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意識的にでもたゆたっていたい


久しぶりの雨の日。今日は、雨の日曜日。
誘われるがままに足を運んでばかりいたら、一人でゆっくり過ごす週末が随分と久しぶりになっていました。

今、ちいさな電子レンジでパンたちが成長しています。パンを焼くことを想定してお部屋の内見ではキッチンを重要視し、パンを焼くためにオーブン機能付きの電子レンジを買っておいたのですが、本日ようやくこのお部屋で初めてパンを焼いています。

ふっくらと成長してくれることを願いつつ、最近私の頭の中でうようよしている考えを書いてみます。




私がnoteを書き始めたのが2021年の1月。ということは、もうすぐnoteを始めてから丸2年の月日が経過するんですね。

自分でもよく掴めていなかった自分自身の気質や性的指向のことが分かってきたことをきっかけに始めた、書くこと。本当は、もっとずっと前から、ことばに出来ない思いが自分の頭や心にうようよしていました。

学生の頃は、そんな思いにタイトルをつけて、作詞するようにノートへ書き出していました。曲は作れないのでとうとう歌になることはなかったけれど、一番と二番の文字数がなるべく同じになるようにことばを選んだりしていました。

それらは、本当に私しか知らない、私の為だけのノートでした。私は今こんなことを考えている。この状態はまるで◯◯のように例えられると私は思う。そういった話は家族にも出来なかったし、同級生とはテストや部活、テレビや恋の話しかしていませんでした。

だから声に出すことはなく、ただ、書き連ねていました。話さないから、もちろん話し合うこともなく。


この夏、住む場所を変えたことで、今日までに新しい出逢いがいくらかありました。その中で、noteに書いているような部分まで話し合える人に出逢いました。私が中学生の頃から作詞するように書き出していたようなことを話し合える人にも出逢いました。

私はそれがとても嬉しくて。聞く・話す、ではなく、話し合える、ということは凄く心地良いです。やはり行動してみて良かった、というより行動することでしか何も変わらないんだ。というようなことをその都度思います。

しかし、その話し合える人は、共感できる意見を持つ人なんです。私は共感出来る人に出逢えたことが嬉しいと思ったその後に、これは危険だな。とも感じました。

共感だけの空間に居続けてしまっては、どうも考えが偏りすぎてしまい、反対側の意見を持つ人に出逢った時に、横柄になっていってしまうのではないかと危機感を覚えたのです。それは、私が何としてでも避けたいことです。


私は時々、考えることを敢えて一旦やめることがあります。それはnoteを書いている時も同じで、途中やめの下書きばかりが増えて投稿が減った原因もそこにあります。

ある程度考えがまとまったから書き始めるのに、書いている内に、でも例えばこの場合は?こういう見方をすればそもそもこの考えは違うのでは?という具合にどんどん自分の中にたくさんの派閥が生まれ、結局何を答えとして断言すればいいのか分からなくなるのです。

そうして時間ばかりが過ぎてしまい、記事を書き上げることが出来ないまま、画面を閉じる。ということがとても増えてしまいました。


それはきっと、自分が書いたことばへの責任を考えてしまうからなんだと思います。書いたものは残るし、中学生の頃に一人で書き留めていたノートと、今こうしてこの文章を読んでくださる方がいるnoteでは異なります。

そして考え方や意見は、変化していきます。だから最近は、現時点での私はこう思うなあ。という風に考えます。そうでないと、アップデート出来ない人間になってしまいそうで。固まりたくはないなあと思います。


結局正解なんて分からなくて、いつだって自分の思う最善を選択することしか出来ません。正義は人それぞれで、観点が変われば正解さえ変わります。

最善を選択する為には、出逢った出来事について一度考えてみることが必要で。それと同時に、あらゆる考えに触れることを拒否してはいけないとも思います。でも私はぐるぐるぐるぐるし過ぎてしまって、敢えて一旦考えることをやめてあげないと、最終的に何も選択できなくなってしまう。

そんな時、最終的には、自分の信念のようなものを大切にするようにしています。自信や正義は、相手に振りかざすものではなく、高く掲げるものでもなく。ただ、心の真ん中に持っておきたいもの。

固まりたくないなあとは言ったけれど、芯のような軸のようなものはブレたくないなあとも思います。流されずに、たゆたっていたい。そんな気持ちです。


さてさて、書いている内にパンが焼けました。
ちょっと焦げ気味だけど、お互いがくっついてしまうほど膨らんでくれたので大満足です。

今日はこの辺りで考えることを一旦やめにして、味見をしようと思います。

じっくり読んでいただけて、何か感じるものがあったのなら嬉しいです^^