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ヨーロッパ最大のエアショー AirPowerに行ってきた!

どうも、オーストリアに博士課程留学をしている李白です。
普段は鉄道写真を撮っているのですが、飛行機にも目がないので、今回はオーストリアで2年に一度開催されている欧州最大の航空祭、AirPower 2024へ行ってきました。アクセスや宿事情を含め、将来訪問される方への情報を載せています。そしてすべての演目というわけではないですが、個人的に格好いいなと思った飛行展示を撮影してきたのどうぞ写真をご笑覧ください。

そもそもAirPowerの会場ってどこ?

AirPowerが開催されるのはオーストリア南東部のシュタイアーマルク州ツェルトヴェク(Zeltweg)にあるオーストリア空軍ヒンターシュトワッサー(Hinterstoisser)基地です。首都ウィーンからは車で2時間半、電車だと3時間弱の距離です。Mur谷と呼ばれる地域の山間の基地になります。

会場アクセス・会場内について

最寄り駅はZeltweg駅ですが、基本的に普通電車(REX:Regio Express、S-bahn S8系統)しか停車しません。一つとなりのクニッテルフェルト(Knittelfeld)駅にはオーストリア連邦鉄道(ÖBB)の運行する特急列車RailJetやIC(InterCity)が停車するので、ここで乗り換えとなります。また、開催期間中はウィーン、ザルツブルグ(Salzburg)、フィラッハ(Villach)、リンツ(Linz)からKnittelfeld駅までアクセス用の臨時直通列車が運転されますが、来場者が多いため切符が売り切れるのはかなり早いようです。また、今年の場合は、このアクセス列車は非冷房の列車が使用されていたので、もし気温が高い場合はあまり乗り心地が良いものではないかもしれません。
 航空祭開催期間中はKnittelfeld駅までの無料シャトルバスがZeltweg駅ーKnittelfeld駅間で運行されるので、これを使うのも良いですが、開場時間直前と閉場時間前後はかなり混雑するので時間に余裕を持って駅に行くほうが良いと思います。また、同様に臨時普通列車がKnittelfeld駅ーZeltweg駅間で運行されています。こちらも合わせて利用するのが良いと思います。
  車での来場の場合は、臨時の駐車場が開設されているので、そこに停めることになりますが、会期中は高速道路を含め周辺道路はかなり混雑するので時間に余裕を持った計画が必要です。
ちなみにですが、入場は無料なのですが、希望する人はスポッターチケットを買うことができます。単日で95ユーロ、2日券だと195ユーロといった感じで少々お高いですが、スポッター専用ゾーンに入れたり、軽食ケータリング等があったりとそこそこ買う価値はあるようです。ただし、販売数がかなり少ないようで、私は買いそびれてしまいました・・・。もちろん、航空祭なので、基地内に出店がいくつもあり、グッズから飲食までさまざまあります。ただし、現金のみなので、事前に準備しておいたほうが良いですね。椅子の持ち込みが許されているので、会場では写真を撮る人以外は椅子に座ってみている人が多かったです。

さて、今回僕は自分の住むグラーツ(Graz)から行きました。本番は金曜および土曜日の開催なのですが、金曜日はあいにくの雨混じりの天気だったので、土曜日のみの参加にしました。Grazからは普通電車をブルックアンデアムア(Bruck an der Mur)で乗り継いでZeltwegまで約1時間半強といったところです。Knittelfeld界隈は宿が少ないので、宿泊を検討の方はGrazも選択肢としてありだと思います。※グラーツはオーストリア第二の都市です。
Zeltwegに近づくにつれて乗っている人はどんどん増えていき、駅につくと・・・・・

いやはや、オーストリアでこのレベルの混雑はまずみません。

なんですか、これ。オーストリアではなかなか見ることのできない日本の通勤ラッシュ並みの混雑です。基地まで最短ルートとなる駅の北側に出る跨線橋は混雑回避のために封鎖されるため、駅の南側から約20分ほど徒歩となります。そして人の波に乗って歩いていくと入場ゲートへと着くのですが、いわゆる日本の航空祭であるようなきちんとした基地ゲートから入場というわけではなく、基地のまわりの牧草地に設けられた仮設ゲートで荷物チェックを受けて入場となります。開場時間少し前に到着するよう家を出たのですが、開場時間30分前でもうこの有り様です。

これでもいくつかあるゲート区のうちのひとつでしかない・・・

いざ展示飛行!

さて、なんとか演目開始前に会場に入れましたが、もう目の前では最初の飛行機が離陸していくところでした。最初はレッドブル チェコ・フライングブルズが飛び立っていき、その直後からはチェコ空軍のレスキューヘリの救援実演飛行です。

ポーランド製のPZL W-3 Sokółです。赤がまばゆくてよいですね。
背後の山にちょうどまだ雲がかかっていてさながら山岳レスキューの絵面です
救援実演とあって、こうしてつり上げ実演もあります。

救援実演が終わると・・・レッドブル フライングブルズの曲芸飛行展示の始まりです。そして同時にチェコ空軍のSAAB グリペンが飛び立っていきました。

一糸乱れぬ美しい編隊曲芸飛行です!
そして、グリペンと空中で交差!!しびれますね。
今度はサンドイッチ状態での編隊飛行、う~~ん!すばらしい!

これが終わるとお次は・・・・なんとP-51のご登場です。それも3機も!

銀翼という表現がまさしくふさわしいアルミ地の機もかっこいいですが、フル塗装の機体も負けず劣らずです。造形美が素晴らしいですね。
会場上空を何度も飛行してくれます。

P-51が飛んだあとは午前中のハイライトの一つ、メッサーシュミットMe262です!!!!!そう、あの、Me262です!!!と、言っても実際は戦後製造のレプリカ機でエンジンはオリジナルJumoではないのですが、機体自体はオリジナルとほぼ同じものです。

これが世界初のジェット戦闘機!この角度から見るのが一番恰好いいですね。

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