、服を選ぶ基準として、サステナビリティが頭にある人はほとんどいないのでは?と思ってしまいます。(いたら本当に素敵です!)

「この洋服の生地には、〇〇%の再生素材が使われていて。。」
「ここにはオーガニックコットンが使われていて。。」

うーん。響かない。

だけどこういう伝え方って多いと思うんです。アパレル業界は石油業界に次いで2番目に環境を汚染していると言われていることもあり、企業レベルでサステナビリティに対しての取り組みは当たり前になってきています。

そういう意味で、日本において、企業のサステナビリティに対する関心の高さは諸外国と比較しても決して劣っていないとも、このifs未来研究所でも触れられていました。

ただ、動画でも議論されていましたが、消費者レベルでサステナビリティに対する意識を諸外国と比較すると遅れている感は否めません。実際に仕事をしている中でもヨーロッパは特に進んでいると感じます。リサイクル素材を使うのは当たり前で、ヨーロッパはその一歩先のリペア(修理して使う)に次のステップを進めています。例えば、日本でも四角い形をしたリュックが流行したスウェーデンのFJALLRAVEN(フェールラーベン)というブランド。ブランド側からダウンジャケットの穴あき部分の修理方法を動画で伝えるって。。進んでいます。。

このように考えると、日本はこれからだなと感じてしまいますが、そもそも社会がサステナビリティを前に進めていくには、企業だけではなく、個人が変わっていく必要があると思います。

だからこそ、個人である私たちに今はできることは、「これで良いや」ではなく、「これが良い」という買い物を増やすことだと思います。服が高い安いではなく、長く愛せるかどうかが大事だと、個人的には強く思います。好きな服であれば長く着たいと思いますし、自分とその服に深い関係性を見出すことができれば、きっと修理してでも使いたいと思うはずです。

最後に日本における消費者のサステナビリティに対する意識に疑問を持ち、熱く行動しているアパレルブランドや人はたくさんいます。これからは、そういったブランドや人、そしてサステナビリティに関するテクノロジーを紹介していきたいと思います。

アパレル業界に勤務して5年目のペーペーですが、長くお付き合いできると嬉しいです。

2023.03.19 Rinto


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?