見出し画像

わたしはケンジになりたい



『きのう何食べた?』を映画館で観てからというものの、わたしはケンジになりたい…という願望が芽生えてしまいました。

正しくは、ケンジのように恋愛したいなあって。


ケンジのパートナーのシロさんは、料理が好きで、とても上手。ケンジはそのシロさんが腕を振るった料理を食べることが好きで、美味しさと幸せを表現することがとても上手。

私はそんな関係性のふたりが食卓を囲むシーンがとても好きでした。


学生の頃からお手伝いをしたり、母が残業の日は急いで帰宅して夕飯の支度をしたりしていたからなのか、何故か私は料理が好きで得意だというイメージを周囲から持たれています。

でも、私は決して料理上手ではないんだよなあ。
有難いことに本やインターネットでレシピを見ることができるので、作ろうと思えば作れます。節約の為にお昼は持参します。

でも、手際は良くないし、何かが足りない…と思うものが出来上がることは多いし、母の味は超えられないなあ…といつも思います。

料理が好きかと問われると、料理を楽しいと思えるのは、時間に余裕がある時のみ。時間に余裕を持って、お家に来る誰かをおもてなす為の料理を作る時や、ピクニック用のお弁当を作る時や、パンを捏ねる時。

料理好きでしょ?と言われると、嫌いじゃないけど…と答えます。

きっと、ケンジのように誰かが作ってくれた料理を美味しく食べることの方が、私は得意だと思うんです。

昔、先輩に言われたことがあります。「そんな風に嬉しいとか美味しいとか楽しいとかを素直に表現できるのって、誰にでも出来ることじゃないからね。凄いと思うよ。」

ほら、私、ケンジの素質あるんですきっと。




ただ単に、シロさんみたいに料理作ってくれる人がいい〜とかそんな話ではなくてですね。

好きになってもらう方が幸せだよーというようなことを言われたり耳にしたりもしますが、私は手のひらでほれほれ〜ころころ〜と転がされてるくらいの方が幸せだろうな〜って思います。ケンジは分かりやすくシロさんを大好きなんです。

私も、ねぇまた好きが増えたんですけど!って心の中で叫んで時々その声を漏らしてしまいたい。シロさんは、転がしてるつもりも無いと思うんですけどね。

きっと私はケンジみたいに恋愛すると、ウルトラスーパーマジカルハッピーだろうなあ。


結婚について、「結婚は我慢って言うけどさ、好きな人と暮らすのに我慢して生きたくないよね〜」と友人と話していました。

結論、結婚は許容 って言いたい。

相手に期待し過ぎず、お互いの違いを認めて、間違えたら謝って、感謝の気持ちを伝えて、思いやり合って、愛情を表して。

とんでもなく理想論かもしれないけど、理想があるから生きてゆけるんだ。

だから、私はケンジのように人を愛せたらなあと思うんです。



じっくり読んでいただけて、何か感じるものがあったのなら嬉しいです^^