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”生きる教育” にみた「寄り添う」

「寄り添う」ことについてnoteに書いた後、また素晴らしい「寄り添う」を見せてもらった。(アンテナを張りめぐらせてたら、キャッチできるもんだ!)

それは、NHKで放送されていた番組
”生きる教育” で心はぐくむ~大阪・生野南小学校 4か月の記録~

小学校内での子どもによる暴力が絶えない中、先生たちが考案したプログラム ”生きる教育” 。
今では暴力はなくなって学力がUP。全国から注目されている教育らしい。

『生きる教育』とは

校内で暴力が絶えない大阪の生野南小学校の先生たちが考案した6年間を通したプログラム。

暴力をふるう子どもたちに、何が起こっているのか。どうすれば心を開いてくれるのか。
先生たちのそんな思いから、子どもたちに自分が大切な存在だと思える気持ちをもってもらうことから始められた教育だそう。

各学年でテーマがあって、1年生~4年生では自分を大切にする視点を。
5、6年生では他人との関係を学ぶようになっている。

私がテレビで観たのは4年生。
10年間の自分の人生を振り返って、未来を思い描いていく授業だった。
(書く事で、自分の得意な分野を発見できるよね。スゴイ!! 私のお手紙セラピーと似ている (笑) ここをクリック

まずは自分の過去を書いてまとめる作業から始まるのだけど、書けない子もいる。。。先生がフォローしても書くのを拒否w

その子が自分の良さに気がついて自信を持てるように、先生はペースを合わせて(寄り添う)対話を重ねるの。

子どもたちだけで面談

私がびっくりしたのは、先生からの一方的な授業ではなくて、子どもが主体なこと。そして子ども同士での面談。

2人ペアになって面談で、最近の困りごとを聴き合っている!

「最近、困っていることはありませんか?」って。
返ってきた答えに、自分の経験に照らし合わせて真摯に一緒に考えている姿にウルウル。

心のことを話すのって、勇気がいると思うけど話すことでスッキリもするし
自分のことを知ってもらったって思ったら安心できる。

安心する場所ができるということ

自分のことを知ってくれてる人がいるって、力になるよね。。。

対話の回数を重ねるごとに相手の立場にたって、より考えられるようになると、担任の先生。
友だちの思わぬ一面を発見したり、ずっと言えなかったことが言えて受け入れてもらって安心したり。。。

そんな環境にいると、自分の得意を発揮しやすくなる。
それがお互いに助け合いになって、いい循環だなぁ。と、思いながらクギヅケになる私。(・・・この授業、大人にも必要なんじゃないか。)

そんな私も、そう言えばあるある!
心理療法のトレーニングやカウンセリングの勉強会で、お互いに自分の心のことを話すから、自然と仲は良くなっていく経験をしてる。
何年も時間を共にして学んでいるグループだと、中だるみという山 (笑) や個々の心のテーマが噴出する山 (笑) をお互いにサポートし合って乗り越えて、グループそのものが熟成していっている。

でもまだどこかで、遠慮している自分もいるなぁ。。。
この授業、受けたい。

「助けて」が言えるように

たぶん、今の世の中って、いろいろあって大変だけど「助けてくれる」人はたくさんいるんだと思う。

気軽に「助けて」って言うと負けみたいな、言いにくくて、言うのが恥ずかしいみたいな、そんな中にいて、必要以上に、がんばらなくてもいいのに、がんばる癖がついてしまった。

これは私のことでもある (笑)

がんばってる自分にも、がんばろうとしてる自分にも優しい目を向けよう。そう思った。

番組の最後、自分の感情を抑えられなくて友だちと上手く接することができなかった子が、10年後の自分へ書いた手紙が印象的だった。

ぼくは、この10年間で一番楽しい環境にいます。
未来の自分はどうですか?苦しいですか?
苦しい時は10年前の自分を思い出してがんばってください。

生きる力って、お互いを尊重して助けあえる、そんな安心できる場があって初めて強く育っていくんだよね。

そっと寄り添いながら、見守られる中で。


100日ブログ4日目

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